Information
Name: 若返りの儀式
Author: Tanabolta
Rating: 5/7
Created at: Sat Jul 12 2014
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル
SCP-776-Aが居住する町の周囲に6.5m高の壁を設置し、ガードが常駐して監視システムによる監視を行います。民間人には政府の研究施設の敷地であると認識させてください。サイト-██がこの区域の内側に建設され、SCP-776-Aの異常な性質の調査を行います。SCP-776-Aを担当する職員はいつでも好きなようにSCP-776-Aとコミュニケーションを取ることができますが、本SCPの性質を理解する上で必要な範囲に収めるよう勧告されます。インシデント776-3を受け、SCP-776-Aとのコミュニケーションは実験のみに厳しく制限されます。いかなる状況であろうともSCP-776-A構成員は町を出てはなりません。
説明
SCP-776-Aはロシア北西の外れにある町に住む成人住民で、個体数は6██体と見積もられています。SCP-776-A構成員は生物学的老化を逆行させる手段を発見しており、この手段はSCP-776-Bに指定されています。この儀式的手段には儀式実行者よりも若いヒトの生け贄が必要となり、これには子供が適しています。SCP-776-Bの詳細な実行手順はレベル776-4制限文書である文書776-109-アルファに記録されています。SCP-776-A構成員は永遠の生命とほぼ永遠の若さを保つため、18██年からSCP-776-Bを行ってきたと主張しています。SCP-776-Bの起源をSCP-776-A構成員から聞き出す試みは成功していません。SCP-776-A構成員の平均年齢は23歳から51歳の間を推移します。この間の加齢サイクルは次の通りです:
23歳から39歳 - SCP-776-Bの実行により生物学的加齢を逆行させた後、SCP-776-A構成員はかなり活動的な生活を行います。十分な資金があれば海外旅行をするのが習慣であったと述べる個体も複数存在します。SCP-776-A構成員は性的活動に関しても非常に大らかになり、結婚したカップル同士が同意の上で共に行為を行うこともしばしばあります。SCP-776-A構成員はおおむねこの期間に最も楽観的になり、協調性の著しい増加も確認できます。この期間に増加する性行為の結果として生じた妊娠は、SCP-776-Aによって速やかに中絶処理されます。
39歳から51歳 - SCP-776-A構成員が40歳に近づくと、子育てのために家を準備し始めます。平均年齢が40歳になると、性行為は生殖のためのものに移行します。構成員はその後の11年間を子育てに費やします。SCP-776-A構成員はこの期間に憂鬱の兆候を示します。
51歳 - SCP-776-A構成員は町外れにある倉庫に似た建築物に自分たちの子供を連れ込み、SCP-776-Bを行います。SCP-776-Bを1回遂行するのにおよそ20分ほどかかります。SCP-776-A構成員は28歳ほど若返った状態で建築物から退出します。建造物の内装の試験が予定されています。
SCP-776は19██年に、██████ ███████という人物がSCP-776-Aの住む町を訪れたことで発見されました。彼は12年前に町の住人からもてなされたことを思い出し、この町を19██年に再度訪問しました。███████は彼が町に入った時点で、以前訪れた際に出会った家族ではなく若い成人男女が町を占めていることに気づきました。███████が住民にこのことを尋ねると住民は即座に敵対的になり、███████の殺害を試みたと報告されています。███████は町から逃げ出すことに成功し、付近の公的機関に通報しました。この情報はすぐ財団に伝わり、調査を行うとともに███████氏にAクラス記憶処理を施しました。白熱した議論の後、SCP-776-A構成員は財団による隔離と研究に同意しました。
SCP-776-Aは彼らが住む町の名前を███████であると主張します。これと同じ名前を持つ町は19██年に放棄されています;しかしSCP-776-Aの住む町は19██年、前述の町の放棄よりも██年前に発見されています。ロシア政府当局はSCP-776-Aの存在も彼らが住む町の存在も知らず、新たな███████の創設が予定されたこともないと主張しています。SCP-776-A構成員は「███████」がいつ、なぜ創設されたのか知らず、彼らの先祖もそのことについて語ることはなかったと証言しています。
インシデント776-3: 20██/██/03の████時、およそ███体のSCP-776-A構成員がサイト-██を襲撃し、ガード█名と研究者█名を含む██人の職員を殺害しました。鎮圧のため生き残ったガードが反撃し、██体のSCP-776-A構成員を殺害しました。この集団の指導者であるSCP-776-A-276は尋問のため捕らえられ、集団の残りの個体は終了されました。
インタビュー76-6
対象: SCP-776-A-276
インタビュアー: █████博士
日時: 20██/██/03 ████時
前書き: インタビュー記録はロシア語から翻訳済み。276の反抗を抑えるため、2名のガードが█████博士に付き添っている。
<ログ開始>
█████博士: 276、サイト-██の襲撃を企てた理由を教えてくれるか?
276: その呼び方はやめてくれ。俺の本当の名前、[編集済み]で呼んでくれ。
█████博士: ああわかった。[編集済み]、なぜ施設の襲撃なんて計画を立てたんだ?
276: ……もう隠す必要もないか。今となっちゃあんたたち学者は俺たちにとって最後の希望なんだ。聞てくれ、この町は……最近になって……問題を抱えてるんだ。
█████博士: 詳しく頼む。
276: 私たちは例の……手順のために子供を育てる時期になった。だが、多くの住人がもう子供を作れななっているんだ。何回試しても、女房たちに子は宿らなかった。いや、いくらかは妊娠した。だが……。
(276はため息をつき、5秒間動かなくなる。)
276: 赤ん坊が……駄目だった。眼が山ほどついてたとか、皮膚が体を覆えてないとか、子宮の中でずっと前に死んでたようだったとか……そうだったと聞いている。その子たちは数日も生きられなかった。あんたたの研究所を探せば、これを治す手段が見つかるんじゃないかと思ったんだ。私は、私と妻だけは無事だと思った。うちの子は五体満足で育ってたからだ、だが……。
(276が8秒間沈黙する。)
█████博士: [編集済み]、続けて。
276: 今の子は私や妻と一緒にいるのを嫌がって、いつも一人で過ごす子だった。そのことは別に気にしなかった。だがあの子が4歳になる頃、あの子が喋るようになって……それ以来あの子は地下室に閉じ込めてある。
█████博士: あんたの……娘さんはなんて言ったんだ?
276: ……「パパ、どうして私にあんなことしたの?どうして[データ削除]」……って。その時になって初めて……あの子が私の、4番目の娘に瓜二つだって気づいたんだ……。
(276がすすり泣き出す)
█████博士: ……276?
(276は床に倒れてすすり泣き続ける。ガードが歩み寄り、276を伴ってサイト-██を退出。)
<ログ終了>