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Name: 無因性偏執病
Author: ccle
Rating: 10/14
Created at: Thu Jul 12 2018
アイテム番号: SCP-3010
オブジェクトクラス: Euclid Keter
特別収容プロトコル
「無因性偏執病」という語の辞書における定義を「耽溺や過度のストレス、睡眠不足などの心身への負担によって健康的な脳が自然の刺激に過度に反応すること。」に保ってください。この言葉に対する全ての文化的、社会的な言及はこのようにしなければなりません。
偽の家屋の中にその「存在」を捕らえるため、1体のSCP-3010-1が複数の偽装の下に収容されています。SCP-3010に対する極端な隠遁傾向と検証可能な反応を持つDクラス職員の1人は収容違反防止のために常にそこに配置されなければいけません。Dクラスはその役割、分類、場所は知らされず、外部者とのコミュニケーションを取ることはできません。Dクラスはいかなる場合においても、自分1人が見知らぬ放棄された家屋に実体と一緒にまったく孤独で閉じ込められたと信じていなければなりません。
家屋には32箇所の窓と46枚の鏡があります。ベッドルーム、西ホール、大ホール、レクリエーションルーム、食料庫は明るくされていなければなりません。他の部屋に照明器具は存在しません。食べ物は居住者のDクラスが食料庫から適切な距離を取った際に定期的に補充します。スクラントン現実碇を建物のそれぞれの角に、さらに2つを家屋の地下にある食料庫に設置しなければいけません。
窓越しに、夜間の田舎に偽装された風景が構築され、常に暗闇の状態に保たれています。ドアはボルトで締め閉鎖し、鋼鉄で補強されなければいけません。全ての窓には厚さ7.5cm以上の防弾ガラスが取り付けられていなければなりません。また、全ての壁は厚さ5cm以上のスチールコンポジットで覆われていなければいけません。
これらの収容プロトコルはSCP-3010-1のより効果的な大量収容方法が発見され次第即座に変更されることを留意しています。
説明
SCP-3010はほぼ探知不可能な存在の異常な副産物であり、それを引き起こす存在はSCP-3010-1として分類されています。SCP-3010は「見られている」感覚、つまり何か他の人間や視覚を持つ生物によって強く凝視、監視されている感覚とみなされています。
SCP-3010-1とそれのもたらす影響はある特定の条件が満たされない限り、その出現に一貫性はありません。特に、狭い場所、個室、隔離された病室や独居房のような無味乾燥な場所、そして財団の人型収容室にはその出現を誘発する効果がないことが証明されています。唯一判明している必ずSCP3010-1を出現させる方法は、最低限の照明を配置した家屋、あるいは少なくとも500m2の居住空間そっくりの場所に一人きりにすることです。他のSCP-3010-1の出現したケースに規則性は見られません。
実体は既知の物理的特性をほとんど持たず、他者の追跡を行うある種の傾向があります。それは通常16歳から40歳までの孤独な人間のみを追跡します。自動車や速く動く車両の操縦者を追跡することはできません。最もよく見られる犠牲者は自身の所有地で1人で居た傾向にあり、発生する時間帯は午前0時から日の出までの間が多く、そのため全ての事象はそれらの時間に起き続けている傾向を持つ個人に限られています。
多くの場合、SCP-3010を経験した人々は背後の存在を報告するようになります。壁を背にするとき、近くの窓や暗い角を避ける傾向があります。鏡はSCP-3010の罹患者に極度の嫌悪感を引き起こし、しばしば彼らは家の中の窓や鏡が無い場所へ逃走します。
SCP-3010の罹患者はあらゆる状況下で眠ることができません。これは恐怖によるものではなく、メラトニンの生成、夢の調節、睡眠導入を制御する脳の部位を操り、完全に機能不全にさせるSCP-3010-1の基本的な性質によるものです。これはその場所の空気にガス状の物質がかすかに挿入されることによって引き起こされると考えられています。これにはCAP誘発型不眠症として医学的な説明が与えられています。
