Information
Name: フット・バイ・ザ・フルーツ
Author: C-Dives
Rating: 40/42
Created at: Sun Feb 21 2021
特別収容プロトコル

著名なポスト印象派画家、ユーゴ・デモーレの作品 “スカーレット・ミューズ”、1879年頃
現在、SCP-5855出現事象については、出現したSCP-5855を効果的に収容するのに十分な詳細が知られていません。このため、短期的な収容努力としては、SCP-5855を目撃したものの、その非異常な反ミーム性から影響を受けなかった人物にクラスG記憶処理を施すのを重視します。
恒久的な収容努力が、オペレーション・テレビディナーの完了に向けて進行中です。オペレーション・テレビディナーが完了し、その効果が観察され次第、特別収容プロトコルは改訂されます。
説明
SCP-5855は1つ以上の人間の臓器/体肢を有する各種の異常な果実の総称です。SCP-5855個体には自我と移動能力があり、転がる、跳ねる、または自らのヒト体肢を使うことによって位置を変えます。SCP-5855個体は、芸術的または創造的な経歴を有し1、かつ以下の1つ以上の影響を受けている人間 (以下SCP-5855-Aとする) の近傍に出現します。
SCP-5855-A個体はしばしばSCP-5855を正常に知覚したことを否定し、非異常な果物を誤認したか、夢を見たと思い込みます。この効果は異常ではないと判断されています。
SCP-5855-A個体は頻繁にSCP-5855を描写した芸術作品を制作します。SCP-5855は、SCP-5855-Aが“着想のひらめき”を得た直後に消失します。
補遺 02 - ターナー主任研究員の提言

Tumblrユーザー st4rvingshartist のアカウントから取得された画像。キャプション: “ 腕の生えたバナナにアートを作り続けてくれって言われる夢から得たアイデア。ありがとうマナナ :) ”

Twitterユーザー @ZaylArt🔞 の作品 “熱にうなされて”、2019年

ラルフ・ジェイコブスの作品 “醜いパイナップル”、2012年度スコラスティック・アート・アワード準優勝

エマニュエル・キャンターフェロー・ローゼンスタインの作品 “実の無い演説”、現在AAAG (アメリカ抽象芸術美術館) が所有、2016年
ターナー主任研究員によるSCP-5855出現事象の分析で、以下のパターンが発見されました。
この情報に加えて、以前から記録されていたSCP-5855の知覚力と、芸術的/創造的な人物の下に現れる傾向を踏まえて、SCP-5855の行動を説明する以下のような仮説が立てられました。
この仮説を検証し、より効率的にSCP-5855を収容するために、オペレーション・テレビディナーが提言されました。
主要目的
SCP-5855出現事象を防止する。
副次目的
財団の追加資金源を創出する。オペレーション・テレビディナーが全てのSCP-5855出現事象を防止できなかった場合でも、人間の臓器を有する果物のイメージを一般社会に植え付けることができる。これにより、SCP-5855事象でヴェールが破られる可能性は軽減される。
活動方針
財団フロント企業がSCP-5855の新しい描写を制作し、頻繁に一般社会に公開する。これらは無期限に新しいコンテンツ (そしてSCP-5855の新たな描写) を制作できるように、1話完結型テレビ番組の形式とする。このシリーズの主要キャラクター (可能な限り頻繁に画面に映す) は、外表部に人間の臓器を複数有する果実として描写される。これらの臓器は編集者チームのデジタル加工によって果実の表面 (すなわち皮) に移植される。 プロットの一貫性を保つにあたり、必要に応じてターナー主任研究員が作中キャラクターとして登場する。
完成版の現実的な作風を示すプロトタイプ画像を、本文書の末尾に添付する。
ステータス
承認