Information
Name: 最期の言葉
Author: Kasugai_Kanagu
Rating: 29/29
Created at: Sun Jan 22 2023
特別収容プロトコル

SCP-5751-3381-3。
SCP-5751を収容するには、財団は世界中全ての光学的記録メディアを確保し、これ以上の製造を停止させる必要があります。このような行動は資金・人材に莫大な支出を強いるのみならず、著しくメディアの注目を集めることになるため、このアプローチは現在考えられていません. Cernunnosクラスのオブジェクトは財団による収容自体は可能なものの、収容に要する手段が非現実的です。 。
ソリッドステートメディアが完全に光学的記録メディアを置き換えたならば、SCP-5751は再分類を要されるでしょう。それまでは、財団の利潤に関する場合を除き、SCP-5751実例の回収は最小限に留めるものとします。必要に応じ、記録メディアのコレクションを購入するために適度な予算ラインが組まれています。法執行機関により証拠として保管されているコレクションに関しては、より上位の機関への偽装、ないしは (可能な場合は) 機関間の協力を通して回収されるものとします。
SCP-5751実例はサイト-43の高価値データ保管施設-4に収蔵されています。
説明

SCP-5751-305。
SCP-5751は所有者の死後、ディスクベースの記録メディアのコレクション中に追加のディスクが現れる現象です。初期のSCP-5751実例は8インチ“フロッピー”ディスクでした。以後、本アノマリーは5¼インチ・3½インチディスク、ハードディスク、ZIPディスク、コンパクトディスク (CD-ROM)、デジタル多用途ディスク (DVD)、ミニディスク、ミニDVD、レーザーディスク、Blu-Rayディスクにも及んでいます。
20枚以上のディスクのコレクションを所有している人物が亡くなった際、高確率でSCP-5751実例がその中に出現します。実例には、コレクションの所有者に関するセンシティブなデジタル情報が記録されています──これには画像、文書、映像、アプリケーション固有ファイルが含まれ得ます。これらのファイルは本アノマリーにより作り出されたわけではなく、復元されたものです──ファイルは生前にコレクション所有者により削除もしくは破壊されたものです.このように断定できる証拠については、SCP-5751-1およびSCP-5751-5958のデータベースエントリを参照ください。。ディスク自体は本アノマリーにより作り出されており、同じコレクション内の他のディスクをそっくり再現しています──物理的状態まで一致しているため、財団外に起源を持つ実例では、発見者が機械で読み込めるように施した粗雑な“修理”が散見されます。
SCP-5751実例のファイルは、どれも前所有者の道徳的・法的な問題点を提起するものです。ポルノグラフィ、それも違法な類のものが一般的です。不正行為の文章/写真/映像証拠や反社会な嗜好・志向を示すインターネットブラウザの履歴、他人から盗んだ情報なども一般的です。ほとんどの場合、SCP-5751実例が財団の注意を引くのは、死後すぐに著名人や犯罪者の個人生活に関する不自然な暴露が起こった際です。
補遺5751-1、インベントリ抜粋
サイト-43ネットワークデータベース (43NET) より取得されたSCP-5751実例の代表的サンプルを以下に転載します。
説明
19点のVISUSブランドの5¼インチフロッピーディスク。それぞれに非可逆DCT圧縮された一枚の画像ファイルが保存されている。各画像は計19のバラバラ死体の1つを写している。
備考
1979年、アルバニアの映画製作者B. プリフティは『傷負う者たち』 (The Wounded)、“スナッフ”要素が含まれている疑惑のあるグラフィックホラー映画を発表した。暗い照明とキャスト情報の欠如により、1980年に彼が麻薬のオーバードーズで心臓発作を起こして、3分間の死亡後に蘇生するまでは逮捕を免れていた。警察は麻薬関連品を発見しようと彼の住居の捜査令状を確保したが、代わりに発見されたのは、個人特定に十分鮮明な殺害された俳優らの画像が保存されたフロッピーディスクであった。この証拠をもとに、プリフティは1982年に死刑となった。
説明
