SCP-1255 : アカツキ大農場のブドウ

Information

収容後のSCP-1255実例。

Name: アカツキ大農場のブドウ
Author: Raihachi
Rating: 9/11
Created at: Wed Jul 01 2020
アイテム番号: SCP-1255
オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル

SCP-1255の全実例は密閉容器に保存され、-17℃を維持した冷凍庫で管理されるものとします。SCP-1255実例を格納するすべての容器には、摂食用ではない旨が明確に記載されなければなりません。職員がSCP-1255を摂食してしまったことが発覚した場合、直ちに医療スタッフに連絡してSCP-1255-1への変異を防ぐために胃内容物を緊急排出してください。

現在のところ、収容下のSCP-1255-1実例は93体存在します。生きたSCP-1255-1実例はサイト-06-3の太陽灯を備えた標準的な5×7mの収容チャンバーに収容されるものとし、SCP-1255実例については隔月で検査が実施されるものとします。SCP-1255-1実例には隔週で2リットルの水を与えてください。SCP-1255-1実例の実験はタップ博士の承認を得なければなりません。

要注意団体_"アカツキ農牧場Dawn Farm and Ranch"_に対する調査は現在進行中です。

説明

SCP-1255-1実例のMRIスキャン(SCP-1255の芽の存在に注目)。

SCP-1255は遺伝的にレッドグローブの変種に類似したVitis Vinifera1種です。SCP-1255実例は多くの場合赤みを帯びたピンク色をしており、微細な種子を内包しています。

SCP-1255の摂食により対象(以下SCP-1255-1と呼称)は、一連の身体的および精神的な変化を体験することになりますが、これらは別名"成長サイクル"2と呼称されます。SCP-1255-1実例のMRIスキャンにより、SCP-1255内の種子が摂食時に胃壁の外部組織に付着することが判明しました。当該種子は未知の酸性物質を放出し、SCP-1255-1を損傷しない程度に胃の繊維細胞を破壊し、当該種子が胃を出て血流に侵入することを助長します。SCP-1255は、白血球を欺瞞して当該種子が非異物として血流を通過することを可能にする遺伝子を保有しています。SCP-1255の種子はSCP-1255-1の静脈を通過し、脳にまで到達します。SCP-1255はSCP-1255-1の脳内で発芽し、SCP-1255の拡散と生存を補助するために宿主の記憶および行動を変化させます。SCP-1255-1は1週間から1ヶ月の間にこれらの変化を体験します。成長サイクルは以下の段階を通して発生します。

  • ステージ03: SCP-1255-1は吐き気および頭痛の症状を訴えます。
  • ステージ1: SCP-1255-1は利用可能な最も近傍の光源4を探索しようとする衝動を感じるようになります。SCP-1255-1の静脈が皮膚上からより視認可能となり、深緑色に変化します。
  • ステージ2: SCP-1255-1は光源下において緊張状態に移行します。SCP-1255-1の静脈はSCP-1255-1の皮膚から太く、蝋状の蔓の形状で伸長するようになります。これらの蔓はSCP-1255-1実例の周辺で生長するようになります。SCP-1255-1はもはや食物由来のエネルギーを必要とせず、むしろ光合成由来のエネルギーを獲得するようになります。さらに、SCP-1255-1の爪は細い木質に変異します。この爪は人間の爪の100~1000倍の速度で成長を開始し、1日に3.0mまで伸長する可能性があります。
  • ステージ3: SCP-1255-1から生成された蔓は、緑色の芽状の花を咲かせます。
  • ステージ45: 花は成長してSCP-1255実例になります。
  • ステージ5: 少なくとも1kgのSCP-1255が結実した時点で、SCP-1255-1は意識を回復してSCP-1255実例の収穫を開始します。SCP-1255-1の爪は籠状に成長し、SCP-1255実例を保持するために使用されます。
  • ステージ6: SCP-1255の全実例が収穫された後、SCP-1255-1を取り囲む蔓はSCP-1255-1の体内へと後退し、健全な青色に戻ります。また爪も健全な人間のものに戻り、再び正常な速度で成長するようになります。

成長サイクルが完了した後、SCP-1255-1は続いてSCP-1255を摂食するよう付近に存在する対象を説得することを試行するようになります。SCP-1255を配布している間にSCP-1255-1の近辺に任意の人物が存在しない場合、SCP-1255-1は任意の人物が発見できるように、SCP-1255の籠を玄関先に放置します。用紙が提供された場合、SCP-1255-1は以下のメモを記載することが発覚しました。

こんにちは!最近数ブロック先のところに引っ越してきたので自己紹介したかったのですが。私が伺った時にご自宅にいらっしゃらなかったので、お土産を玄関先に置いておくことにしました。私が育てました!

敬具、[名]6・ドーン レーズン通り132番地7

配布用の手元に存在するSCP-1255実例残存していない場合、SCP-1255-1は成長サイクルに再び移行します。

SCP-1255-1の寿命は通常1年未満です。死亡時、SCP-1255-1は通常の人間の遺体の10倍の速度で分解し、遺体が存在する場所にはSCP-1255の蔓が残ります。

補遺1255.1

回収時に発見された葉書。

SCP-1255はカリフォルニア州██████において、"人間と植物のハイブリッド"一家が地域住民に目撃されたとの報告を受け、機動部隊シータ-4 ("庭師")が派遣された後、最初に発見されました。成長サイクルの第4段階のSCP-1255-1の5実例が当該所在地の裏庭で発見されました。対象は、成人男性1名、成人女性1名、青年期の男性2名、および幼年女性1名から成るリベラ一家と特定されました。

住宅の調査中、建物の台所からSCP-1255の入った籠が発見されました。機動部隊シータ-6は、直ちにSCP-1255実例とSCP-1255-1の数実例に生育している果実を照合しました。籠の近くから絵葉書が発見されました。表面には_"アカツキ農牧場"_と筆記体で記載されていました。メモの裏面には以下の内容が記載されています:

おめでとうございます!

