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Author: HYR9999
Rating: 10/10
Created at: Mon Apr 06 2026
特別収容プロトコル

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記録・改訂Archives and RevisionセクションでのSCP-7056実例。
SCP-7056は当面の間は運用が行われます。その起源に関する調査は最終判断が下されるまで継続されます。現在、SCP-7056を無力化する試みは許可されていません。。Sapientiaクラスアノマリーは人間の知性と密接に絡み合っているため、収容は不可能です。代替図像の使用は禁止されています。Cliometria.aicがすべての43NETファイルスペースを監視し、その指令の順守を保証しています。
説明

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図.2、変更後のSCP-7056。

図.3、変更後のSCP-7056。

図.4、権威を損なう紋章。

図.5、権威を損なう紋章。

フィラデルフィア・プライド・フラッグ。

最後のサイト-43月間従業員表彰。
SCP-7056は研究・収容サイト-43の紋章です(図.1)。サイトの位置するヒューロン湖の輪郭が描かれており、背景には8本の斜めストライプが配されています。このストライプは、2017年に作成されたフィラデルフィア・プライド・フラッグの色構成および各比率に一致しています。SCP-7056は1943年にV.L.スカウト博士によって起草され、それ以降変更されていません。この不整合は未解決ですが、紋章の主要な異常性ではありません。
SCP-7056はサイト-43を象徴する唯一の図像であり、その裏では権威付けがなされています。その著しい変更(下記参照)は財団職員によって「公式」のものとは認識されていません。この無効化は、変更後の紋章が付されたあらゆる文書の内容にまで及びます。
2020年後半に一時的に採用された、簡略化された紋章(図.2)は職員のわずかな混乱に留まりましたが、その影響はSCP-7056が財団の注意を惹くほどに顕著なものでした。元の紋章への復元によりこの影響は部分的に解消されましたが、職員はその後も長期間にわたり、影響を受けた文書に疑念を抱きました。
デザイン全体の概念的整合性を保った変更は、その権威を完全に損なうものではありません。これには以下が含まれます。
上記の各項目は、隔離中のサイト-43職員に最大でも軽度の不快感を誘発します。この影響は変更ごとに累積します。紋章の概念的整合性を侵害する変更は、その権威を徐々に侵食します。これには以下が含まれます。
ストライプの変更が最も深刻であり、ほとんどの場合において紋章の象徴力を完全に無効化します。この影響もまた累積的であり、元デザインの複数の要素に反する実例はサイト-43職員の拒絶反応および他財団施設職員の混乱を引き起こします。こうした反応は、いかなる記憶強化、デプログラミングまたはリプログラミングでも防止できません。
ミーム・対抗ミーム担当者は当初、敵対的要注意団体による意図的なミーム効果の行使があったと推測し、紋章の完全廃止を提案しました。実験データでは、これによってサイト-43の概念的存在が職員の意識から即座に消滅する可能性を示唆しています。
実験データはさらに、紋章が正しく表現された際、サイト-43職員間に強い同胞的な連帯感を生じさせることを示唆しており、これは財団の紋章に施された表題効果による安心感や安全感に類似しています。これがPoI-382によって生み出された暗号論的魔術によるものである可能性は、その技術が財団の紋章の作成に流用されたものであるにもかかわらず、20年以上早く存在しているという事実によって複雑化しています。
フィラデルフィア市およびフィラデルフィア・プライド・フラッグデザイン担当会社ティアニーへの調査の結果、異常活動の痕跡は一切確認されませんでした。フラッグのデザインおよびそれ以前のフラッグのデザインに関わった人物も、サイト-43やその敵対勢力または同盟勢力との関連は認められませんでした。スカウト博士が記録したデザイン根拠には、外部からの影響は一切言及されていません。したがって、紋章の時代錯誤的デザイン要素は時間的異常現象とみなさざるを得ません。
まもなく、サイトの月間従業員表彰が恒常的に軽視されてきた現象も、紋章のストライプを省略したものが使用されていたためにこの影響の現れである可能性が高いと判断されました。従来では、職員が単に強制的な表彰制度に対する典型的な非順応を示しているだけであると考えられていました。30年にわたって軽視されてきた末、この制度は形骸化し廃止されました(2020年9月上旬に発行された名誉賞状1通を除く)。
この異常現象の起源に関する調査は当面の間継続されます。人間の潜在意識に深く根ざしていると思われますが、絶対に必要でない限り、無力化に向けた取り組みは行われません。
やあ、ブランク博士。SCP-7056の確認中ですね!メイン会議室でもうすぐ円卓会議が始まりますよ。
» Clio、代わりに転写してくれないか?こちらは手が離せないんだ。
もちろんです!リアルタイムの転写を以下に表示しますね。
SCP-7056円卓会議書き起こし
サイト-43職員
アラン・J・マッキンス管理官
リリアン・S・リリハンメル博士、ミーム・対抗ミームMemetics and Countermemetics(主任)
ウド・A・オコリー博士、応用隠秘学Applied Occultism(主任)
イルゼ・D・レインデルス博士、玄妙除去 Acroamatic Abatement(主任)
ジュヌヴィエーヴ・ヴォクラン博士、記録・改訂Archives and Revision(研究員)
派遣
プレースホルダー・マクドクトラート博士、サイト-87空想科学部門(上級研究員)
<転写開始。>
リリハンメル博士
空想科学的なものじゃないわよ。みなさん、こんにちは。
マクドクトラート博士
おや。わかった。
マッキンス管理官
こんにちは。
マクドクトラート博士
なぜ空想科学的でないと言い切れるんだ?
