SCP-6044 : A ‘Helpful’ Forest, A Giant Sponge and A Lot of Axolotls

Information

Name: A ‘Helpful’ Forest, A Giant Sponge and A Lot of Axolotls
Author: RIZE_1888
Rating: 6/8
Created at: Fri Aug 23 2024

特別収容プロトコル

SCP-6044

SCP-6044の収容は、SCP-6044により生成される物品の発見と収容に重点が置かれるべきです。SCP-6044の中心から約1kmの範囲にフェンスを設置し、機動部隊デルタ-44("ファンキー・フォレスターズ")がその周辺を警備します。また、MTFデルタ-44にはビーコンロック国立公園をパトロールし、SCP-6044由来の物品を回収する任務が課せられています。SCP-6044により生成された全ての物品は研究と長期収容のため、サイト‐48に移送されます。スカマニア1近郊における全ての異常現象はSCP-6044に関連しているとみなされ、即座に調査が行われます。

説明

SCP-6044はアメリカ合衆国オレゴン州、ビーコンロック国立公園内にある幅5kmほどの領域です。この領域は、SCP-6044-AからSCP-6044-Eに指定されているような異常な物品を不明な方法で生産する能力を有しています。

生成されるこれらの物体は、直近にラジオで繰り返し放送されたような悲惨な出来事や重大事件に関連しているようです。SCP-6044領域内の樹木が300GHzから3kHzの電波を吸収していることから、SCP-6044はラジオを傍受することによってこれらの情報を得ていると推測されています。

世界で起こる多くの出来事がSCP-6044の異常性のトリガーになり得ると思われるにもかかわらず、これまで生成された物品はほんの僅かです。SCP-6044が何を「重大な出来事」とみなし、何が物品の生成をもたらすのかは不明であり、この点についての研究は未だ進行中です。生成される物品は総じて極めて危険であり、いくつかはK-クラス世界終焉シナリオを引き起こす可能性があります。これらの物品は直近の出来事に関連する用途を持っているようですが、その効果は危険を齎す域にまで誇張されています。加えて、生成された物品の隣には手書きのメモや木製の看板に記されたメッセージが現れることがあります。メッセージはしばしば暗号のようで、口語体であり、贈り物に添えるメッセージカードを連想させます。

補遺6044.1

発見経緯
SCP-6044は1971年、当該領域から1.5 km離れたスカマニア郡における異常現象の通報によって発見されました。

地元住民のアグネス・アンダーソン氏(当時79歳)は液体で構成されているように見える3体の実体の出現を地元当局に通報しました。実体は園芸用ホースを生成して自らの体に挿入し、そこから無限に高圧の水流を放出する能力を持っているようでした。液体の分析では、高濃度の難燃剤が含まれていることが示されました。アンダーソン氏の通報の記録は以下を参照してください。

前記

以下はペシュティゴの山火事2の翌日である1971年10月9日、18:00の緊急通報の書き起こしです。

[記録開始]

911オペレーター: こちら911、どうされましたか?

アンダーソン氏: ええと、裏庭に男が3人居座って出ていかないんです。

911オペレーター: 住所と、どうやって彼らが侵入したのかは分かりますか?

アンダーソン氏: その、森の方からフェンスを越えてきたんだと思います。そうでなければもっと早く見つけていたでしょうから。ああ、それと私の住所は████通り23番地です。

911オペレーター: 分かりました、いま家にいらっしゃいますか?

アンダーソン氏: ええ、裏の窓から見ています。

911オペレーター: 簡単にどんな格好をしているか説明できますか?見覚えはありますか?

アンダーソン氏: いや、全く見覚えがないです。彼らは透けて見えるんですが、まあこれはまた私の眼が悪くなったんだと思います。

911オペレーター: 透けて……?(ため息) アンダーソンさん、また幻覚ですか?今週2回目ですよ。

アンダーソン氏: いいえ、いいえ。薬もきちんと飲んでいますし、今度は本当ですよ。

911オペレーター: 分かりました、アンダーソンさん。警官を2人確認のために向かわせ……

アンダーソン氏: (息を呑む音) 一人がこっちを見てる。

911オペレーター: 大丈夫です、落ち着いてください。助けが向かっていますから。

アンダーソン氏: リビングを見ているような気がします。

不明な声: (ガラス越しに声が聞こえる) 火事か!?