1点のVISUSブランドの3 1/4インチフロッピーディスク。後期モデルの素材の質が悪かったため、状態は悪い。ディスクにはPortico 1.0のこれまで知られていなかった初期ビルドのごく一部が保存されている。Portico 1.0はソフトウェアの偉人マーク・ポストによりコードされたオペレーティングシステムであり、彼の会社を世に知らしめた。
備考
ポストの死後、ディスクは伝記作家により発見された後、ニューヨーク・タイムズの記者に売却された。ソフトウェア分析は、このコードにAnanasoft Inc.のソフトウェアエンジニアのコメントがそのまま入っており、コードが競合オペレーティングシステムであったANANASYS Cayenneから盗用されていた事実を明らかにした。ポストはその後、社の宣伝資料から除外された。
説明
1点のMCA DiscoVision レーザーディスク。サイト-77の故 Y. 芹沢研究員の専門家としての活動に関する特に目立った点のない記録を保存している。
説明
1点の書換不可能なソニーブランドのコンパクトディスク。工場出荷状態で、プラケースと内紙が完備されている。ディスクは691MBの合法ながら特殊性癖のポルノグラフィが.mp4ないしは.wmvフォーマットで保存されており、同梱されている.txtファイルに完全に目録化されている。
備考
サイト-43研究員 アドリヤン・ズラター博士は2015/09/08、SCP-5243に巻き込まれ、玄妙除却施設AAF-Dで亡くなった。保安・収容セクションの職員が、同日中に彼のオフィスでSCP-5751-2929を発見した。
説明
傷だらけの書換可能なMemorexブランドのDVD-ROM。D.コッツ博士のコレクションに入っていたもので、10年間に渡るクラスD職員への職務要件を逸脱した違反行為の記録と、今後予定している違反行為を詳しく述べている電子日誌が保存されている。
備考
倫理委員会に対してコッツ博士の違反を立証できなかった後、T.モンティ博士はサイト-77の居住区域で彼を銃殺し、結果発生したディスクを証拠として提出した。その後モンティ博士は自身の所有する個人的なディスクコレクションを破壊し、コッツ博士の遺体が発見される前に自殺した。
説明
1点の損傷した、書換可能なBlu-Rayディスク。D-11424のコレクションに入っており、[データ削除済]が保存されている。
備考
D-11424は彼のファイルが戻ってきたことに喜び、「これもう消えちまったと思ってたんだ!」と述べた。その後ファイルは没収された。
説明
1点の書換不可能なBlu-Rayディスク。財団エージェント C. マクデヴィットの雇用前に起きた未報告のインシデント群が保存されている。
備考
エージェント・マクデヴィットと他4名のエージェントらは要注意団体 第二触覚集会の3つの異なるセルでモグラとして活動していた。彼女の個人コレクションにディスクが出現したことでMTF司令官に彼女の死亡が通報され、残る4名のエージェント中3名が無事素性がばれる前に救出された。
説明
N/A
備考
財団の情報提供者として活動していた5名の壊れた神の教会メンバーらが、2020年10月早期に裏切り者であると露呈してしまった。彼らはサンクト・ペテルブルグのセーフハウスに逃げ込み、救出を待った。最高司祭ロバート・ブマロはO5評議会に対峙し、財団が関与していない証拠を要求した。両組織間の不安定な停戦状態を守るため、エージェントらは評議会に否認されたのち空爆で殺害された。こうした不慮の事態をカバーするため前もってディスクコレクションが用意されていたが、新たなディスクは発生しなかった。
説明
1点の書換不可能なBlu-Rayディスク。カオス・インサージェンシーの基地に関する技術的詳細とフィールドノートが保存されている。
備考
潜入財団エージェント L. ロイルは、カオス・インサージェンシー構成員としての偽装身分の下で一連の反規則行為を行った。彼はこれらの行いを一連のテキストファイルにまとめ (彼が勤務しているCI施設の人員配置、軍備、活動の重要な詳細情報を記載)、これらを削除した後、自殺した。ファイルはミッション開始前に彼の名義で購入されたBlu-Rayコレクションから回収された。
説明
1点のハードディスクドライブ。500GBのポルノグラフィ画像・動画が、43点の様々な個人コンピュータのメタデータと、1つのアドレス帳とともに保存されている。
