Information
Name: 文学鳥
Author: gnmaee(NoTranslator)
Rating: 12/12
Created at: Wed Dec 23 2015
アイテム番号: SCP-1468
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル
回収した全てのSCP-1468の個体は財団飼鳥園#4に収容します。1日2回、鎮静または拘束して適切な量の水と鳥餌を強制的に給餌します。SCP-1468の健康を維持する為に、適時の治療が必要です。軟質素材の大きなブロックを安全な刻字用の面として飼鳥園に設置します。行動の差異がある為、全てのSCP-1468の個体がこの素材を利用する訳ではなく、また幾つかの個体に対しては健康面に危険をもたらす可能性があります。
説明
SCP-1468は_Poecile atricapillus_種、もしくは標準和名アメリカコガラ種の亜集団の総称です。全てのSCP-1468の個体は定期的に刻字可能な面に嘴で言葉や文字を刻み、通常は可能な限り柔らかい素材を探しますが、幾つかの個体では鉄のように刻字不可能な硬い素材で刻字を試みようとする様も記録されています。殆どの場合、英語のアルファベットを使用しますが、キリル文字やペルシャ語のアルファベットを刻むSCP-1468の個体も記録されています。観察で各SCP-1468の個体は異なる既知の文学作品をゆっくり模写している事が示唆されており、その多くはフィクション小説です。より詳細はSCP-1468観察記録を参照してください。
SCP-1468の個体はほぼ休むことなくこの刻字作業を続け、唯一少量の食料と水を摂取する時にのみ休止します。この為、栄養学的に生存可能な量の食料と水の提供と、治療には拘束と鎮静が必要です。刻字行動による度重なる過度の負担により、SCP-1468の個体は嘴のひび割れ及び欠損、感染症、首の筋肉痛、脱水及び栄養失調に陥り、いくつかの事例では死に至っています。SCP-1468の個体はこれらの負傷からの痛みを無視しているようで、その代わりに刻み続けます。この行動は最初の発見以降エスカレートしており、損傷率が増加しています。
SCP-1468の個体が文学作品の完成に成功した場合、何が発生するのかは現在不明です。現在の執筆状況ではSCP-1468-19が完成に最も近く、オルダス・ハクスリー著の『すばらしき新世界』が約78%完成しています。SCP-1468の個体間で刻字速度は均一ではありません。
SCP-1468の個体は刻字に関係のない行動を取る事は珍しく、交配は観察されていません。この為、現在のSCP-1468の個体の子孫の繁殖を確実とする為に人工的な手段が提案されています。これが認可されなかった場合、SCP-1468は自身を絶滅に追い込むと考えられています。
SCP-1468観察記録のサンプル
20██/12/█、カレン・██████研究員はSCP-1468の個体が以前考えられていた物より高い認識機能を持っている可能性と、意思疎通の試みの実行を提案しました。以下はSCP-1468の個体との意思疎通の試行です。SCP-1468-29は無作為に選ばれました。
試行#1
意思疎通の手段: 口頭
結果: カレン・██████研究員はリチャード・マシスン著『地球最後の男』の第3章の刻字を始めているSCP-1468-29の枝に接近し、"Hello."と言いました。SCP-1468-29に行動の変化は見られませんでした。カレン・██████研究員はスペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、日本語、北京語で挨拶を繰り返しましたが、SCP-1468-29からの反応は引き出せませんでした。
試行#2
意思疎通の手段: 筆記
結果: カレン・██████研究員は29の異なる言語の"Hello"と書かれた文書をSCP-1468-29に示しました。SCP-1468-29は約10秒の短期間、刻字作業を中断して文書を眺め、その後作業を再開しました。
試行#3
意思疎通の手段: 刻字
結果: カレン・██████研究員は手で"Hello"と刻字した木片を示しました。SCP-1468-29は現在刻字している単語を完成させると、それから止まりました。カレン・██████が所持している木片を観察した後、SCP-1468-29は1回鳴いて、刻字作業に戻りました。この時点でSCP-1468-29の刻字は既知の文学から逸脱し、『地球最後の男』の複写に"やあ"という単語が挿入されました。
試行#4
意思疎通の手段: 刻字
結果: 複数の木のブロックに質問を刻字し、カレン・██████研究員はSCP-1468-29との大雑把なインタビューを実施しました。以下はSCP-1468-29の『地球最後の男』の刻字を除外した結果です。
<記録開始>
カレン・██████研究員は"こんにちは"と刻まれたブロックを掲示します。
SCP-1468-29 <刻字>: やあ
カレン・██████研究員<ブロック上>: 理解できるの?
SCP-1468-29 <刻字>: うん
カレン・██████研究員<口頭>: これはどう?
<SCP-1468-29からの反応はありません>
カレン・██████研究員<ブロック上>: 君が書いている物は何か知ってる?
SCP-1468-29 <刻字>: うん
カレン・██████研究員<ブロック上>: それは何かな?
SCP-1468-29 <刻字>:物語
カレン・██████研究員<ブロック上>: 痛い?
SCP-1468-29 <刻字>: うん
カレン・██████研究員<ブロック上>: なぜそんなに一生懸命作業をするの?
SCP-1468-29 <刻字>: この物語が好きだから
カレン・██████研究員<ブロック上>: 他の子達もそう?
SCP-1468-29 <刻字>: 彼らは彼らの物語が好き
カレン・██████研究員<ブロック上>: 君は字が読めるんだよね?
SCP-1468-29 <刻字>: うん
カレン・██████研究員は『地球最後の男』の表紙をSCP-1468-29に示します。
カレン・██████研究員<ブロック上>: これはどう?
SCP-1468-29 <刻字>: だめ
カレン・██████研究員<ブロック上>: どうして?
SCP-1468-29 <刻字>: それは不完全だから
<記録終了>
事前に刻字していた質問の量が制限されている為、より多くを準備されるまで意思疎通は保留にされました。カレン・██████研究員は彼女の発想に対する表彰を受けました。