近隣のご家庭の中から、あなたのお宅が私たちの最高に新鮮かつ最高にジューシーな赤ブドウのお試しバスケットを一番最初に味わえる方々として選ばれました!私たちが新たなブドウを収穫するのと同じように味わっていただけると幸いです、あなたが初めてご賞味いただけるのですから!

敬具、

  • アカツキ農牧場
    レーズン通り132番地

アカツキ農牧場は消費者に健康的な食品を提供していると自負しております。アカツキ農牧場は30年以上家族経営を行っており、お客様にご満足頂けなかったことはありません。もし私たちの商品にご満足いただけない場合は、1-800-DAWNまでご連絡ください8。

音声記録 - インタビュー1255.2

インタビュアー: タップ博士
インタビュー対象: SCP-1255-1実例、元D-5890。
序文: 職員D-5890はSCP-1255を摂食する以前の氏名は"イーライ・スミルノフ"であったものの、現在は"ダニー・ドーンDanny Dawn"を自称しています。

<記録開始>

タップ博士: こんばんは、SCP-1255-1。私のことはタップ博士と呼んでください。本日はあなたにいくつか質問をしたいのですが。

SCP-1255-1: 初めまして、お隣さん!私の名前はダニー・ドーンです。暇な時に作物づくりを満喫していましてね、私の美味しいブドウをお一つ召し上がりませんか?お代は結構ですよ!

タップ博士: 私の質問にいくつか答えて頂いてから、必ず1つは試しに頂きましょう。

SCP-1255-1は沈黙する

タップ博士: まず、どうやって作物を育てているのですか?

SCP-1255-1: もちろん、私の農場で育てています!他にどこがあるというのですか?

タップ博士: あなたの農場の所在地を教えていただけませんか?

SCP-1255-1: ここからちょうど南に数km先のレーズン通り沿いにありますよ、お隣さん。ご覧になったことがないなんて驚きですね、この郡の中で最も素晴らしい農場ですよ。

タップ博士: SCP-1255-1、私たちがどこにいるかご存じでしたら教えて頂けませんか?この施設の周りには雪が積もっています。こんな状態で作物を育てるなんて不可能です。

沈黙

タップ博士: SCP-1255-1?

SCP-1255-1: はい、お隣さん?

タップ博士: 私の質問に答えて頂けていませんが。

SCP-1255-1: ああ、申し訳ありませんお隣さん。ご質問にお答えしますと、このような環境での栽培方法は、私の特別な技術から生まれたものなんですよ。冬の間、私は37℃の温度で保たれた温室の中で栽培しています。まるで春の時期に栽培したかのように美味しく生産することは、実はとても簡単なことなんですよ。そういえば、私のブドウを召し上がらないなんてもったいないですよ、タップ博士。しばらく話をするなら、1粒くらいは本当に試してみた方がいいですよ。

タップ博士: しかしあなたは私たちがいる場所についてご存じですか?私の質問のその部分にはまだお答え頂いてませんが。

SCP-1255-1: もちろん存じてますよ、お隣さん!ここはどう見てもあなたの素敵なお宅ですよね、他にどこだと言うのですか?

タップ博士: もう結構です、ここで受け取れる答えはこれくらいのようですね。次の質問ですが、D-5890が誰か知っているかどうかを教えて頂きたいということについてだったのですが。

SCP-1255-1: いえ、お隣さん、申し訳ありませんが誰のことか分かりません。

タップ博士: D-5890はあなたが最初にここに着いた際の分類番号です。本当に何も覚えてないんですか?

SCP-1255-1: お隣さん、あなたのせいで何だか不安になってきました。私は人生のほとんどこんな感じでしたし、"D-5890"という名前を聞いたことは一度もありません。この場所は、あなたの家で、私がレーズン通りの農場に引っ越してきて以来ずっとあり続けたはずなんです。それでも、あなたの家で過ごしていた時はとても親切にして頂きました。

タップ博士: "イーライ・スミルノフ"。それがここに来る前のあなたの名前です。以前の生活について何か覚えていますか?全く何も?

SCP-1255-1: お隣さん、何かお困りのようなのは理解できますが、これが私という人間であり、私の人生全てなんです。気分が良くなるといえば、私の摘みたてのブドウは誰かを落ち着かせることで知られているんですよ。

タップ博士: あなたとここで過ごす時間はもう終わりのようです、本日知る必要があることは全て教えて頂けました。SCP-1255-1、ご協力ありがとうございました。

SCP-1255-1: 全く問題ありませんよ、お隣さん、お役に立ててよかったです。次からは、変な番号じゃなくてダニーと呼んでくださいね。それでは、私の美味しいブドウをお一つお試し下さいね?今までで一番美味しいと保証しますよ!

<記録終了>

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