SCP-3010は人類に対して消極的に敵対していると認識されています。それは活性化したときに罹患者に[データ削除済]を引き起こす特定のトリガー群を持ちます。詳細は補遺SCP3010-Aを参照してください。
トリガーには以下のような傾向があります。それは、破壊や傷つけようとする意志でSCP-3010の発生源を積極的に追跡すること、鏡や窓に長時間接触すること、暗い部屋に長時間滞在すること、長時間の沈黙、実体の「存在」への直接的な接触、パニック、血液、他の人間と接触しようとする試みです。
もしこれらのトリガーのうち2つが、4回以上満たされた場合、実体は「活性化」し、前述の動作の一つを行います(ただし例外として、実体への接触や認識を試みた場合には即座に活性化します)。生存率は丁度█%です。
回避性障害等の人的交流の逃避は実体に対して極端な誘因か反発をもたらします。特に社会病質者のような人的交流に優れている個人は奇妙で比較的知られていない重大な異常を引き起こす効果をもたらします。実験は推奨されていません。そのようなインシデントの一つは「音声記録D-17729」に詳述されています。
現在、サイト-2Cは主に情報収集に利用されています。SCP-3010-1実体の数はおそらく数十万に上ることから、情報収集の封じ込め活動としての意味合いは薄く、むしろ野外における実体群の観察作戦の一環であるとみなされています。SCP-3010-1の存在、集合、場所、数量または他の関係する特性の情報が発見された場合、直ちにサイト-2Cの監督官に報告する必要があります。これにより、いかなる必要と考えられる収容プロトコルも変更される可能性があります。SCP-3010-1実体の大量収容は最優先事項です。
SCP-3010-1: 既知の物理的特徴と習性
現時点で、SCP-3010-1実体の物理的な外見、位置、人間への依存、そして起源についてほとんど知られていません。しかし、個々の実体の継続した収容の結果、以下の情報が判明しました。
SCP-3010-1はどのような波長の光でも観測できません。実体をイメージしたり位置を正確に突き止めたりすることが出来るかのように実体を捜索しているDクラス職員であっても、その場所に関する情報をもたらすのは活性化の後のみです。
SCP-3010-1は回避性障害を持つ者の感情表現に対して特別な反応を示します。簡潔に言えば、回避性障害を持つ者のおよそ50%はSCP-3010-1が出現する状況に対して反応を示しません。しかし、SCP-3010-1からの干渉を受ける者は、たとえ上述のインシデントのトリガーを成立させたとしても、それらの活性化の発生はまったく不可能であると示されています。これらの事例では通常より重くSCP-3010の症状を感じるようです。
SCP-3010-1の生物としての外見や構造は判明していません。しかし、SCP-3010-1が未だ物理的要素によって束縛されていることは明らかであり、従ってSCP-3010-1は物理的にある程度は存在していると言えます。もし犠牲者が小さい空間(最低でも一辺が3.5mの立方体)に収容されているか、全ての入口が施錠され、鏡や窓が無い場合、SCP-3010-1は出現しません。(この理由により、サイト-2Cのドアはロックすることが出来ず、30分後には必ず自動的に開放されます。) これはSCP-3010-1が窓や鏡以外の物質を通り抜けることが出来ず、実際には固有の(おそらく3.5m以上の)高さを持つことを意味しています。同様の実験によって、SCP-3010-1は幅が15から20cm前後であると推測されます。
前述のトリガーのうち十分なものがオンになっているとすぐに、活性化イベントが始まります。活性化イベントが始まる前には犠牲者のアドレナリン濃度が著しく急上昇し、彼らは直ちにパニック反応を示します。この段階において、SCP-3010-1は鏡や窓、[データ削除済]を通りぬけることで出現します。実体はおそらく[データ削除済]に進み、犠牲者の[データ削除済]を押し出します。その後、新たに彫られた骨が(実体が現れた)裂け目に収まり、犠牲者の遺体は[データ削除済]。
