SCP-3664 : あなたに必要な唯一の武器はあなたの頭の中にある

Information

Name: あなたに必要な唯一の武器はあなたの頭の中にある
Author: C-Dives
Rating: 35/35
Created at: Sun Jan 20 2019
アイテム番号: SCP-3664
オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル

SCP-3664の収容と研究を管理するための自動化システムが整備されています。SCP-3664に割り当てられている3名の財団スタッフが毎週1回、実験チャンバー3664に向かい、うち2名が監督を務めます。チャンバー内に入った研究者は当該兵器に関する完全な情報を提供され、監督スタッフの指示に従って実験を開始します。実験の終了時、SCP-3664の使用に必要とされる情報を除去するために、全ての研究者は対抗ミームAsi-Alephに曝されます。

研究チーム3664の全メンバーは、SCP-3664の知識に曝露する前に、ミーム部門で思考管理訓練を受講しなければいけません。空想癖やその他類似の傾向がある人物はチームへの参加を認められません。マリオン・ホイーラー上級研究員の指示に従い、実験チャンバー3664は当該兵器の詳細な情報開示が認められる唯一の場所とされています。SCP-3664が生成する認識災害現象によって完全に汚染された人物は、適切な拘留下に置かれます。

説明

SCP-3664は完全に概念構造体としてのみ存在する形而上学的な兵器です。あらゆる物理形態を欠いているため、SCP-3664と相互作用する唯一の手段は、相互作用について考えることです。

SCP-3664を使用した職員は、レーザーと対戦車兵器の部品を組み込まれたアサルトライフルに似た武器としてこの異常概念を説明します。複数箇所が破損していると報告されています。外見については曖昧な詳細のみが提供可能であり、図で描写しようとすると影付きの長方形が描かれる結果となります。説明の詳細を改善する唯一既知の手段は、記憶補強薬の使用を介したものです。

対象者とSCP-3664の相互作用に必要な最小限の情報は、外観の説明です。説明が完了すると、対象者はSCP-3664を発砲する様子を思い浮かべることによって、実際にSCP-3664を発砲できます。これは対象者の付近で異常な出来事を引き起こします。

当該兵器の機能を推測する試行錯誤のプロセスを通して、研究者たちは異常事象とそれらに対応する試行を以下のリストに纏めました。

SCP-3664が財団に発見された経緯は不明です。

補遺

2014/2/5から、研究チーム3664のメンバーは実験中に侵入的な思考を経験していると報告し始めました。これらの思考は、研究員たちが切断された四肢、流血する人間、銃火器の一斉射撃について突然考え始めるという形式を取っていました。2014/2/13、リンダ・ワード研究員は自分が負傷者を掴む様子を思い浮かべました。防弾保安装甲を着用した男性がワード研究員の隣の地面に出現し、繰り返しアメリカ手話で意思疎通を試みました。

追ってくるFOLLOWED-話すTELL-銃GUN

1分後、大きな破砕音が聞こえ、男性は死亡しました。死体(SCP-3664-α)の検査は、全身にある大きな裂傷や既知生物と一致しない咬傷を明らかにしました。SCP-3664-αの顔の特徴、ID、指紋、その他全ての潜在的な識別要素は不明な理由によって全く知覚できません。死体の後頭部にある財団記章のタトゥーはこの影響を受けていません。

この事案以来、追跡ビーコンが発する告知音は激しさを増しており、SCP-3664使用者の周囲の至るところから聞こえると報告されています。研究チーム3664メンバーがSCP-3664の記憶を唐突に失っている件は調査中です。研究員たちの頭部に残された咬傷や巨大な穴についての目撃証言は確証されていません。


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