Information
Name: 愛してる
Author: Hasuma_S
Rating: 14/14
Created at: Sun Dec 16 2018
アイテム番号: SCP-4095
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル
SCP-4095はサイト-73の書類整理棚に保管され、SCP-4095の実験に携わる任意の研究員による許可を得ることで、セキュリティクリアランスレベル2以上の職員が自由に使用することができます。SCP-4095はサイト-73の書類整理棚に保管され、Dクラス職員、もしくは全心理検査を通過した被験者でのみ実験することが可能です。更なる実験にはSCP-4095の以前の実験に携わっていた上級研究員2名の書面による同意が必要です。
説明
SCP-4095は15cm×10cmのバレンタインカードであり、模造皮紙であるカード用紙に印刷されています。カードの表面は主に白地であり、カートゥーン調の木に止まったフクロウが描かれており、その傍に" Guess whoooo
人間(以下SCP-4095-1)がその内容を見るために、SCP-4095を開封するとSCP-4095の異常性が発現します。それぞれの人物によって、SCP-4095は異なる手書きの名前のリストが入っています。SCP-4095-1はそれを自身を愛する人々のリストであると確信します。殆ど多くの場合、それは通常家族や恋人を含むため、SCP-4095-1はリストの内容に驚くことはありません。それ以外の場合、SCP-4095-1は1つ、もしくはそれ以上の名前が消失していると確信します。愛の主観的性質のため、SCP-4095-1が彼らの信念で正当化されているかどうかを断言することは不可能です。SCP-4095は他に異常性を示しません。SCP-4095の異常な能力の影響範囲に関する研究は進行中であり、前述の場合でのSCP-4095-1の精神安定性の低下を含む可能性があります。
実験4095-A - 07/1/20
被験者: ディフォレスト博士
手順: ディフォレスト博士がSCP-4095を開ける。
結果: SCP-4095にはディフォレスト博士の家族である、妻と子供たち、████・ディフォレスト、████・ディフォレスト、███・ディフォレストが記載されていた。SCP-4095にはディフォレスト博士自身の名前も含まれていた。
分析: SCP-4095は恋愛的だけでなく精神的な愛も認識しています。
実験4095-A1 - 10/2/10
被験者: ディフォレスト博士
特記: ディフォレスト博士の父、██████・ディフォレストが実験が行われる少し前、10/8/15に死亡した。
手順: ディフォレスト博士がSCP-4095を開ける。
結果: SCP-4095には父である██████・ディフォレストの名前を除いて、実験4095-Aと同じ名前が含まれていた。研究員等はSCP-4095が死者の名前を表示しないと結論付けた。
実験4095-B - 07/2/1
被験者: ディフォレスト博士、ウォルシュ博士
手順: ディフォレスト博士がSCP-4095を開け、閉じないままウォルシュ博士に渡す。
結果: SCP-4095は実験4095-Aと同様にディフォレスト博士とその妻の名前のみ表示した。研究員等は開けたままだとSCP-4095上の名前は変化しないと結論付けた。閉じて再度開けられたときのみ変換が起こるということである。
実験4095-C - 07/2/15
被験者: ████氏
手順: ████氏がSCP-4095を開ける。
結果: ████氏はSCP-4095上のリストに16年連れ添った妻が含まれていないと大きな苦痛を示した。彼は研究員の指示を受けずに、この問題が修正されるか確認するために、複数回SCP-4095を素早く開閉した。07/3/3、████氏は妻を殺害するために、財団のプロトコルの重大な違反であるSCP-████へ暴露させようとしている間に逮捕された。████氏は財団による心理評価が行われている。████氏は精神的に安定していることが確認され、非道徳的行動のため財団から適切に排除された。████夫人にはAクラス記憶処理が行われ、事案の記憶は存在しない─████夫妻は07/4/21に離婚した。SCP-4095が発生させる精神不安定性の範囲の評価が進行中である。
追記
実験4095-Cの事案以降、SCP-4095の実験の許可を得るためのプロトコルが厳格化されました。これにより、SCP-4095の実験被験者はDクラス職員、もしくは拡張心理評価に合格していなければならないことが必須事項になりました。
実験4095-D - 07/3/2
被験者: █████氏
特記: █████氏は盲目である。
手順: 被験者がSCP-4095を開ける。
結果: SCP-4095のリストがSCP-1195が示した行動のような点字ではなく、手書きのペン字で出現した。特筆すべき点は、密接な関係があると█████氏が主張する、彼女の盲導犬の名前がリストに含まれていた。
実験4095-E - 07/3/5
被験者: D-2386、尊属殺人と放火の有罪判決を受けている。
手順: D-2386がSCP-4095を開ける。
結果: 非常に特徴的なケースであり、SCP-4095内の文章には"誰もいない!"と表示された。被験者は激しく流涙、終了を要求し、要求は拒否された。D-2386は恐らく自己終了するために、後の実験中に危険で不従順な行動を意図的に行った。彼は07/3/12に成功した。
実験4095-F - 07/4/23
被験者: D-1995
特記: D-1995は妻D-1996と共に財団に採用され、共に███████████の有罪判決を受けている。
手順: D-1995がSCP-4095を開ける。
結果: SCP-4095にはD-1995の近親者とD-1996の名前が含まれていた。
実験4095-F1 - 07/4/23
被験者: D-1995
手順: D-1995は研究員によって配給されたペンでSCP-4095上のD-1996の名前に打消し線を入れさせる。その後、別の部屋で待機させられ、実験について知らされていなかったD-1996に、D-1995に対する彼女の恋愛感情について尋ねる。
結果: D-1996はD-1995に対する彼女の心情に関する何の変化も主張しなかった。SCP-4095を開閉しても、D-1995によるSCP-4095内の書き込みは戻らなかった。
実験4095-F2 - 07/4/24
被験者: D-1995、D-1996
手順: 何十時間もの間、D-1996を記憶処理剤で慎重に管理し、D-1995のことをD-1996から忘れさせるために偽の記憶を埋め込む。D-1995はこの処理について知らされていない。この後、D-1995がSCP-4095を開ける。
結果: SCP-4095にはD-1996の名前を除き、実験4095-Fと同じ名前が含まれていた。D-1995は錯乱し、研究員へD-1996が死亡したのか尋ねた。また、D-1995はSCP-4095にD-1996の名前を書き込むためのペンを求めたが、この要求は拒否された。D-1995はこの要求を3日に亘って繰り返し行った。
事案記録1
09/3/1、サイト-73に所在したD-1995[実験4095-F、-F1、-F2を参照]が、SCP-████の被験者として使用されている際に、秘密裏に彼の業務から逃走しました。当時、監督下にいなかったD-1995はSCP-4095を発見し、D-1996の名前を書こうとしました。筆記用具を使用せず、彼は爪で手首を切り、血を用いてSCP-4095の中に書き込みました。D-1995は終了されました。SCP-4095を閉じて再度開くと、血液は消失していました。