備考
ライプツィヒ警察は2009年、コンピュータ技師 O. レヴァンドフスキに対し、彼が児童ポルノグラフィのブローカーである疑いから捜査令状を執行した。レヴァンドフスキの自宅にある全てのハードディスクドライブは、磁気によりデータを削除されていることが発覚した。2020年、彼の死後に2度目の捜査令状が取得され、そこで上述のファイルを保存したドライブが発見された。メタデータとアドレス帳の情報を基に、47名のレヴァンドフスキのサプライヤーと顧客が裁判にかけられた。
説明
5点の書換不可能なBlu-Rayディスク。財団のデータを保存している。
備考
2020年後期、マクスウェリズム教会は財団に最後通牒を発し、SCP-5751に関する全情報を要求した。この最後通牒が棄却されたことを受け、マクスウェリストの工作員らがサイト-43の保安境界を破り、地下施設への侵入に成功した。D. ソコルスキー博士はSCP-5751の全データを削除した。この時までに、彼はアノマリーの実践的用法についての詳細なメモとともに、データを5つの大容量ファイルにまとめていた。意気消沈したマクスウェリストらは敗戦、捕縛の末に尋問された。彼らはSCP-5751が「WANの平準化装置レベラー」であり、分散化した電子の神の正義感の顕現であったと証言した。詳細調査については、ファイルの復元を待っている。
更新
2020年12月後期にソコルスキー博士に行われた一連の自発的医療措置の結果、失われたデータが復元された。
宛先: ダニエル・███████博士
送信元: ダニイル・ソコルスキー博士
CC: ソフィア・ライト管理官
日付: 2020/12/30
件名: Re: SCP-5751
ダニエル、
これを次なるレベルへ進める時が来たと思うが、ソフィアがメールに返信してくれない。そういうわけでSCP-5751の書類を緊急時脅威戦術対応機構のポートフォリオへ移させてもらった。ETTRAの副管理官としての立場より、以下の研究課題を進言させていただく。
5751は本当にWANの一部なのだろうか?
「人」が死亡したときのみ発生するのだろうか? ディスクコレクションを動物に割り当ててみたらどうなる? 「組織」にディスクコレクションを割り当ててみたら?
不安定な代替タイムラインの人々からディスクコレクションを手に入れることができたとして、タイムラインの滅亡とともに新たなディスクは生成されるのだろうか? それは5751の考える「死」にカウントされるのだろうか?
全てのディスクメディアのコレクションを確保するのではなく、全員で1つを持つように強制できないだろうか? 世界中の全員なら? それは大半のK-クラスシナリオが、人類により犯された残虐行為を統合した巨大なアーカイブを生成することを意味するのだろうか?
Dクラス職員プールへのアクセスを正式に要請する。
- サイト-43 D. ソコルスキー博士
宛先: ダニイル・ソコルスキー博士
送信元: ダニエル・███████博士
CC: ソフィア・ライト管理官
日付: 2020/12/30
件名: Re: Re: SCP-5751
ダニイル、
休暇を取る時間ではないかな。
これをどうやって試験する?
猫がどんな悪行をしたかを知って何になる?
宇宙の死を事実調査に利用することを提案しているのか? それとも事実調査のために宇宙の死を引き起こすことを提案しているのか? この違いは私には重要だ。
だからどうやってこれを試験しろというんだ。
君には正式に医療検査を受けるよう命令させてもらう。先週君の心臓をきちんと再起動できたのか、100%の自信はない。
- エリア-09 ETTRA司令部 ダン博士
P.S. 特定の重量を持ったディスクコレクションをデッドマンズ・スイッチに利用してはどうだろうか? あるいは希少な、深妙な、ないしは奇跡術的素材で新たなフォーマットを作ってみたとして、本アノマリーはその複製に使えないか? あるいは……
財団 緊急時脅威戦術対応機構からの通達
SCP-5751のデータベースファイルならびに関連する全情報は、現在本オフィスの専有的管轄下に置かれています。実験申請に関する全ての問い合わせ・提案は、サイト-43のダニイル・ソコルスキー博士までお願いします。
— ETTRA ダン・███████管理官