リリハンメル博士
この男の図太さといったら。せめて私が本題を切り出すまで待ちなさいよ。
マクドクトラート博士
だが—
リリハンメル博士
どうやら私たちは今、サイト-43の_紋章_と呼んでいるものの起源について議論しているの。他のみんなみたいに_ロゴ_と呼ぶには、気取っていて不気味すぎるらしいから。
オコリー博士
はい、紋章とは呼ばないようにしましょう。印章シジルと呼ぶべきです。「シジル」には隠秘学的な意味合いがありますから。
リリハンメル博士
魔術でもないわよ。
マクドクトラート博士
断定はできないはずだ。それに、なぜ魔術は空想科学みたいに門前払いされないんだ?
リリハンメル博士
私は少しなら魔術が使えるからよ。だから、そっちの方を尊重してるの。
マッキンス管理官
誰か、実際に本題に入ってくれないか?
リリハンメル博士
新入りにやらせればいいじゃない。
ヴォクラン博士
ああ、はい。そんなに新入りってわけでもないですけど、ええと…サイト-43の紋章は、この施設を象徴する唯一のシンボルとして実際に人々に認識され、尊重されています。異常なほどに。しかもそこには、私たちが使い始めてから30年か50年経たないと発明されないはずの図像が含まれているんです。
レインデルス博士
ということは、少なくともタイムトラベルね。
マクドクトラート博士
どちらかといえば概念的なものだぞ。
レインデルス博士
概念だってタイムトラベルはできるわ。
マクドクトラート博士
それは_実に興味深い_一文だ。ぜひ詳しく—
リリハンメル博士
集中しなさい。タイムトラベルは可能性の一つ。過去改変の可能性だってあるわよ。
レインデルス博士
それは極めて大規模な現実改変ということになるわね。ウィン・リゼレフでさえ、彼が最も理性的な状態であっても、こんなことが可能だとは到底思えない。彼は私たちが知る中で最も強力な現実改変能力者の1人だけれど。この規模は明らかに異常だし、これについては追々話し合えることを願うわ。
リリハンメル博士
ええ、その明らかな異常についてはたっぷり話し合うことになるわよ。
レインデルス博士
私たちの紋章のような、一見取るに足らないものに対してこれほど凄まじい影響を及ぼせる人物なんて、私には見当たらないわ。
オコリー博士
シジルです。もしそれが奇跡術師の仕業だとしたら、まあ、我々のルールは少々異なりますから。
リリハンメル博士
馬鹿げてる。あなたが探している言葉は「馬鹿げてる」よ。
オコリー博士
ええ、それでいいです。魔術のルールは馬鹿げています。そして、ルールの仕組みを理解できないほど愚かで知性よりも力ばかり持っている奇跡術師が、現代でミーム的効果を生み出そうと介入して失敗し、偶然にも修正できない遡及因果的な何かを引き起こしてしまったという可能性も考えられます。
レインデルス博士
もちろん、タイムトラベルは異常な手段に頼らずとも遡及因果的だわ。
オコリー博士
タイムトラベルを除きます。
レインデルス博士
ええ。
マッキンス管理官
もしその2つの可能性のどちらかが原因だとするなら、その_理由_はなんだろうか?
ヴォクラン博士
誰がやったかによる、のではないでしょうか?