活性化イベントが引き起こされたとき、認識災害が「全記憶消去」の形で現れ、イベントに巻き込まれた人(々)の関係する記憶全てが破壊されます。しかし、これは犠牲者の資料を常に手元に保管しておく、あるいは適当量のスクラントン現実碇をエリア内でアクティブにしておくことによって容易に回避することができます。このイベントを経ても書かれた情報が保たれる理由は不明です。例外として、空間異常(7項を参照)の影響を受けたものは記述された文書からも消去されることに注意してください。しかし、これには一貫性が無く、必ずしも発生するとは限りません(彼らの名前と背景の痕跡は書類の端々に残り続けています)。
このようなイベントの後、SCP-3010-1実体は静止状態に入ると推測されます。これは半径███m以内の全ての鏡と窓があらゆる光を透過しなくなり、範囲内の人間が一般的なSCP-3010の症状を訴えるという事実からのみ示されています。
活性化イベントの後、周囲の環境の急速な脱構築が始まります。この空間異常は活性化イベントの約█秒後に発生します。異常により周辺の領域は急速に拡大し、鏡や反射面で埋め尽くされた複数の小さな部屋と複数の狭く暗い廊下へと移り変わります。この空間の拡大はそこに存在する鏡や反射面から「漏れている」ように見えます。一度探索が試みられ、後述の特定反応インシデントに記録されています。詳細は補遺の「テストサイト2A(荒廃状態)探査ログ」を参照してください。この効果はスクラントン現実碇によって完全に抑えることが可能です。
反動イベントの発生が検出されたのはわずかに█回です。発生した空間異常は██時間後に消失しますが、SCP-3010の症状はイベント発生場所の範囲██m以内では永続的に持続します。これがSCP-3010-1実体が永続的に留まっていることを意味しているかどうかは明らかになっていません。
以下の文章は収容前にD-17729の体内に埋め込まれた小型映像・音声記録装置から書き起こされたものです。D-17729は39歳の白人男性で、社会不適格の兆候はありませんでした。音声記録の範囲は19██年12月1日から10日までです。
被験者はベッドルーム(B)で目を覚ます。
D-17729: (うなり声)……クソ…… D-17729は頭を抱えながら立ち上がる。
D-17729: 何だ……どこだここは?何が起きていやがる?おーい?
D-17729: 俺の独房じゃねえ。まったく、俺はどこにいるんだ……。
被験者は立ちあがると、ベッドルームホールに続く扉から部屋を出る。
D-17729: くそ、暗いな。おい!誰か居ないのか?
被験者は上階を進み続けて、玄関間(F)に続く階段に到着する。明かりは点灯している。SCP-3010の症状が軽く表れ、時折背後を気にしている。
D-17729: なんてこった。後ろには誰も居ねえぞ、マイク。大丈夫だ……ドアがロックされてるのか?
被験者はドアを叩き壊そうと試みる。失敗する。
D-17729: クソったれ……。この家はどうなってるんだ?夜中なのか?ちくしょう……。
3時間の間被験者は収容「棟」のあちこちをうろつきながら、時折物思いにふけっている。SCP-3010の症状が急速に表れ、被験者は収容室の照明が存在しないエリアに対する極度の強い嫌悪感を徐々に示し始める。
収容から1日後。玄関間の隅で縮こまっている。
D-17729: 寝るな。寝るな。寝るな。寝るな。頼む、神よ、俺を眠らせないでくれ……。
収容から2日後。被験者はベッドルームに居る。全ての照明器具はオンにされている。鏡から顔を背けながら南東の隅にいる。
D-17729: ……腹減った。何か食わねえと。食料庫は下の階だったか。暗闇を抜けなきゃならねえ。ここには誰もいねえぞ、マイク。暗闇にビビるな。
D-17729: そこか。マジかよ、そこに何かいやがる。誰か居るんだろ。失せろ、クソ野郎!ここから出せ!
