Information
Author: Tetsu1
Rating: 4/6
Created at: Thu Sep 17 2026
アイテム番号: SCP-5054
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル
SCP-5054の物理的な収容は無意味です。
プロジェクト クリティカル・カーテンは_Eldritch_門に属する生物またはそれに類する架空の/空想科学的実体に対する核爆発の有効性に関する大衆の認識を変更することを目的としています。クリティカル・カーテンの最終目標は、核兵器が該当実体を悪影響なく殺害可能であるという信念を広めることです。この案を実装するため、クリティカル・カーテンは大きく2つの戦略から構成されます。
クリティカル・カーテンの第一の戦略は、_Eldritch_門またはそれに類する実体が核兵器に対し耐性があるまたは無効であるとして描写するメディアを検閲し、そのような要素を取り除くことです。そのようなメディアは全て絶版とし、_Eldritch_生物に対する核爆弾の適用可能性について言及しないか、クリティカル・カーテンの全般的な目標に好ましい形で言及した版へと差し替えます。
クリティカル・カーテンの第二の要素は、_Eldritch_生物が核兵器により負傷または死亡する様子を描いた新規のメディアを製作することです。財団は北米映画業界に潜入し、クリティカル・カーテンに好ましい形での相互作用を描写したコンテンツを後援します。同様の取り組みが世界中の書籍出版市場やその他の類するメディア市場でも実施されます。
クリティカル・カーテンの現在の目標が達成されない場合、_Eldritch_門に関する情報が主流の科学研究に流布されます。これはクリティカル・カーテンがメディアの影響力を通して十分に大衆の意見に影響を与えられない場合のみ実施され、部分的な『捲られたヴェールシナリオ』に分類されます。焦点は、こうした生物が、放射線や大規模な爆発力に対し固有の防衛機能を持たないために、核爆発後には死亡する可能性が高いとすることに当てられます。
説明

SCP-5054陽性対象はノート用紙に何か好きなものを描くよう指示された。
SCP-5054は自己を改変可能な知性を有する概念です。SCP-5054がかつて形を取った概念の例1としては、「スイカの苦み」、「海底6711マイル」、「赤いアメリカマツの木」などがあります。
自己改変能力を除けば、SCP-5054の主な異常性は、それを知る知性体に行使可能な支配能力です。他のSCP-5054感染者からSCP-5054に曝露することで、他の知性体に感染が広がることがあります。興味深い点として、SCP-5054は一度に限られた数の知性体にしか影響を与えられないようです。この正確な数は不明ですが、300~400の間と考えられています。SCP-5054がこの上限を超える知性体に新たに感染した場合、既に影響を受けている知性体の1体が完全にSCP-5054を忘却します。
SCP-5054は意識的な行動に影響を与え、多くの場合長期的な意思決定に関わります。例えば、SCP-5054の影響で仕事を辞めて起業する場合があります。感染した知性体は、たとえその行動が普段の振る舞いに一致しないものであっても、その行動を普通のものとして正当化します。
SCP-5054は「P」または「ミスターP」と自称しています。その理由は不明です。
歴史
SCP-5054の起源は不明ですが、証拠は財団設立以前から存在していたことを示唆しています。1992年以前は、SCP-5054は感染した知性体に特別注目すべき行動を強制することはありませんでした。SCP-5054が宿主とした全ての知性体を記録することが不可能なため、この分野の研究は中止されています。
1992年以降、SCP-5054の影響を受けた人間はより過激な行動を取るようになりました。特に注目すべきものとして、数名の民間人は、敵対的な地球外存在の侵略に備えて異常な兵器を構築するための部隊である『アイダホ防衛団』の結成を試みました。更なる情報はインシデント5054-デルタを参照してください。
クリティカル・カーテンの実行時点で、SCP-5054は異常存在に関する活動を低下させています。
追記
SCP-5054に感染しているかどうかを判断する信頼度の高い試験方法は、視覚的に同一の2つの物体を被験者に提示することです。1つの物体には被験者がそれを拒絶するような認識災害エージェントを仕込み、もう一方の物体はごく普通のものとします。SCP-5054は認識災害に耐性があるだけでなく、それを認識できないことを示しています。SCP-5054感染者が偶然陽性反応を逃れることがないよう、この試験は最低10回、それぞれ異なる物体で行わなければなりません。
SCP-5054は、財団、異常存在、複数の要注意団体の知識を示しており、それらの構成員を感染させることを拒絶しています。
研究員メモ: 研究チームの一部メンバーは、SCP-5054をExplainedに再分類するよう主張しています。彼らの理論は、SCP-5054とは変化を求める単なる人間の欲求であり、現在の試験方法も、以前にも観察された認識災害への耐性として説明できる、というものです。最近になってSCP-5054の活動が活発化しているらしいことから、この仮説を試す機会となるはずです。
SCP-5054被影響知性体を通してSCP-5054と意思疎通する方法を考案しました。知性体にはキーボードを与え、好きな文をタイプするよう求めます。また、知性体にこちらのコミュニケーションを送る際は、サブリミナル技術(re: 文書5054-NINJA)を使用して対象の脳内空間にメッセージを埋め込むことができます。
これまでこの方法で成功したことはありません。しかし、SCP-5054が何か緊急性を抱いている様子を見るに、この方法でより際立った成果が得られ、馬鹿な理論を永遠に払拭できるはずです。
- ダニエルズ研究員、1993年2月10日
インタビューログ
インタビュアー: SCP-5054研究チーム
インタビュー対象: SCP-5054
前記: 本インタビューは数週間かけて実施された。数名のSCP-5054陽性者を特定し、新たな薬物療法の名目で上述の手順への参加を強制させた。可読性のため、数週間の研究はインタビューログの形式でまとめられている。
<記録開始>
研究チーム: こんにちは。我々のことがわかりますか? あなたの前にあるのはキーボードです。こちらが質問をしたら、返答をタイピングしてお答えください。
SCP-5054: はい、わかります。これで問題ないですか?
