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Name: ティンカーバグ
Author: (user deleted)
Rating: 15/17
Created at: Sat Aug 08 2015
アイテム番号: SCP-831
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル

SCP-831
SCP-831のコロニーはビッカース硬度が最低1000kg/mm2の天井、壁、床を備えた監視チャンバーに収容されます。この収容室は定期的に検査され、あらゆる損傷は床のひっかき傷一つであっても手順831-Cに従って報告されます。栄養物はどのような種類の容器にも入れられず、床に注ぐことでチャンバー内に導入されます。理由に関わらずチャンバーに入る職員はTクラス防護服を着用し、またチャンバーに異物が持ち込まれたりSCP-831標本が不注意でチャンバーから出されることを確実に防ぐため、入室の前後に検査を受けなければなりません。
収容下にあるSCP-831のコロニーの個体数は文書831-2155AEで指定される上限を越えてはいけません。コロニーの個体数をこの上限に収めるため、必要に応じて栄養物を控えたり標本の処分が行われます。
財団の外で見つかったSCP-831のコロニーは即座に根絶されます。SCP-831の個々の生命体は火、圧砕、窒息、その他の方法で容易に駆除できます。しかしSCP-831の十分に発達したコロニーは防御機構を構築していると考えられます。根絶した後、コロニーのあった場所で発見された物品は分析のためサイト-36またはサイト-181に持ち込まれます。
説明
SCP-831は外見上は_Reticulitermes flavipes_の羽を欠いたワーカーカーストに似た、道具を使用する昆虫様の生命体の一種です。SCP-831のコロニーはこれまでに東部、北アメリカ中央のテキサスからオンタリオに至る11ヶ所で収集あるいは駆除されています。この生命体は大部分の有機体を摂食することが可能で、セルロースや砂糖を好みます。成体の体長は7mmから1.2cmです。個々の標本の寿命は25日から40日のようです。本物のシロアリとは異なり、SCP-831には形態の違いがなくカーストに分かれていません。全ての標本は基本的に「ワーカー」であり、全ての雌は極めて短い妊娠期間での繁殖が可能です。
SCP-831は高度な社会性を持つ生物で、コロニーの形態で見つかります。コロニーの大きさの上限は未だ分かっていません。これまでに財団が調査した最も大きいコロニーは少なくとも800万の個体から構成されていました。SCP-831の個体は単純な生存本能以上の知性を示しません。
現在までに同定されたSCP-831のコロニーは、住処になる場所があり、栄養分や水、SCP-831の道具を造り上げるのに使える物質が入手できる、都会の暗く閉ざされた場所に居所を定めて(あるいはそこから発生して)いました。多くのケースではコロニーは家屋やその他の建造物の地下室、屋根裏部屋、壁で見つかりました。コロニーが建造物の中にある場合、コロニーは建造物の外観や構造の統合性を損なうほどの木材セルロースを消費することはありません。この生物は光を避けており、また彼らの行動は人間や捕食者から発見されたり観察されることを避ける本能を示唆しています。
SCP-831のコロニーは利用可能な物質から道具を構築し使用します。単純な道具からより複雑な道具へと、急速に自力で作り上げます。下記のサイト-36での観察記録を参照して下さい: