Information
Author: takeyashi_
Rating: 5/7
Created at: Fri Dec 05 2025
アイテム番号: SCP-002-EL
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル
SCP-002-ELの影響下にあるすべての植物はエリア-██内の仮設温室内に収容されます。当該エリアは新たな突然変異の観察のため、毎日監視されます。収容室外部に新規の実例が確認された場合、職員は即座に関係者に報告しなければなりません。SCP-002-ELを用いた実験を行う場合は、当該アノマリーへの割り当てのため監督者の許可を得てください。
説明
SCP-002-ELはモース硬度7の炭酸塩鉱物です。SCP-002-ELは石灰石や方解石と似た組成を持ちますが、地理的状況の不一致にも関わらず、██████のサンプルからは硫黄の痕跡が発見されています。その結晶学的構造は既知の結晶構造とは類似しておらず、複数の実例の破片は、鈍くぎざぎざしたように観察されます。SCP-002-ELはほとんどの油分とよく反応しますが、弱塩基や弱酸とはごく僅かな反応のみが確認され、強塩基や強酸、水とは一切の反応を示しませんでした。SCP-002-ELは三重点1に達すると、█████という性質を獲得し、粘度は極めて低くなり、酸/塩基への抵抗性をほとんど喪失します。この原因はおそらく表面積の増加と分子間結合の崩壊によるものです。
SCP-002-ELは植物由来の生命体に対し、恒久的に異常な性質を付与します。その性質は、生命体の外見を一般的な家具へと置換するものです。ほとんどの場合、はしご(SCP-002-EL-2に分類)に置換されます。また、周囲の土壌を完全に固体化、防水化します。当現象が最初に発見された1997/12/5には、はしごの列が地面からゆっくりと立ち上がっており、その高さはおよそ5 mに達していたという市民からの通報が行われました。通報はその列の所有者である█████氏と財団に通知され、調査が行われました。調査中、エージェントらはSCP-002-ELの原因の捜索を試み、はしごの下部に根が張られている所を発見しました。この現象の原因が確実でなく、また当時SCP-002-ELの性質も明らかでなかったことから、畑から幻覚性の天然ガスが漏出していたというカバーストーリーが適用され、█████氏は危険を装って解放され、その後氏の所有する畑を、さらなる研究のため、財団へ売り渡すよう圧力が掛けられました。
補遺002-EL-1
200█/07/04、ラリッサ県アンペラキア村近辺で2つの野生SCP-002-EL-2実例が発見されました。両実例には使用された痕跡が残っていました。その後の分析から、当実例は過去の例とは異なる形で発生したという事実が明らかになりました — 実験はSCP-002-EL-2は自然な成長でなく手作業で植えられ、育てられていたことを示しました。
エリアでのさらなる実験は審査中です。