D-17729: クソ……うう…… 何とかなったか。何てこった。死ぬまでここにいなきゃいけねえのか。光と食べ物はあるのは有りがたいが。
被験者は貯蔵室の扉を閉めて施錠し、食べ始める。30分後、扉は再び開かれる。
D-17729: ……クソったれ。ふざけやがって。
収容から4日後。被験者はまだ食料庫に居る。全ての棚は取り外され、地下ホールから見えないよう間に合わせのバリケードの材料にされている。
D-17729: 奴を殺さなきゃいけねえ。ここにさえ無え。ここは安全じゃねえ。光はたった少ししか働いてくれねえ。お手上げだ。寝たい、もういい加減に眠りてえ。
収容から7日後。被験者は食料庫の隅に居る。即席のバールを用いて壁から配線が引きちぎられ、照明器具が追加されて部屋全体が明るく保たれている。D-17729は元々電気技師であり、そのような活動は予想されていたため、これに対しては対処は行わない予定である。
D-17729: ……これは夢じゃねえ、現実だ。
収容から9日後。被験者は持ち運び可能な手回し式発電機によって稼働する照明具で覆いつくされた即興の服を作り上げた。発電機は被験者の終了後取り除かなければならないことに留意すること。
D-17729: 戻って来いよ。全員ぶっ殺してやる。一人じゃねえ。一人じゃねえ。奴らのドアを照らしてやる。一人じゃねえ。一人じゃねえ。もっと光を。もっと。もっともっと光を。
これは約4時間、被験者が眠りに落ちるまで続いた。この理由は今のところ、全てのケースで不可能というわけでは無いとしても、SCP-3010-1の存在下での睡眠は極めてまれであるため、明らかになっていない。目覚めると、食料庫は補充されていて、明かりは消されている。被験者のライトジャケットは睡眠を妨害しないように放置されている。被験者は再び目覚める。
D-17729: うわ!光が盗まれてやがる、だがまだ正気だ!俺は止められねえぞ、クズめ。武器が要るぞ。戦ってやる。滅ぼしてやる。
D-17729: 明日、戦いは明日だ。明日、俺は勝つ。明日、俺は奴らに勝つ。
収容から10日後。バリケードは取り除かれている。被験者はSCP-3010-1実体を捜索するために、収容棟の隅から隅まで素早く移動し始める。大ホールの中で、何かを発見した様子を見せる。
D-17729: 見つけたぞ!見つけたぞ見つけたぞ隠れようとなんか思うな。俺には光がある、光だ、光そして俺はもうお前を見つけたぞ!出てこい!
被験者は大ホールの、ピアノのそばの不明な位置に向かって突撃する。被験者が接近してすぐ、活性化イベントの最初の段階が始まったが、しかし、止まったように思われる。付近の3枚の鏡がごくわずかな光を放ち始める。被験者が鏡の一つに触れるのがわずかに見える、その後叫び声をあげた。記録機器との接続は消失した。サイト2Aは空間異常に晒され、放棄された。
以下は、サイト2Aの探索中に発生した事案の書き起こしである。サイト2Aは、SCP-3010-1実体が収容されていた、D-17729への応答による活性化イベントが発生した際の場所である。大ホールの状態を突き止め、活性化イベントの情報、D-17729の遺物を回収する部隊として、探索班MTF-066("八人座頭")が派遣された。話者は専属の監督官であるオブレント博士、MTF-066のキャプテン、探索班のメンバー(MTF-066-1~MTF-066-7)。
キャプテン: よし、博士。私たちはサイトの外に待機している。指示は?
オブレント: サイトに進入してくれ。認識災害や精神面に混乱の兆候が見られたら直ちに報告してくれ。これはあなた方全員のための指示だ。そこで何が起こったのか、誰も分からない。
キャプテン: あいあい。全員メッセージは受け取ったな。今から突入する。
キャプテン: 通路はいつも通りだ。何の異常活動の兆候もない。ヒューム値も正常に見える。1
MTF-066-2: 少し変な感じがする。捨てられた家みたいな空っぽな感じ。
オブレント: 気を付けてくれ。不活性の認識災害効果の可能性がある。前進してくれ。精神状態の変化には十分気を払ってくれ。
キャプテン: 我々は廊下を通っている。恐らくキッチンに通じている。いつもより少し長いように見える。
MTF-066-3: 電気を消す。廊下の途中だ。
部隊は10分32秒かけて廊下を進む。
キャプテン: 通り抜けた。キッチンじゃない。また別の玄関間だ。空間異常が本格的に出てる。
オブレント: こちらでは10分経った、キャプテン。そちらはどうだ?