研究チーム: 大丈夫です。あなたを呼ぶ際の名前などはありますか?
SCP-5054: 私の名前はPです。何故私に話しかけているのですか?
研究チーム: 過去30年間、あなたは比較的温和でした。しかし現在、何かをしようとしているようです。あなたはアイダホ防衛団を設立し、ロケットを打ち上げました。何をしているのか説明してもらえますか?
SCP-5054: 今回ばかりはあなたたちを助けようと思ったのです。
研究チーム: どういうことですか?
SCP-5054: 大変大きな怪物をいくつか見かけたのですが、奴らは私の生活を脅かしています。できるうちに奴らを排除しておこうとしているのです。明らかにあなたたちには無理でしょうから。
研究チーム: どのような怪物ですか?
SCP-5054: 説明が難しいです。大きい。とてもとても大きい。あちこちから緑色の触手が突き出していて。ピクセルごとに複数の色。紫と白と青が内側に押しつぶされた感じ。あと、目がたくさん。
この時点で、サイト-19司令部は研究チームに、彼らのクリアランスレベルを超える疑いのある(後に実証された)情報のためにコミュニケーションを終了するよう指示した。
<記録終了>
説明
SCP-5054の影響を受けた知性体数名が協力して3ヶ月かけ、カルビン=ボーツボロー装置を組み立てました。適切に構築されていれば、この装置は世界中の_Octopoda_目3とその近縁種を完全に排除できました。SCP-5054がどのようにしてカルビン=ボーツボロー装置の機構を発見したのかは不明です。装置が保管されていた地下室からは、構築に利用されたと思われる複数の機械加工工具が発見されました。
しかし、機能するカルビン=ボーツボロー装置の二次的な要素に関する誤解のため、部分的にしか活性化しませんでした。続く5分間で、飼育下にある多数の個体を含む30万匹以上の_Octopoda_が死亡したと推定されます。近隣のサイト-12職員は、異常の発生源がフロリダ州オーランドの家屋であることを特定しました。関与した全てのSCP-5054陽性者は、武装職員と遭遇した後に投降しました。
特定の関係者以外で_Octopoda_個体を詳細に観察する人物がいなかったため、カバーストーリーは流布されませんでした。_Octopoda_個体数の異常な激減に気付いた民間人には個別的に記憶処理が施されました。
以下の情報はSCP-5054プロジェクト主任及びHMCL監督官の命令で機密指定されています。レベル3クリアランスまたは有効なT-1320認証なく以下の文書を閲覧することは財団契約違反と見做され、財団の全ての職務及びクリアランスからの永久追放による処罰の対象となります。
プロジェクト クリティカル・カーテン進展
進行中 — 全面的に成功
核兵器によって_Eldritch_門が破壊される様子を描いたメディアが継続的に制作され、配布されている。
そうでない描写をするメディアは抑制されている。
1996年3月22日現在、SCP-5054は公然の異常活動を停止しているようである。
これらの結果を確証するため、プロジェクト クリティカル・カーテンは継続される。SCP-5054の収容優先度は緑に引き下げられた。
セミナー書き起こし
出典
SCP-5054の特別収容プロトコルに関するカルビン研究員のセミナー
日付
1996年4月3日
<記録開始>
こんにちは、SCP-5054研究チームの皆さん。
皆さんインシデント5054-デルタの報告書をちょうど今持ってらしてるといいのですが。あなたた— えっ、持ってない? 前の研究助手が持ってるはずです…… いいですか、あの報告書にはレベル1クリアランスを超える情報は、ましてレベル3などの情報はありません。そうでなければ研究助手に持たせたりしてませんし。そちら…… はい、隣の方と一緒に見てください。ありがとうございます。
さて、報告書について。SCP-5054、通称「ミスターP」は、多数の民間人にカルビン=ボーツボロー装置の構築を強制させました。次のページに写真があるはずです。
さて、私が一番困惑した疑問は— 恐らく皆さんも同じでしょうが— 「どうしてタコoctopiなんだ?」です。インタビューと追加の証拠から、ミスターPは_Eldritch_門を攻撃しようとしているようです。ではなぜタコoctopiに向かっているのでしょう?
失礼、正しくは「タコoctopuses」でしたね。ありがとうございます、ミダイオス博士。
ミスターPは収容に関しては非協力的なので、再度のインタビューは無理でした。少しして、突然ひらめきがありました。_Eldritch_は— 我々の知っているものは— タコのような見た目でしょうか? 違いますね。しかし偶然にも、我々はそうだというプロパガンダを広めています。クトゥルフが大きく緑色で恐ろしいタコだとする映画をハリウッドはいくつも制作しています。
ここからミスターPについて気付くことがあります。ミスターPは標準的な認識災害の影響を受けないかもしれませんが、私たちのように、文化的ミームの影響は受けます。そのため、我々はミスターPにこう伝える文化的ミームの作成にリソースを投じているのです。「おーい。これこれ。俺ら核でクトゥルフ殺れるからさ。心配すんなって。」
もしミスターPが正しく、_Eldritch_が本当に脅威なのであれば…… 正直言って、もっと大きな問題になるでしょうね。
<記録終了>