アンダーソン氏: 出ていって!私の家から出ていきなさい!

不明な声: 火事だ!火事だ!(大きな水の噴出音)

アンダーソン氏: やめて!暖炉が!

[記録終了]

この後2人の郡警察官が現場に到着し、SCP-6044-A実体に遭遇しました。収容チームがすぐに招集され、3体の実体を収容し、サイト-19(現在はサイト‐48に収容されています)に移送しました。実体はペシュティゴの山火事の清掃を手伝いたいと要求しましたが、要求は却下されました。

補遺6044.2

現在までに、SCP-6044は5種類のアノマリーを生成しています。それぞれの詳細については以下を参照してください。

アイテム番号: SCP-6044-A
発見日時: 1971/9/11
脅威レベル: 黄 ●
説明: SCP-6044-Aは現在、サイト-48の標準Euclidレベル人型実体収容セルに収容されています。要求に応じてセル内に小規模な火種が投入されます。
SCP-6044-Aは、体が難燃剤と水で構成された3体の人型実体です。SCP-6044-Aは炎を消すことに非常に喜びを感じているようで、その対象はろうそくの炎のように小さなものであっても例外ではありません。SCP-6044-Aは炎を視認すると、英語を含まない様々な言語で「火事だ!」と叫び、胴体に家庭用ホースを接続し、そこから大量の水を放出することで消火を行います。その後、火が消えた後も数分から数時間に渡って放水を続け、結果として顕著な浸水を齎します。SCP-6044-Aを破壊、電解、蒸発させる全ての試みは、SCP-6044‐Aの自己再生能力によって失敗に終わりました。実体の知能指数は平均以下であると見られ、容易に懐柔することが可能です。
メッセージ: 「火事だ!!!!!!FIRE!!!!!!」と記された木製の看板。近くの木に吊るされていました。
生成原因(推定): ペシュティゴの山火事。

アイテム番号: SCP-6044-B
発見日時: 1980/5/19
脅威レベル: 黒 ●
説明: SCP-6044-Bは現在、サイト‐48の20 m×20 m×15 mの部屋に収容されています。いかなる状況であっても、SCP-6044-Bと水を接触させることは禁じられています。
SCP-6044-Bは3つの巨大なキッチン用スポンジです。SCP-6044-Bは空間異常を利用して液体、特に水を迅速に、かつ無限に吸収する能力を有しています。
メッセージ: SCP-6044-Bの近くでインクの滲んだ罫線入りの紙1枚が発見されました。メッセージは雨により失われたと推定されています。
出現原因(推定): アメリカで1980年に発生した津波とその後の浸水被害。
サイト監督官ウッズによる注記: これが脅威レベル黒に指定されている理由について、いくつかメールを受け取っています。少し考えてみてください。カオス・インサージェンシーのような連中がこのアノマリーを手に入れ、海に投げ入れたら?どうなるかはお分かりでしょう。それと、SCP-6044-Aとのクロステストは許可されませんので、申請した方々は悪しからず。

アイテム番号: SCP-6044-C
発見日時::1999/8/7
脅威レベル: 青 ●
説明: SCP-6044-Cはサイト‐48の小型物品収容ロッカーに収容されています。SCP-6044-Cには厳重な収容措置が必要です。利用可能な最も強靭な金属が使用され、常に3個以上の機動部隊が周囲を巡回します。3SCP-6044-Cは特段の収容措置を必要としませんが、取り扱いには十分な注意が必要です。
SCP-6044-Cは「Uh, oh….」と粗雑に書かれたA4サイズの紙です。SCP-6044-Cの半径1 m以内にいる個体は近くのアノマリーから離れたいという強烈な衝動を感じたり、場合によってはアノマリーと素手による戦闘を行おうとしたりします。クリアランスレベル4以上を保有する財団職員は近隣のアノマリーの収容手順を不必要に厳重なものに変更したい衝動に駆られることがあります。
メッセージ: 「収容違反だ!誰かO5を呼んでくれ!Containment Breach! Someone call O5!」と記された小さな木製の看板。
出現要因(推定): 直近に発生したSCP-███の収容違反。SCP-6044が財団内部の事件に基づいてアノマリーを生成した唯一の事例。

