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繁殖期のSCP-019-IT
Name: キメラE-15
Author: (user deleted)
Rating: 10/10
Created at: Thu Jun 13 2024
アイテム番号: SCP-019-IT
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル
サイト-ネットゥーノ内の海洋生物収容施設に、SCP-019-ITのコロニーを研究用として収容しています。施設に接続された配管には、一辺の長さが2cm(0.06フィート)より小さい格子を設置する必要があります。さらに、SCP-019-ITから放出される毒素を消失させるため、排出される水は78℃(172.4°F)以上に加熱しなければなりません。2ヶ月に1回、SCP-019-ITの入った水槽に35kg(77ポンド)の植物性物質を餌として投入します。
説明
SCP-019-ITは_Echinoidea_、通称ウニ綱に属する遺伝子操作された海洋生物です。SCP-019-ITの体は丸く、最大直径14cm(0.4フィート)まで成長します。SCP-019-ITには棘がない代わりに、毒腺があるこぶを複数所持しています。SCP-019-ITは脅威を感じると、こぶから強力な神経毒を放出し、この毒に曝された他のSCP-019-ITも連鎖的に毒を放出します。SCP-019-ITの口には、木や小さな石を削ることが可能な骨にも見える歯が5本あります。SCP-019-ITは非常に適応性が高く、淡水塩水を問わず、-25°C(-13°F)から60°C (140°F)までの温度と48気圧(750psi)の圧力に耐えることが可能です。また、生存に必要な食料が十分に得られない場合、SCP-019-ITは冬眠状態に入ることがあります。
SCP-019-ITは植物のように繁殖を行います。SCP-019-ITの重量が約40g(0.08ポンド)に達すると、上部にある特殊な細胞が急速に分裂します。この細胞が約12g(0.02ポンド)に達すると、母体から分離し、新しい個体となります。生まれたばかりの個体は、十分な餌があった場合、36時間以内に再び新しい個体を生み出すことが出来ます。
SCP-019-ITは優れた繁殖力と適応性を持ち、天敵が存在しないため、生態系を全滅させ、多くの海洋生物を絶滅させる可能性があります。このため、SSM-II"アトランティディス"はSCP-019-ITに関する情報を調査し、SCP-019-ITを見つけ次第、殺処分する必要があります。
回収記録
2016年、ジェノヴァのマリーナ・ディ・セストリで魚の数が激減したことで、財団の目に留まりました。そこで財団はSSM-IIを派遣し、調査を依頼しました。採取された海水と魚の死骸の標本から、未知の神経毒が発見されました。 この神経毒は、海岸から400m(1312フィート)離れた場所に高濃度で存在していました。"オセアヌス"探査船で探査した結果、深さ約120m(393フィート)の海底から毒素が漏れている大きな貯蔵庫を発見しました。SSM-IIは特殊な船でこの貯蔵庫を引き上げ、サイト-ネットゥーノに移送しました。貯蔵庫を開けると、中にはSCP-019-ITが████体入っていました。このうち20体は研究用に収容し、残りは殺処分しました。
SSM-IIバジリオ・アルマーニ部隊長要請文:
SCP-019-ITは直ちに対処しなければならないほど危険です。もしもこれが入っている貯蔵庫が水中で開かれた場合、どのような惨劇が起こるか想像も出来ません。そのため、SCP-019-ITの神経毒を検出するセンサーをイタリアの海岸沿いに設置し、野生のSCP-019-ITを追跡するよう要請します。
S5評議会返信: S5評議会は要求を許可する。SSM-IIは、イタリアの海岸と湖に検出器を設置するように。
補遺SCP-019-IT-A
