Information
Name: ジェフ
Author: Red_Selppa
Rating: 32/32
Created at: Wed May 18 2016
アイテム番号: SCP-008-J
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル
SCP-008-Jを収容しようとする試みは、これまでのところ全て失敗に終わっています(なお失敗に至った要因は事例ごとに様々であり、特に関連性は認められていません)。しかしながらSCP-008-Jは、本人の意思によらない形でたびたび財団の施設に姿を現しています。
説明
SCP-008-Jは、現在はまだ仮登録段階のSCPです。コマンダー・プライスによって特異的性質の存在が確認されるまでは正式登録は保留されています。
SCP-008-Jは23歳の白人男性であり、ジェフという名前を自称しています。これまでにSCP-008-Jは、全くの偶然と思われる要因により財団サイトの重要機密エリアに複数回に渡って侵入しており、また同じく偶然と思われる要因によって収容を免れてきました。
以下に、これまでSCP-008-Jが出現した事例の一覧を示します。いずれの事例においても、SCP-008-Jと最初に接触した財団関係者はコマンダー・プライスでしたが、これに偶然以外の何らかの理由が存在することを示す証拠は得られていません。
インシデント: 008/1
発生日時: ████/██/██
状況: 電気技師の資格を有しているSCP-008-Jは、照明の修理の仕事のため、サイト███████のフロント団体である生花販売店「ステファニーズ・クラッシー・ポージーズ(Stephany’s Classy Posies)」に出張した。同店にSCP-008-Jが到着したとき、店内は小規模な収容関連事故への対応のために無人の状態であった。それから間もなく、サイト███████の機密エリアの廊下で、あてもなく徘徊しているSCP-008-Jが発見された。
音声記録:
コマンダー・プライス: (無線機に)よし、アルファチームは南側廊下に展開。なるべく派手に騒ぎを起こせ。ベータ、手遅れにならないうちに急ぐんだ。無力化ガスはやむを得ない場合以外は使うなよ。奴が眠くなったら何が起こるかは、知っての通りだからな!
SCP-008-J: なあ、ちょっとあんた!
コマンダー・プライス: (驚いて)うおっ!? 誰だお前は!?
SCP-008-J: 悪い、驚かせたかい? 俺はジェフっていうんだ。照明の修理に来たんだけど、店の中に誰もいなくて……。
コマンダー・プライス: 店の中って……どうやってここまで来た!?
SCP-008-J: (困惑して)どうやってって……歩いて?
コマンダー・プライス: 店から来たなら、途中にIDカードリーダーがあっただろ! 3箇所も!
SCP-008-J: うん? ああ……とにかく、今日は他に5件も回らなきゃいけないところがあるんだ。早いとこ修理をさせてもらえないか? それともキャンセルするかい?
その後の経緯: 事態が収拾されるまでSCP-008-Jはエージェント・████████が保護することとなったが、しばらくしてエージェント・████████に動脈瘤破裂の症状が発生。SCP-008-Jはステファニーズ・クラッシー・ポージーズの店内に戻ると電話で救急車を呼び、「照明の修理をさせてもらえることになったら連絡してほしい」という内容のメモをコマンダー・プライス宛てに残して立ち去った。
インシデント: 008/2
発生日時: ████/██/██
状況: ██████市の財団フロント団体である工務店「スーパー・クラフトマンシップ・プロトコルズ(Super Craftsmanship Protocols)」に出張したSCP-008-Jは、トイレを貸してほしいと申し出たあと、教えられた方向を間違え、サイトの収容施設へと続くドアの向こうに入り込んだ。ドアの電子ロックは、この直前にカオス・インサージェンシーの潜入工作員によって破壊されていた。この工作員は、SCP-008-Jが店に到着した直後に、財団のメインフレームへのハッキングを開始した。
音声記録:
コマンダー・プライス: いいか、よく聞け! これからサイト全体を緊急閉鎖して、この部屋以外の全部屋の電源を落とす! もし奴が盗んだデータを外に送信してしまったら、我々は……。
SCP-008-J: やあ、あんた! 久しぶりだな!
コマンダー・プライス: なっ……!?
SCP-008-J: 花屋の人じゃなかったのかい?
コマンダー・プライス: お前、どうやって……!?
SCP-008-J: なんだか忙しそうだな。すまない、トイレに行こうとしたら迷っちゃって……。
コマンダー・プライス: ここは軍事施設だ! トップシークレットの! 貴様、一体どんな手段を使った!?
SCP-008-J: なんだい、そりゃ? よくわからないけどとにかくトイレに行きたいんだよ、小便がしたくてさ……悪いけど連れていってくれないか?
その後の経緯: コマンダー・プライスはSCP-008-Jを連れて収容室へと向かったが、その途中でカオス・インサージェンシーの工作員と遭遇。工作員は手にした小型爆弾を爆発させるそぶりを見せてコマンダー・プライスとSCP-008-Jを人質に取り、施設から脱出した。工作員が迎えの車に乗って行方をくらませたあと、コマンダー・プライスはSCP-008-Jに銃を突き付けて身柄を拘束しようとしたが、その場に居合わせた地元の警察に逮捕されてしまい、その間にSCP-008-Jは逃亡した。
インシデント: 008/3
発生日時: ████/██/██
状況: SCP-████が2000年におよぶ眠りから目覚める兆候を見せたため、コマンダー・プライスはその豊富な海洋戦闘の経験を買われ、██████サイトに転属した。同サイトは、SCP-████が潜む裂け目を監視するために大西洋の海底に設けられた施設である。SCP-008-Jがいかなる手段でこのサイトに現れたのかは判明していない。
音声記録:
コマンダー・プライス: 全員覚悟はいいな、行くぞ! 制圧射撃開始! ネプチューン隊はどんな手を使ってもいい、奴を叩くんだ! もし奴が鋏の1本でも地上に出してしまったら、そのときは……。
SCP-008-J: やあ、また会ったな!
コマンダー・プライス: (激怒して)貴様!
SCP-008-J: ちょっと道を教えてくれないか? また迷っちゃってさ。グレイズ・ストリートへ行きたいんだけど……。
コマンダー・プライス: ここは水深3000メートルだぞ、いい加減にしろこの野郎!
SCP-008-J: (スマートフォンを取り出して)ああ、どうりで地図が表示されないと思ったよ。
コマンダー・プライス: 当たり前だ! 水深3000メートルに道があるか! 一体なんなんだお前は!
SCP-008-J: だからジェフだって、前に言っただろ? なあ、あんたFacebookのアカウント持ってるか? これだけ会うのもなにかの縁だろ、友達登録しようぜ!
その後の経緯: サイト██████には拘束に適した部屋が存在しなかったため、SCP-008-Jは脱出ポッド内に隔離された。ポッドの射出には本来はパスコードかIDカードが必要であったが、サイトがSCP-████による一撃を受けたことで射出システムに誤作動が発生し、射出されたポッドはSCP-████の触手のうち活動状態にあった17本をことごとくかいくぐって海面へと脱出した。
その後SCP-008-Jは行方不明となり、死亡したものと思われていたが、2日後にコマンダー・プライスのFacebookアカウントにSCP-008-Jからの友達リクエストが届いた。リクエストとともに送られてきたメッセージの内容は以下の通り。「すまない、ポッドはフロリダのどこかに置いてきちゃったよ。うまく回収できるといい! :D」