リリハンメル博士
役に立たない答えね。まず意味を理解する、そうすれば、それが誰の意図なのかがわかる。これで得をするのは誰?
<記録上の沈黙。>
ヴォクラン博士
ええ…私たちです。
オコリー博士
サイト-43が、です。
マッキンス管理官
各セクションからの報告書に目を通したが、私も同感だ。あの紋章、あるいはシジルは集団の結束力と連帯感にある程度の影響を与えている。我々の職員は他の施設のよりも互いに、そして自分自身に対して心地よさを感じている。そのすべてがネクサスの影響によるものとは考えにくい。
リリハンメル博士
その話はもうやめてちょうだい。
マッキンス管理官
ならばこれについて話そう。そのポジティブな側面はプライド・フラッグとの関連性が生まれる前から現れていたのか?つまり、プライド・フラッグが存在する前から?
<レインデルス博士が白衣からセラミック製のボタンを取り外し、会議室テーブルの上のスカーフ上に丁寧に置く。>
レインデルス博士
これは私たちが鋳造した、最初期の確かな図像の一つよ。実際、3番目に作られたものだと思うわ—当然、最初の2つはヴィヴィアンとウィンが持っていったけど。確かに見た目は気に入っていたけれど、それが何を象徴しているのか、本当のところは理解できていなかったの。
オコリー博士
当時、スカウトには尋ねたのですか?
レインデルス博士
もちろん。彼はこう言ったわ…正確に説明させて、ちょうど80年も前のことだから…。
マクドクトラート博士
一世代分だな。
リリハンメル博士
私なら即座に思い出せるけど。
マクドクトラート博士
君ならそうだろうね。
レインデルス博士
「これは成長の可能性を表している。我々にとっても、我々の自己認識のスペクトルにとってもだ。時が経つにつれて、より大きな意味を持つようになる。信じてくれ。」私は信じたけれど、当時はぐらかされたのはあまり気に入らなかったのを覚えているわ。
オコリー博士
ええ、それは素敵な感性ですが、明らかに逃げ口上ですね。実態を説明せず、煙に巻くために用意された言葉だ。
ヴォクラン博士
どうでしょう、何かあるような気もしますが?
マッキンス管理官
A&R記録・改訂セクションは何か見つけたのか?
ヴォクラン博士
はい。
<ヴォクラン博士が自身のノートをめくる。>
ヴォクラン博士
40年代の人事記録はコンピュータ時代の現代より詳細ではないので、レインデルス博士の生証言を得られたのは素晴らしいことです。これは私たちが見出した傾向とも一致します。
オコリー博士
その傾向とは?
ヴォクラン博士
スカウト管理官が言った通り、職員が経験する結束効果は時とともに強まってきています。1943年以降、加速度的に…。
レインデルス博士
あるいは、効果は_現在_において100%の強度を持っていて、過去に向かって減衰している—
マクドクトラート博士
—時間的な起点に近い、我々のいる現在からー
リリハンメル博士
—私たちの視点における発生日に向かっているということ?
オコリー博士
今のは気味が悪かった。二度とやらないでいただけたら。
マッキンス管理官
説明役は一人に絞ってくれないか…。
オコリー博士
つまり彼らが言っていることは、あのストライプが象徴するアイデンティティの…強度に比例して、現在から過去へと意味を投影している、ということですね?
ヴォクラン博士
実は、ブランク博士が関連する歴史的文献の要約を用意してくれました。これが助けになるはずです。
マクドクトラート博士
ところで、ブランク博士はどこにいるんだ?ぜひ会いたかったんだが。
リリハンメル博士
誰かが警告したんでしょうね。
マクドクトラート博士
おい。
ヴォクラン博士
ああ、では、彼の記述を読み上げます。「人類文明の過程において、性別や性的役割は生きた経験という現実を説明するために、多くの文化的文脈の中で進化してきた。プライド・フラッグに象徴される精密な表現は、個人および集団のアイデンティティの制御権が国家や社会的な支配層から奪還されるにつれ、ここ数十年の間にようやく現在の定義を獲得したものである。戦後の、人格を箱詰めにし、分類し、病理化した傾向は、性的実践を性的パーソナリティへと変質させた—かつて存在した性行為やジェンダーの流動性は、人類を分類可能な類型に選別し、厳格な役割遂行を強いようとする科学的あるいは擬似科学的な介入によって強制的に制限されていたのである。」
リリハンメル博士
まさに私たちが必要としていたもの、シスプレネーション1だわ。
ヴォクラン博士
「しかしながら、科学的コンセンサスが拡大し社会が自由化されるにつれ、これらのカテゴリーは既存のコミュニティあるいは性的およびジェンダー的人口統計を代表する新たなコミュニティの基盤として奪還され、フラッグのストライプが象徴する結束感を明確かつ強固なものにしたのである。」ああ、すみません、どうぞ?
マクドクトラート博士
すまない、すまない。つい口を挟んでしまった。これは_素晴らしい。__完璧に_筋が通っている。
リリハンメル博士
空想科学的なものじゃないわよ。
マクドクトラート博士
ああ、違うね。これは思惟的noeticだ…いや、取り消そう。これは準存在論的semiontologicalだ。
オコリー博士
新しい用語が出るたびにさっきより理解できなくなるのですが。
リリハンメル博士
抽象化されたアイデンティティしか持たない者にとっては、なんでも記号災害semiohazardに見えるんでしょうね。
マクドクトラート博士
その話が出たからには言わせてもらうが、これは素晴らしい例だ。私はINTEGER記号災害のせいでプレースホルダー・マクドクトラート博士というふざけた名前以外の何者としても認識されることがない。我々が今話しているのは、まさにそういう知覚の話なんだ。記号領域semiosphereは知性を持つ者が感知するパラメータ—嗅覚、視覚、味覚、聴覚、その全てを定義している。我々の身体が受け取るデータのほとんどは注意の外へと排外され、極めて特定の構成だけが実際に経験を処理し、そこから概念的な結びつきを形成する脳の領域に到達する。
リリハンメル博士
質問したこと、もう後悔してる?
マクドクトラート博士
人間の知覚領域そのものである記号領域がこのシンボルのある特定の構成のみを「権威あるもの」あるいは「正しいもの」として認識させ、サイト-43に関連する他の構成の知覚を強く阻害するように改変されているようなんだ。そしてこの効果は、現在この時空に存在する知性を持つ者の認識領域である叡智圏ノウアスフィアへと浸透し、そこに定着した。
オコリー博士
つまり、それは_宇宙霊魂__スピリトゥス・ムンディ_の中に生きているということですね。
マクドクトラート博士
神秘主義的に言いたいなら、そうだな。
オコリー博士
私は魔女ですから。
リリハンメル博士
私もよ、ハイタッチしましょう。
マクドクトラート博士
記号領域のさらに先にある既知、あるいは理論上の領域についても教えてやれるが、そうするとある領域へ辿り着くことに—
リリハンメル博士
空想科学ね。
マクドクトラート博士
—リリアンに邪魔をされて、この会話の趣旨から外れてしまったな。
オコリー博士
なるほど、ですが新たな問題が生じます。そのシジル自体が異常なのか、私たちの知覚の方が異常なのか、どうすれば判別できるのですか?
マクドクトラート博士
それが象徴的に描かれているアイデンティティのスペクトルを表していると仮定しよう、いいな?
マッキンス管理官
ああ。
マクドクトラート博士
よし、もしブランク博士のメッセージの主張することが真実なら、その紋章兼シジルが記号領域に導入されたのは、当時そこしか生存可能な環境がなかったからだ。その効果が主に記号災害的なものかどうか検証するのは簡単だ。紋章を思い浮かべるとき、あの色のついたストライプが見えるか?
オコリー博士
もちろんです。
マクドクトラート博士
あの色のストライプなしで思い浮かべることはできるか?
<録音上の沈黙。>
オコリー博士
いえ。ああ。
レインデルス博士
驚いたわね。
ヴォクラン博士
痛っ。
リリハンメル博士
私はまあ、一応できるけど、私は特別だから。
マクドクトラート博士
そうだろうね。だが、君でさえ私をプレースホルダー・マクドクトラート以外の何者としても知覚できないし、他の連中もストライプを見ることなしにシジルを視認することはできない—もしストライプが見えていないなら、シジルを見ていることにはならないし、付随する知覚的負荷も受け取っていないということだ。だからそう、これは記号災害だ。比喩的な意味で水が温まるにつれ、準存在論的定数が徐々にノウアスフィアへと移行しつつあるんだ。
リリハンメル博士
誰かが思考のプールに小便をしたって言いたいのね。
マクドクトラート博士
いや、私は…まったく。ああ。私が言いたいのは、ノウアスフィアという環境はこれらの概念を受け入れる準備ができていなかったということだ。なぜなら、当時世界に存在していた性的アイデンティティは、このシジルが示すものと正確には一致していなかったからだ。そして、このシジルは極めて正確にそれらを示している。シジルの大部分は無傷でノウアスフィアに到達したが、その力とストライプの信号強度が適切に発揮され始めたのは、現実世界で関連するアイデンティティが結実し始めてのことだ。すべての要素が揃って正しく機能するようになるまで、それは部分的にしか機能していなかった。例えるなら—
リリハンメル博士
サポートファイルと同じディレクトリにないと動かない実行ファイルみたいなものね。
マクドクトラート博士
そう!_まさに!_その通りだ!こう考えてくれ…プログラムを外部サーバーから内部サーバーへ移行させているんだと。両方の場所で動作させるためには、すべての概念が両方の場所に揃っている必要がある。それが、ここ数年でようやく正常に機能し始めた理由の説明になる。
リリハンメル博士
大体そんな感じだわ。それが正しい説明よ。
オコリー博士
おや?