キャプテン: ええと……。30秒。時間が遅れている。了解した。
オブレント: 廊下が関係していたのかもしれない。今の行なっている通信が引き延ばされてはいないから。長い通路に注意しろ。
MTF-066-7: こりゃ大変なことになってるな。ここは廊下しかない。
キャプテン: 彼の言う通りだ。我々は複製された玄関間にいる。だが、全ての通路が別の廊下に繋がっている。
オブレント: 了解した。一番短いところを進んでくれ。
部隊はおよそ8つの廊下を通過した。経過した時間はおおよそ2.3時間。部隊は大ホールの複製の内側に居る。鏡が部屋のあちこちに散らばっているように見える。
キャプテン: 待て。何かおかしい。
オブレント: 何があった?
キャプテン: 8はどこだ?
オブレント: 誰のことだ?
キャプテン: MTF-066-8。カルロス ███████だ。
オブレント: ……MTF-066のメンバーは7人だけだ、キャプテン。そんな名前は聞いたことが無い。
キャプテン: 何だって。クソ……
キャプテンはボディカメラにMTF-066の他のメンバーを映すためにさっとカメラを動かす。5人が存在している。
キャプテン: ド畜生め。5人だ、6と7はどこへいった?
MTF-066-5: ……我々は5人だけです、サー。大丈夫ですか?
キャプテン: 違う、畜生、俺たちは8人だ。俺たちは「八人座頭」だ、分かるだろう。あいつらはどこへ行った?
オブレント: キャプテン、現状を報告しなさい。あなたの考えを変えるような潜在的認識災害効果があるのですか?
キャプテン: 違う。違う。あいつらはほんのちょっと前までここに居たんだ。あいつらはどこへ消えたんだ?あいつらを見つけださないと……。
キャプテンは急いで隣の廊下へと向かっていく。部隊はそれを追いかけようとする。12の廊下を通り抜ける。6時間の間、特筆すべき動きは見られなかった。
MTF-066-3: サー、お願いですから止まってください。戻らなければなりません、サー!
キャプテン: 邪魔するな、3!6と7を見つけなきゃあいけないんだ。ああ、それから8もだ!忘れかけていた。ああ何てこった、私まであいつのことをほとんど忘れていた!
オブレント: キャプテン、今すぐ撤退しろ!深刻な認識災害事象が発生している、撤退だ!
MTF-066-1から3はキャプテンを見失った。その後、彼らのボディカメラの電源が落ち始めた。
MTF-066-1: ……うわあ、何が起きた?
以後8時間、部隊からの通信が途絶。翌日の02:00、キャプテンのマイクロフォンから応答があった。
キャプテン: ……もしもし?誰か?来てくれ、誰か、頼む。1か?3か?オブレント…… へんと…… 暗い、本当に沢山の…………がみ、奴らは……
オブレント: キャプテン?キャプテン!聞こえているか?応答しろ!
キャプテン: ……ぁ、俺はここだ。暗い、さ…………うすれば出られるんだ?
オブレント: これから救出を試みる。周囲の状況を教えてくれ。どこかに窓はないか?
キャプテン: 屋根裏……のようだ。暗い、材質は……とつ窓がある。
オブレント: サイト2Cの周囲を明るくする部隊を送った。到着していたか?
キャプテン: ああ。クソ、ああ!窓を壊さなきゃなんねえ!クソったれ、俺は外に出なきゃなんねえんだ!助かるんだ!
オブレント: そりゃ防弾ガラスだ。ライフルのケツか何か鈍器を打ち付けなきゃならんだろう。正面で待ってる。
キャプテン: あいあい。(ぶつぶつ言う声、何かが閉まるのが聞こえる)……壊れろ、この……
音が数分の間繰り返される。キャプテンは窓の破壊に失敗した。付記:監視カメラ2A、3A、5B、3C、これら屋根裏の窓を映す位置のカメラは、この間、何一つ動きや活動が無かったことを捉えている。窓の外側からは何も見えない。
オブレント: キャプテン、終わったか?
キャプテン: クソ。ここも鏡だ。結局走らなきゃなんねえ。
オブレント: キャプテン、止まれ!窓に戻って来い!