SSM-IV("鉄拳")の急襲作戦中、"オカルトファシスト評議会"の基地にて、冬眠状態のSCP-019-ITが4体入った水槽が発見されました。追加調査の結果、SCP-019-ITの生産と改造に関する暗号化された文書が発見され、その中には研究者の日記も含まれていました。研究員の日記は比較的簡単な暗号で書かれており、全て解読することが出来ました。以下に日記の一部を添付します。
日付: 2016年4月24日 1ページ
9番基地からキメラを数体受け取った。ナティ理事官の話によると、キメラが持っている毒の解毒剤を独裁官が欲しがっているらしい。それ以外は特に何も言わなかった。キメラについての詳細な情報や製作過程を教えてくれたらもっと良かったのだが。まあ、ナティ自身も知らないみたいだから、自分で研究するしかない。
日付: 2016念5月24日 30ページ
今日も成果は得られなかった。E-15計画がまだ終わっていないことを独裁官が知ったら、許してはくれないだろう。もともと今日終わる予定だったのに、何も終わっていない!ナティは今青ざめている。明日、独裁官が結果を期待してやって来たところに手ぶらで出てきたら…いつもはあんなに自信満々な理事長が震え上がる姿を見ると、私も胸が張り裂けそうだ。
日付: 2016年5月25日 31ページ
ナティが死んだ。独裁官はナティの失敗を許さなかった。独裁官が代わりにアルベルティを任命し、1ヵ月後にまた来ると言った。すでに我々は一生懸命働いているのに、また負担が増えることになった。だが、関係ない。これは我が祖国イタリアのためなんだ。ナティは犠牲になるしかなかった。
日付: 2016年6月12日 49ページ
E-15プロジェクトは停滞している。毒素を中和する化合物は出来たが、まだキメラを殺すことは出来ない。キメラを作った時に使われた生物が分かれば、その毒素を使うことが出来るはずだ。アルベルティからもっと情報を引き出すしかない。その生物をもっと早く知っていれば、ナティは死なずに済んだのに…クソ、もう忘れよう。
日付: 2016年6月13日 50ページ
9番基地からのデータ送信を許可してもらった。送られてきたデータによると、ベースとしてArbacia lixula1を使い、他の生物のゲノム少しとEunicella cavolini2の改造DNAを混ぜたようだ。正確にDNAのどの部分を混合、改造したのかは教えてくれなかったが、大丈夫だ。あと10日しか残っていない。もうすでに今月の末である上、アルベルティがあんな風に死ぬところを見たい人はいないだろうから。
日付: 2016年6月18日 55ページ
やったぞ!抗E-15化合物をついに完成させた。アルベルティが独裁官に連絡したところ、独裁官はとても満足しており、我々の成果に見合った褒賞を与えるという。本来なら自分が直接来て労をねぎらいたかったのだが、仕事の都合でそうすることが出来なくて申し訳ないとも言っていた。
補遺SCP-019-IT-B
SSM-IVが発見した一枚の文書を完全に解読しました。セキュリティクリアランス3以上の職員のみが閲覧できます。
“CAOS FABRICAT ORDINEM”3
アルベルティ監督へ
まず、革命的な成果を達成したことを祝福する。前任者とは違って、君は正確さと原則で部下を導き、我々の最終的な勝利に大きく貢献する道具を作り上げた。君は真のリーダーとして、私の信頼と期待に値する。そのため、君をE-15プロジェクトの責任者に任命する。
難しいことはないから心配するな。貯蔵庫をE-15キメラで満杯にして、出来るだけ人口の多い場所の近くの海岸に投下すればいいんだ。そうすれば注目を集めることが出来るだろう。その後、君が私の代弁者として共和主義者に、我々が海に毒を入れたこと、そして効果的な解毒剤は我々だけが持っていることを伝えればいい。解毒剤を手に入れたいなら我々に対価を払え、さもなくば水源地にE-15の群れをもう一つ放つと言え。きっと自らの愚かさから屈するだろう。
最後に一つ指示する。SCP財団が君の計画を調査しているようなら、計画を中止しろ。財団に君が発見され、最悪捕まるようなことがあったら被害は甚大だ。慎重に行動しろ。
私を失望させないでくれ、アルベルティ。君には期待してるよ。
オカルトファシスト評議会、_独裁官_兼最高司令官
⎰ SIC DICTATOR DIXIT AC VULT ⎱4