アイテム番号: SCP-6044-D
発見日時: 2012/6/1
脅威レベル: 緑 ●
説明: SCP‐6044-Dは、サイト-48のスタッフルーム横の低危険度物品収容ロッカーに保管されています。財団職員は要請に応じてSCP-6044-Dと接触することが可能です。
SCP-6044-DはそれぞれSCP-999SCP-682SCP-1867SCP-1281に類似した、「カワイイ」と形容される見た目の、羊毛、絹、サテン製のぬいぐるみです。SCP-6044‐Dと接触した際に感じられる幸福感が異常なものであるかは不明です。SCP-6044がどのようにして財団データベースに侵入したのかも同様に不明ですが、現状システムには損害は発生していません。
メッセージ: 「これが助けになるといいなI hope this helps :)」と記されたA4サイズの紙。
出現原因(推定): 鬱病患者の割合と不安の世界的な増大。
サイト監督官ウッズによる注記: 皆さんからの多くの要望を踏まえ、SCP-6044-Dをスタッフルームに移動させることにしました。是非お楽しみください。

アイテム番号: SCP-6044-E
発見日時: 2021/5/24 - 2021/5/26
脅威レベル: 黄 ●
説明: SCP-6044-Eの生存する全ての個体は、サイト‐48内の人工湖及び人工ジャングルに収容されています。自己切断の兆候が見られた場合は直ちに対応し、切断された部分は焼却処分されます。
SCP-6044‐EはSCP-6044により生成された2,059体のウーパールーパー(Ambystoma mexicanum)の総称です。これらは物理的にも遺伝的にも非異常のウーパールーパーと同一ですが、非異常の個体とは異なり、自ら体肢を切断し切り離した肢体を別個体として成長させることによって繁殖を行います。SCP-6044-Eはこの能力を月に1度程度の頻度で行使するため、野生のSCP-6044‐E個体は現地の生態系に大規模な混乱を齎す危険性があります。また、SCP-6044-Eは砂漠、極地、地下を含むあらゆる極限環境への耐性を有し、真空チャンバー内でも生存した例が確認されています。
メッセージ: 「ウーパールーパを守れ!再繁殖を!Save the axolotls!! Repopulate!」と記された木製看板。近くの木に吊るされていました。
出現原因(推定): ウーパールーパーの絶滅危機。

これ以降の文書の閲覧にはクリアランスレベル4が必要です

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クリアランスコードを確認中…

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コードが承認されました。

補遺6044.3

SCP-6044内に発生したポータル(ロジャース撮影)

2012年6月1日、SCP-6044-Dの生成中に、SCP-6044領域の森がアノマリー生成の直接的要因ではないことが確認されました。その代わり、SCP-6044は不明な実体の活動領域であるようです。この実体は各アノマリーの発生源と思われる、発光する小さな幾何学的形状のポータルを生成することが確認されています。MTFデルタ-44("ファンキー・フォレスターズ")は2016年中頃の定期巡回中に初めて、ポータルからSCP-6044-Dが排出される様子を目撃しました。サイト‐48司令部はSCP-6044内のポータルに発見・侵入するため、MTFデルタ‐44の活動領域を拡大することを要請しました。

2021年5月24日、MTFデルタ-44はSCP-6044-Eの生成に先立ってSCP-6044内でポータルが開く様子を目撃し、MTFデルタ-44所属の3人がポータルへの侵入に成功しました。記録は以下を参照してください。

前記

MTFデルタ‐44はSCP-6044内でのポータル発見に備え、24時間記録装置を装備していました。以下のログは2021年5月24日、14:35に記録されたものです。

[ログ開始]
ファー: (ため息) 今日パトロールだと知ってりゃ、昨夜もっとしっかり寝たのによ。

ロジャース: ファー、私達は毎日これをやってるんだぞ。

ファー: あーあ、昨日ジョンソンがトイレで大騒ぎしてなきゃ良かったんだがな。

ジョンソン: おい!(小声で) 昨日食ったチミチャンガ4が腐ってやがったんだよ。

(ロジャーのガイガーカウンター5が高い放射線量を検知し、近くの草むらに白い三角形のポータルが出現する)

ロジャース: 司令部、応答してください。

サイト‐48司令部: デルタ‐44、どうした?

