SCP-6113 : テンポラリ・リフレクション

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Name: テンポラリ・リフレクション
Author: pcysl
Rating: 17/23
Created at: Fri Sep 30 2022

コンテンツ警告

以下のファイルにはトランスフォビア・性別違和・いじめ・虐待・自殺および性転換体験についてのセンシティブな情報が含まれています。あなたにとってこれらのテーマが非常に不快であるならばこれ以上読まないでください。

特別収容プロトコル

SCP-6113-1とSCP-6113-2の収容は現時点では不可能です。SCP-6113収容の努力は主にそれにまつわる情報を隠蔽することに焦点が当てられています。SCP-6113に対して以下の特別収容プロトコルが実施されています。

  • あらゆる報告された目撃事例と「性転換イベント1」の信憑性を低下させるため、財団製ウェブクローラーと潜入エージェントによってSCP-6113-1とSCP-6113-2にまつわる偽情報を拡散させます。
  • SCP-6113の影響を受けたトランスジェンダー(以後「対象」と呼称します)の位置を特定し拘禁します。尋問のために1週間より長く囚えてはなりません。
  • 対象のありとあらゆる法的記録を現在の性別とジェンダーアイデンティティを反映するように更新し改変します。
  • クラスAおよびE記憶処理を対象とあらゆる家族、友人、そして知人に適用するとともに、対象が出生時からその性別に分類されていたという偽記憶を埋め込みます。
  • 現状に満足しているかを確認するために、解放後の対象を1ヶ月間監視します。

これらプロトコルは世界の正常性を維持するのに役立ってきました。しかしながら、平均して7日に4人の割合でSCP-6113は対象に影響を及ぼし続けています。2019/11/05時点でSCP-6113の被影響対象数は合計243を超えています。奇跡術部門は現在SCP-6113-1の恒久的収容手段を開発中です。

数多くの対象となりうる人物が財団に雇用されているにも関わらず、SCP-6113-1は財団の敷地内に侵入して職員に対して性転換イベントを執り行うことを拒否しています。Dクラス職員での実験  SCP-6113-1の位置特定、追跡、研究およびSCP-6113-2の位置特定は現在不可能です。

説明

SCP-6113とは様々なクラスの複数のオブジェクトに対する指定です。SCP-6113-1からSCP-6113-3まで分類されています。個々については以下のファイルを参照してください。

特別収容プロトコル

記載時点においてSCP-6113-1は収容されていません。目撃されているイベント中、機動部隊ラムダ-69 ("六色活動家")2は即応し、収容するために標準人型霊的実体兼現実改変者収容プロトコルに従ってください。奇跡術部門は未だSCP-6113-1の最終的な収容方法を開発できていません。

説明

SCP-6113-1はテレポーテーションと変装して人間になりすますことが可能な人型実体です。SCP-6113-1はその能力を用いて世界中のトランスジェンダーである個人に対する「性転換イベント」を円滑に進めます3。現在有力な仮説に、SCP-6113-1は人間の霊魂または現実改変者であるというものがありますが、その本性は不明です。

SCP-6113-1が対象の前に現れるのは典型的には対象が「人生最低の瞬間4」にあるときです。この時、SCP-6113-1は対象とポジティブな感情的繋がりのある人物  たとえば家族、友人、重要な他者、あるいは教師(以後「仲間」と呼称します)  に扮します。対象の私生活と仲間との関係性の情報を利用し、テレポーテーション能力を用いて対象をSCP-6113-2に導きます。対象はあたかも途切れることなく目的地に向けて歩いているかのようにテレポーテーションの瞬間に気付きません。対象の人生、仲間の性格、および仲間との関係性についての知識をどのようにしてSCP-6113-1が得ているのかは不明です(が読心の一種であると仮説が立てられています)。

SCP-6113-1はまた以下のように観察されてきました。

  • 対象を全ての物理的危害(自傷他傷問わず)から出現前後の短い期間守ります。
  • 対象の私生活、精神衛生、および関係性について極めて詳細な知識を所有しています。
  • 穏やかで心地よい雰囲気を醸し出しています。

加えて、まさにどん底の瞬間に対象の前に姿を現すためにSCP-6113-1は不可視になれるのではないかという仮説も立てられています。SCP-6113-1は2019/04/20に発見されてから新しい能力を何も発揮していませんが、これ以上能力を保持しているか否か不明です。

特別収容プロトコル

記載時点において、SCP-6113-2は収容されていません。その受動的性質と対象間の相互に矛盾する説明故に、収容の努力はSCP-6113-1の収容と比較して低優先度となっています。SCP-6113-2の位置特定と収容の機会が訪れた場合、機動部隊ラムダ-69 ("六色活動家")と異常地点部門が対応してSCP-6113-2を収容しなければなりません。

説明

SCP-6113-2は地球上のどこか不明な場所にある自然淡水湖です。SCP-6113-2の説明は一貫せず相反していますが、しかし、ほとんどの対象は合衆国中西部の森林地帯にある湖のそれであると記憶しています。

SCP-6113-2はSCP-6113-1とその対象が「性転換イベント」を行う際の目的地です。SCP-6113-1、1人きりの対象、そしてSCP-6113-2が共にある場合にのみ性転換イベントは発生します。性転換イベントの進行段階は以下の通りです5

性転換イベントを経験した対象は  ときどき2種類の性別持つ人類から掛け離れた生体構造を持ちますが  非異常です。「性転換イベント」は対象の身長、体重、そして性転換に関係ない機能を大幅には変更しません。対象はまた、より自信がつき、QOLを向上させる決意をしたと報告します。

補遺6113.1

発見

2019/04/17、医学的処置とホルモン置換療法を用いずに唐突かつ完全に性徴が変化した対象に関する報告が地元ニュースとソーシャルメディアに出回り始めました。3日後にこれら報告が財団の注意を惹きました。発見以前に126人の対象がSCP-6113の影響を受けていました。

補遺6113.2

初期収容努力

2019/04/20、公衆虚偽情報部門はSCP-6113-1、SCP-6113-2、およびその対象たちに及ぼした効果についてのあらゆる報告の信憑性を低下させるため、複数の機動部隊を派遣しました。初期収容努力中、対象たちは捕えられ、近隣の低セキュリティ財団施設に移送されました。対象が捕えられた期間は1週間を超えませんでした。この期間中、対象たちはSCP-6113-1とSCP-6113-2について尋問されていました。対象たちの記録および法的文書  たとえば出生証明、パスポート、および運転免許証  は現状のジェンダーを反映するように更新されました。

解放される前に対象にはクラスAおよびF記憶処理薬が投与されました。対象のあらゆる家族、友人、および知人にクラスE記憶処理薬が投与されました。対象の出生時の性別は現在のジェンダーであったという偽記憶が対象と関係者の双方に与えられました。

補遺6113.3

対象の証言

警告: 以下のファイルはレベル3/6113-3機密指定されています

このファイルにレベル3/6113-3認可無しで行われるアクセス試行は記録され即時懲戒処分の対象となります。

[レベル3/6113-3資格入力]


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