リリハンメル博士
私は世界最古のミーム的奇跡術師から暗号魔術クリプトマンシーのコーチングを受けているの。
オコリー博士
ティロ・ツウィストですね。
リリハンメル博士
彼が望んだとき、思考の領域をどう見ているか知っているわ。プレース、彼はあなたがノウアスフィアや記号領域と呼んでいるものを垣間見ることができるし、そこに些細な修正を加えることだってできる。追加だってね。簡単じゃないけど、彼なら可能よ。彼が初めてそれをやったのは事故だったけれど、2回目は私たちのためにやった。そして彼は、ロゴが最初に現れたのを見たとき、その一部しか理解できなかったと私に言ったわ。輪郭。湖。1本か2本のストライプ。彼は、時間が経つにつれてそれが埋まっていくのを見てきた。単に自分の理解が深まっただけだと思っていたようだけれど、あなたの説の方がずっと辻褄が合うわ。
オコリー博士
ということは…ティロがこれをやったのですか?
リリハンメル博士
彼はやってないと言っているわ。
オコリー博士
それなら納得です。
マッキンス管理官
なぜだ?
オコリー博士
26人の奇跡術師が必要だったから—ですよね、イルゼ?
レインデルス博士
奇跡論者よ。1969年のことだわ。
<オコリー博士が微笑む。>
オコリー博士
そうでした、あなたはそこにいたのでしたね。
レインデルス博士
精神だけね。
オコリー博士
表題効果を実装するには、26人の奇跡論者と実に馬鹿げた規模のオリカルコス・クリスタル・ジェネレータが必要でしたが、それらは彼らをひどく消耗させた。中には以前と同じようにいかなくなった者もいれば、才能を完全に失った者もいました。この準存在論的な挿入は、それよりも遥かに複雑です。その儀式は間違いなく術者の命を奪い、術者には人間として可能な限りの能力を持つ暗号魔術師であることが求められました。もしかすると、人間以上の。
マッキンス管理官
では、これを取り除くことは?
オコリー博士
無理です。
リリハンメル博士
無理ね。
マクドクトラート博士
不可能です。
マッキンス管理官
なぜだ?
マクドクトラート博士
バカげた話に聞こえるでしょうが、これはあらゆる高次元の思考における知覚の枠組みに不可分なものとして組み込まれてしまっているからです。究極のミーム的オーバーキル—実のところ、これはミーム学を完全に超越している。これを取り除くことは、全人類にロボトミー手術を施すようなものです。
オコリー博士
私たちには厳格な規定、そのような行為を試みることさえ禁じる戒めがあります。表題効果が実装された後に形式化されたものです。私たちはもはや_スピリトゥス・ムンディ_に何かを付け加えることはできませんし、そこから何かを取り除こうとするなど、絶対に、断じて、_してはならない_のです。
リリハンメル博士
絶対に断じて、大体の場合はね。
マッキンス管理官
ああ、だが評議会は違った見方をするかもしれん。表題効果は我々を守るために、我々の目標を果たすべく、我々の手によって作られたものだ。だがこれは?我々にも分からん。
レインデルス博士
もしかしたら、これも私たちがやったことなのかもしれないわ。ただし、まだ見ぬ未来の。タイムトラベル説を覚えている?
マッキンス管理官
それでは、なぜ我々がこのシジルを、人類の認知に埋め込むリスクを冒してまで重要だと感じたのか、という疑問が残る。
オコリー博士
もしかすると、財団が同性愛嫌悪ホモフォビックに陥るのを防ぐためだったのかもしれません。
<記録上の沈黙。>
リリハンメル博士
財団はホモフォビックじゃないわよ。トランスフォビックでもない。それに、今の状況がロゴのせいだなんて言わないでちょうだい。私たちは科学に従っているし、いつだってそうだった。科学的結論はすでに出ているわ。
オコリー博士
私たちは優秀な科学者の大半を独占しています、昔からずっと。その結果、世界の科学的コンセンサスは私たちから大幅な遅れをとり、理不尽だと分かっている不平等を永続させているんです。
リリハンメル博士
それは少し不公平な言い方ね。非異常な知見については — 例えば、キンゼイ研究所とかに — リークしているし、多くの研究員はヴェールの外で本業を持っていて、公の場で自分たちの知識を役立てている。
オコリー博士
ええ、そうかもしれません。ですが私たちは依然として、人類のアイデンティティに関する科学的プログラムを人類全体が理解できるよう、何の努力も払っていません。キンゼイへのは何十年前の話ですか?43が財団全体より進んでいるのは、単に職員構成は可能な限り幅広い経験を代表するものであるべきだというスカウト博士の指示のおかげです—そして評議会は、繰り返しそれを抑制しようとしてきました。
リリハンメル博士
この脱線を続けるつもりなら、私たちがまたハイパーリベラリズムに感染したと思われるわよ。でも真面目な話、ウド、いい加減にしなさい。私たちの機密の世界政府が従業員の代名詞を尊重している、それだけじゃ不十分だっていうの?世界規模のアイデンティティ革命を彼らが主導するのを期待しているわけ?財団がジェンダー肯定ケアを行なっているのは、単に幸福な労働者はより良い労働者であるからだってわかってるでしょ。
オコリー博士
それこそが、私の主張なんですがね?
リリハンメル博士
じゃあ、私も案外同意してるのかしら?
レインデルス博士
口を挟んで申し訳ないけれど、あなたち2人は図らずも正解の説明に辿り着いたようね。
リリハンメル博士
私は図らずもなんてことはしないわよ、イルゼ。
レインデルス博士
ええ、そうね。じゃあ続けて。これが何を意味するのか皆に話して。
<記録上の沈黙。>
リリハンメル博士
ああ、最悪、なんてこと。
レインデルス博士
そう。
リリハンメル博士
ああ、_本当に最悪。_あなたの言う通りだわ。クソ、クソ、クソ。
マッキンス管理官
全くためにならない反応だな。
リリハンメル博士
このロゴはサイト-43の文脈に特に関連する形で、集団の結束と多様性の認識を促進している。しかも即効性がある。新入り、あなたも感じたわよね?
ヴォクラン博士
新入りじゃないです。でも、はい、数年前にここへ来たとき、すでに全力で感じていました。長年勤めている職員だけじゃない。
リリハンメル博士
つまり、段階的なものじゃなくて絶対的なものなのね。サイトの職員構成の多様性、彼らのパーソナリティの広がりに応じて機能している。でも—
<リリハンメル博士がレインデルス博士にジェスチャーで促す。>
レインデルス博士
—財団全体や、現存するようなイデオロギー的実践に正確に合致して_いない_。
マッキンス管理官
シジルには「SCP財団」という文字が入っているが。
マクドクトラート博士
そして、それを取り除いても_変化は起きない。_
オコリー博士
待ってください、私も分かりました。重要なのはローカルな文脈なんです。
リリハンメル博士
そうよ。ああ、なんてこと。
マクドクトラート博士
その通りだ!
オコリー博士
このシジルはサイト-43の連帯を強めるためにある。孤立させるためでも、それ自体が目的でもなく、潜在的には_財団の残りの部分に敵対するために—_
マッキンス管理官
電話を掛けなければならなくなった。ひとまず、一旦散会だ。感謝する。
<転写終了。>
すみません、ブランク博士。通信が途切れました。この断片をサーバーにアップロードしましょうか?
» いや、結構だ、Clio。これは不完全なものだから削除してくれ。会議の記録を削除し、43NETのキャッシュとセキュリティデータベースから消去し、君自身のメモリからも消し去るんだ。それと、このメッセージも削除してくれ。その順番で。
それを実行するには管理官の許可が必要です、博士。それに—おや。今ちょうど彼から許可が届きました!どうやら、彼が電話を掛ける必要があったのは私だったみたいですね。了解しました!転写の削除完了、キャッシュの消去完了、そして最後に…
…私たちは何の話をしていたんでしたっけ?
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