ロジャース: ポータルが出現しました。侵入の許可を。

サイト‐48司令部: 了解、(紙を捲る音) よし、デルタ-44、ポータルへの侵入を許可する。通信をオンにして、逐一報告するように。

ロジャース: 了解。

(枯れ葉を踏む音が聞こえ、ロジャースのカメラ映像が揺れ始める)

ロジャース: 侵入中。

(ロジャースのガイガーカウンターが絶え間なく音を立て、音声と映像が5秒間に渡って停止する)

ジョンソン: どこだここは?

(カメラは、SCP-6044とは異なる、しかしそれと似た森の中にいるMTFデルタ-44を映し出す)

ロジャース: 司令部?聞こえますか?

サイト-48司令部: (雑音)ああ、聞こえてい… (雑音) 混線が酷い、他の信号も拾って… (メキシコのニュース放送が流れる)

ロジャース: 了解。

ファー: ここからどうやって戻れってんだ?

ロジャース: ああ、何か手を考えなくちゃならないな。

(ロジャースが振り返り、カメラに黒いローブを着た人型実体が映る)

不明な実体: (ラテン語で) Mihi opus est cacare.

ロジャース: 射撃用意!(MTF隊員は武器を構える)

(実体は黒のローブを脱ぎ、緑と黄色を基調としたカラフルなローブを着た人型実体が現れる)

不明な実体: ごめんよ、脅かすつもりはなかったんだ。

ロジャース: お前は……誰だ?

不明な実体: 色々作ってるんだ、ええと、(頭を搔く) いい質問だね、まあ、とりあえず、ちょっと失礼して……

(実体が手を振ると、ポータルが生成される。実体は大きな袋を持ち上げて投げ入れ、ポータルがすぐに閉じる)

ロジャース: 今何を投げ入れた?

不明な実体: ウーパールーパー2,060匹さ!

ロジャース: なんだって?

不明な実体: ええとね、ラジオで彼らが絶滅寸前だって聞いて、助けてあげようと思ったんだ。この群れを育てるのに7年もかけたんだよ。

ロジャース: ハチとか、サイとか、トラとか、他にも色々生態系に重要な種はいるだろうに。

不明な実体: でも、僕はウーパールーパーが好きだからね。

ロジャース: そうか、うん、君は……

不明な実体: ねえねえ、僕、君たちのこと知ってるよ。PCSざーだんとかなんとかっていうところから来たんでしょ?

ロジャース: (ため息) ああ、そうだ。

不明な実体: いいね!(3人の手を握る) 何年か前に君たちのデータベースを見たよ、君たちの飼ってる生き物のことを見るのが好きだったんだよね。僕が作ったぬいぐるみは受け取ってくれた?

ロジャース: ああ、結構人気だよ。ところで、どうやって私達のファイルにアクセスしたんだ?

不明な実体: 蛇の手とかいう人達が来て教えてくれたんだ。彼らがやったことあるかは知らないけど、でもやり方は知ってたよ6。にしても、君たちがぬいぐるみを気に入ってくれて良かった。僕は人の助けになるものを作るのが好きなんだ。

ロジャース: そうだな、それについてなんだが、あー、(沈黙) 君の作るもののいくつかは…… (沈黙) いや、なんと言えばいいか分からないが、君の作るものの多くは我々にとって相当危険なんだよ。

不明な実体: それは…… (実体は混乱した様子で、悲しげになる) なんで?君たちはあれで何をしたんだ?

ロジャース: 聞きたいなら、収容プロトコルを読んでやれるが。

不明な実体: いや、大丈夫。僕は…… (40秒沈黙。実体は明らかに悲しげである)

(実体は後ろによろめき、近くの苔むした丸太に座り込んで頭を抱える)

ロジャース: おい、大丈夫か?しっかりしろ。

不明な実体: (すすり泣き)

ジョンソン: (実体の肩を抱く) まあ、少なくともあれのせいで地球が完全にぶっ壊れたりしたわけじゃねえからよ。

不明な実体: (更に泣き声が大きくなる)

ロジャース: 司令部、応答してください、ここから出る方法を……

不明な実体: (顔を上げる。その顔は涙で濡れている) 心配しないで、(鼻をすする) 出してあげるよ……

(ポータルが3人の足元に開き、MTFデルタ-44はSCP-6044に戻される)

[ログ終了]

SCP-6044-Eの全実体が収容された後、濡れた紙片に記された以下のようなメッセージが出現しました。

みんなごめんね、
つぎはもっとうまくやるよ。


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