Information
Name: カリグラ水道
Author: thor_taisho
Rating: 17/19
Created at: Thu Jun 03 2021
2/2766 LEVEL 2/2766
CLASSIFIED
アイテム番号: SCP-2766
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル

SCP-2766(2009年4月)
ユリウス暦における毎月1日の日出から日没までの間、SCP-2766は1時間あたり450万リットル以上の水で常時満たされなければなりません。これを果たす目的で、アニエーネ川からSCP-2766の入口へ放水するための水道一式が敷設されました。本期間中、SCP-2766はその出口にてパイプラインに接続されます。SCP-2766の生成物はサン・ロレンツォ水力発電ダム内の財団施設にて濾過・希釈された後、アニエーネ川に放水されます。
説明
SCP-2766は全長およそ180メートル1の導水渠トンネルの一区画であり、かつてスブラクエウム(現在のスビアーコ)の泉からローマの都市部へと生活用水をもたらした古代ローマの水路、_クラウディア水道_の水源近くに位置します。SCP-2766を通過した水は、同質量のワインと他の液体との混合物に変質します。生成される液体はユリウス暦における月によって異なります。表 2766-1 を参照してください。
毎月1日の日中に十分な流量の水3がSCP-2766に供給されない場合、当月に生成されるワイン混合物がいずれであっても、1時間当たり750万リットルの流量で混合物が放出されます。運用中の_クラウディア水道_にこの流量率で液体が流れた場合、トンネル構造内部でかつて灯篭の設置用に用いられた壁龕や、床面及び壁面全体の水硬セメントに生じた間隙や亀裂から氾濫します。この流量は当月末まで継続した後、最終日の1日間をかけて徐々に減少し、日没と共に流れが止まります。
_クラウディア水道_のSCP-2766を含む区画は、紀元38年にカリグラ帝によって建設され、紀元52年には彼の後継者クラウディウス帝によって導水渠全体が完成しました。しかし完成から10年後、SCP-2766の影響により、_クラウディア水道_は放棄されました。紀元70年、ウェスパシアヌス帝の治世において、秘智に関する法務官局4によってSCP-2766の収容が確立され、クラウディア水道にSCP-2766を迂回する二次水路が構築されました。西ローマ帝国の滅亡後、SCP-2766は紀元786年にバチカン検邪聖省神秘預言局が収容を再確立するまでの間、未収容状態でした。
回収済み文書2766-1: 献呈碑文、SCP-2766修繕用取付トンネル内
ラテン語、紀元39年頃。バチカン検邪聖省神秘預言局の記録より。1957年、セバスティアン・ミラー訳。
ガイウス・ユリウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス5、ティベリウスの後継者、最高神祇官6、執政官5回、第3代皇帝、国家の父、クルティウスとカエルレウスの水7をローマの街に齎した。
ルキウス・カエキリウス・アテル、新たなる太陽8・神君ガイウスの命による神秘官9、クルティウスとカエルレウスの水が変革するよう一計を案じた。ローマの浴場と噴水が皇帝と神々の御心を最も満たすものと共に流れるように、と。
回収済み文書2766-2: _秘智に関する法務官局_による“カリグラ水道”の収容記録
ラテン語、紀元70年頃。バチカン検邪聖省神秘預言局の記録より。1957年、セバスティアン・ミラー訳。
ティトゥス・フラウィウス・カエサル・ウェスパシアヌス・アウグストゥス帝10の治世となり2年目、アニオ川11に血やワインが流れているとの噂の調査にプラエトリアニらが派遣された。隊がスブラクエウムに着くと、秘智官カエーゾ・イッキウス・カンディドゥスにより、クラウディア水道において悪臭を放つ水を生み出していたために塞がった部分や、汚水の濾過を助けるためのクロアカ・マキシマの中へと水が逸れていた部分、地震で崩壊していた部分、そしてアニオ川へと血とワインを今まさに流し込んでいた部分が発見された。
この問題に対し更に調査がなされたところ、カリグラ帝に仕えた神秘官ルキウス・カエキリウス・アテルなる者が、皇帝の宮殿の噴水から何であれ祝祭に相応しいものが湧くようにと、神霊達をこの水道に縛り付けた事が分かった。ところが此度の政権崩壊により当惑させられ、さらにアテルにより定められた使命について長らく出る幕が無かったため、神霊達は既に怒り心頭であった(神君クラウディウスは王の水道に備わる奇跡の特質を存じなかったため、神霊達の力をお使いになることは無かった)。そしてその怒りから、カレンズ12の日中に神霊達の使命がおさおさ全うされなかった時には、その月々に相応しいものを丸ひと月の間構わず注ぎ出すことにした。
鳥卜官や腸卜僧ら13によりこれらの事実が知られたことで、秘智官は、毎月のカレンズの間中は神霊達が使命を全うできるよう計らうことに決めた。アニオ川の残りの流域に澄んだ水が流れるようにと。