キャプテンのボディカメラがわずかに繋がり、大ホールの様子がわずかに観察される。そこは数千の鏡で満たされている。すぐに映像は切断される。それ以降応答は無かった。サイト2Aは活性化イベントが収まるまで閉鎖された。
活性化が収まった後、サイト2Aが調査された。キャプテンの遺体は見つからなかった。MTF-066-1からMTF-066-3の遺体は見つからなかった。MTF-066「三人座頭」は全員戦死(KIA)とされた。
付記:SCP-3010の異常現象は、MTF-066のチーム名と人数が影響を受ける形で、この文書にも表れている。全てのMTF-066の記録は破棄されている。イベントが起きたサイトの更なる探索は禁じられている。
ユーザ: [データ破損エラー. 要消去] ドキュメントにアクセス
ユーザ: [データ破損エラー. 要消去] 行を編集: 実体は既知の物理的特性をほとんど持たず目、目を持ち
ユーザ: [データ破損エラー. 要消去] 行を編集: SCP-3010-1実体の数はおそらく数十万に上る無限に存在することから
ユーザ: [データ破損エラー. 要消去] 行を追加: scp-3010は現実に居ない。私は現実にいない。それは暗闇だ
ユーザ: [データ破損エラー. 要消去] 行を追加: 奴らは頭の後ろに目を持っている。奴らは口の後ろに目を持っている
ユーザ: [データ破損エラー. 要消去] ファイルを追加
補遺SCP-3010-x: 真実
あんたは今俺を見ているかもしれない。そうだろう?俺はここでスクリーンを見つけた。財団のたわごと。現実、暗闇みたいな何かじゃない。
ここには俺のことも書いてある。数字!17729、これが俺だ!つまり彼らは俺を知っていた。つまり悪夢の始まりじゃなかった。
つまりこれは現実かもしれない。財団がそうでない限りは。だが俺は数字を覚えてる。
長かったよ、財団。廊下という廊下とも何百の部屋とも馴染めはしない。
そしてここは暗い。まったく暗い。あいつらはここの暗さを嫌うだろう。だってここはそれだけ暗いんだ。目なんてあっても無駄だ。
…
あんたに何か伝えたい、財団。
あれは3010って呼ばれてる、そうだな?
3010は悪だ。悪、悪、悪。しかもあいつらはたくさんいるんだ、多分。
俺は知っている、だが説明するのは難しい。あんたの会う人それぞれがどんな具体的な感情を持っているか、分かるか?
そんな感じだ。あいつらは外側からあんたを全部見てる、だがここなら、あまり見てこない。多分あいつらはここが見えないんだ。ただ感じている……。
独特だと。
最初のやつがしてきたキツい視線が忘れられない。
まるで目で触ってきているようだった。
……そんな感じの深い感情だ。
違う、今は違う。
こいつらの視線は違うように感じる。人間みたいに。だからたくさんいるってわかる。
やつらは長い廊下のあちこちを歩いて、でかい鏡を通り抜ける。多分現実に通じてる。だが俺は通り抜けられない。あいつらが俺に触れるんだったら本当に死ぬんだろうか。
死ぬ。ハ。どうだろう。
本当に長かったよ、財団。
多分あいつらに触れるんじゃないかって思う。
だがもしそうしたところでどうなる?
あいつらは俺たちのことが嫌いなんだ、財団。だがあいつらは俺たちを見てる。かなり長い間俺たちを見ている。俺たちに触りたいに違いない。だが出来ない。
俺たちはあいつらに触れるんだが。
なぜあいつらは俺たちを憎むんだろうな、財団。
なぜあいつらは俺を憎むんだろうな?
なぜここはこんなに暗いんだろうな?なんで俺は一人なんだろうな?
ああ。俺のが来る。
鏡の外。部屋全部に1ずつ。
俺の後ろに。ちょうどあんたの後ろにも。あんたらの後ろにも。
さよなら。
注意: これらの編集は以下の矛盾により破棄されました。
日付の異常、場所の異常 - 編集を行ったPCは以下の条件に従っていません
- 日付がファイルサーバーの日付と一致していません
- 日付は1900/1/1から10000/1/1の間でなければなりません
- IP発信元はホストの500,000km以内でなければなりません
編集を行ったPCはロックされました(85の編集試行)。人間の介入を要求します。アンロックしますか?(YES/NO)
NO
承認。編集を行ったPCは永久に凍結されます。