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Author: Yukth
Rating: -2/4
Created at: Sat Jun 27 2026
お前がならないのならば、私がなろう。
アイテム番号: SCP-7857
オブジェクトクラス: Ticonderoga
特別収容プロトコル
拡散するSCP-7857を収容するために財団が関与する必要はありません。収容を試みる行為はいずれもほぼ不可能であることが判明しています。
説明
SCP-7857は全世界の "パピーミル(子犬工場)" のおよそ1/10に影響を及ぼしている現象です。SCP-7857事象は以下に示す特徴で分類されます。
- イヌの妊娠率および出生率の急激な低下
- 当該繁殖場における報告上の飼育頭数の顕著な増加
- 当該繁殖場の仔犬譲渡率の上昇
進行中のSCP-7857現象に干渉する試みは一切成功していません。
SCP-7857現象の最中に出現するイヌ様実体はSCP-7857-αに分類されています。当該実体群の外見的差異が認められる場合がありますが、通常は出現先のパピーミルで繁殖されている犬種との類似性を少なからず有します。
補遺7857
"人類の最良の友のブリーダー (Man's Best Friend Breeders)" における調査
前書き
以下はエージェント・E・リンチを追った映像記録の転写です。当該アノマリーは同繁殖場からの911通報を傍受したことにより発見されました。エージェント・リンチは即応部門を代表して派遣されました。これはSCP-7857事象に干渉する最初で最後の試みとなりました。
日付
2007年10月29日
[ 映像開始 ]
(エージェント・リンチが当該繁殖場へ進入する。照明は消えており、木製の扉を除き入口からではほぼ何も視認できない。)
リンチ
どなたかいますか?
(沈黙。)
リンチ
助けに来ました。誰かいます?
(暫くの沈黙。リンチが前進すると足下の木床が大きく軋む。扉の取手に手を伸ばし押し開ける。開けた向こう側へ拳銃を構える。依然として暗いままである。)
リンチ
クソ。こっからじゃなんも見えやしない。
(エージェント・リンチが拳銃に装着されたライトを点灯する。倉庫内を見渡し、正面壁際に並ぶ空のケージを確認する。床の一部が濡れている様子が映る。)
(ライトをケージへ向けながら前進を続ける。ケージはいずれも閉じられておらず、中には何も存在しない。)
(リンチは足を止め、ボルゾイおよびボストン・テリアの仔犬たちへとライトを向ける。仔犬たちは鼻を鳴らしながら身を寄せ合っている。リンチは仔犬たちに近づかず、代わりに "事務所" と表示された扉へ向かう。内部へ進入する。)
(扉が開かれる。部屋の中にイヌの群れが確認できる。群れは多様な年齢および犬種の個体から構成されており、全個体が各年齢および各犬種に応じた非異常の行動を示している。)
リンチ
おや。ブリーダーたちがここにいると思ってたんだが。
(しばらくイヌの群れを観察し、事務所を出てパピーミルの内奥へ進む。イヌ以外に生命の兆候は存在しない。)
リンチ
なるほど。
(床に小型のイヌ様実体が1体存在している。成体のボストン・テリアに外見的に類似している。エージェント・リンチが足を止め、それを見下ろす。)
(実体がエージェント・リンチを見つめる。)
リンチ
…お前は何だ?
(実体が顎を開く。音は発せられない。)
リンチ
(呼吸が荒くなる。)
(エージェント・リンチが即応チームを無線で要請し、自身の離脱を告げる。反対方向へと走り去る様子が確認できる。)
[ 映像終了 ]