SCP-013-J : ザ・カトルフィッシュ・オブ・アルティメット・ウィズダム

Information

Name: ザ・カトルフィッシュ・オブ・アルティメット・ウィズダム
Author: RAY_AFT
Rating: 35/35
Created at: Wed Dec 18 2019
アイテム番号: SCP-013-J
オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル

SCP-013-Jが出現する█████████森林地域の北部は野生動物保護区域として登録されており、この旨を記した標識を設置し、フェンスで囲みます。森林警備隊に偽装した財団エージェントが侵入者を妨害します。録音装置と送信装置を備えた台が、SCP-013-Jの出現位置を見渡せるように設置されます。

SCP-013-Jは週に一度財団フィールドエージェントによって誘導され、対話は最低でも1名の05評議会議員によって遠隔で監視・指示されなければなりません。05評議会議員に命じられない限り、SCP-013-Jのすべての要求および提案は可及的速やかに受理されます。

説明

SCP-013-Jは一匹の_Sepia officinalis_(ヨーロッパコウイカ)です。非異常性のイカとは異なり、SCP-013-Jは体長17メートルで、空中を浮遊し(この際水中を遊泳するかのように運動します)、未知の手段によって大きく高いよく響く声で発話し、加えて黄金色の強い光を放ちます(見たところSCP-013-Jの内部から発光しているようです)。

SCP-013-Jは通常自らを「ザ・カトルフィッシュ・オブ・アルティメット・ウィズダム」と呼称し、自らと対話を行う者にもそう呼称することを要求します。SCP-013-Jは未来の出来事を察知することができると主張しており、迫りくる惨事を回避するために可能な方法を示しますが、しばしばその「惨事」自体の詳細は説明されません。

SCP-013-Jは過度に芝居がかった話し方をし、劇的効果のためしばしば声量の変化・沈黙・母音の伸長などを行います。怒りっぽいとみなされる財団職員はSCP-013-Jに接してはなりません。

下記は最近のSCP-013-Jとの対話の記録です。

日付: ██/██/████

エージェント・アーチャー: SCP-013…

SCP-013-J: ザ・カトルフィッシュ・オブ・アルティメット・ウィズダムであるぞ!

エージェント・アーチャー: カトルフィッシュ…オブ・アルティメット・ウィズダム…

SCP-013-J: 話せ、永遠ならざる者よ!

エージェント・アーチャー: 何か未来における惨事の兆候はないか伺いにまいりました。

SCP-013-J: 聞くがよい!聞くがよぉぉぉぉぉぉい!このザ・カトルフィッシュ・オブ・アルティメット・ウィズダムの言葉を傾聴するがよい!終末は顕れつつあるぅぅぅぅぅぅぅ!明日████████████の宰相がホッピングで出勤しなければ、人類社会は陥落する!死が天空より降り注ぐであろう!死が!

エージェント・アーチャー: ホ…ホッピング?

SCP-013-J: ホッピング! (遠方に稲妻が落ちる)

エージェント・アーチャー: あの…ほかに方法は…

SCP-013-J: イカが話しておる!

(SCP-013-Jが眩い光とともに消滅する)

総括: ソーシャルメディアキャンペーンが開始され、██████████大統領がうつ病への関心を高めるため通勤をホッピングで行うと公告しました。 大統領自身はSCP-013-Jの要求に従わせるため、薬物投与により催眠状態へ誘導されました。大統領の出勤中に多数の車による衝突事故が発生、████████████市民█名が死亡しました。大統領もおそらく事故に巻き込まれていただろうと考えられています。SCP-013-Jが事故の詳細を認知していたか、あるいはより自然な対策を提供できなかったのかに関しては不明です。

日付: ██/██/████

SCP-013-J: 此方へ寄るがよい、ティモシー!

エージェント・ブラック: 私はレスリーです…

SCP-013-J: この素晴らしき夜に、このザ・カトルフィッシュ・オブ・アァァルティメット・ウィィィィズダムはなにをしてやろう?

エージェント・ブラック: 今は…午前11時です、とにかく、未来の出来事に関して伺いに上がりました。

SCP-013-J: 死ぃぃぃぃぃぃぃ!

エージェント・ブラック: (SCP-013-Jが続けるのを数秒間待ってから)あの…

SCP-013-J: 死は美しくも機能的な靴を履いて我らへ向かい疾走している!そして███████司令官が出会う人間すべてに温かいハグをしなければ、それは彼女に訪れる!

エージェント・ブラック: はあ…私は███████司令官に会ったことがあるんですが、彼女、人生でハグした人数より、素手で目玉を抉った人数の方が多いと思いますよ…

SCP-013-J: ハグの他に彼女の魂を救うものはない!

エージェント・ブラック: 本当ですか?ハグじゃなきゃいけないんですか?だって前回は、まるで…

SCP-013-J: ハァァァ…(SCP-013-Jは消失を開始、徐々に音量を下げつつも発声し続け、完全に消失するまでかけて「ハグ」と発音した。)

総括: 05評議員3名からの命令により███████司令官は自身の差し迫った死を回避するため、SCP-013-Jの言葉に従うことを受け入れた。SCP-013-Jの予言から5日後、███████司令官がSCP-████の収容のため配置していた戦闘部隊員一人一人に不承不承ながらハグをしていたとき、一人の隊員が涙を流しながら、いかに他者からの抱擁を求めていたか語った。当該隊員はカオス・インサージェンシーからのスパイであり、作戦の妨害及び全隊員(███████司令官を含む)の殺害を命じられていたと告白した。███████司令官の愛情表現に感動した当該隊員は人生について考え直すことを誓った。███████司令官はその場で当該隊員を殺害した。

日付: ██/██/████

エージェント・ハリス: カトルフィッシュ・オブ…

SCP-013-J: 見よ、上方を!(黄金色の光線がSCP-013-Jとエージェント・ハリスの中間地点上方より放たれ、皿に乗った3段重ねのヴィクトリア・スポンジケーキがゆっくりと降下してくる。)

エージェント・ハリス: これは…ケーキですか。

SCP-013-J: 貴様の誕生祝いだ、エージェント・パッツィー!

エージェント・ハリス: 私の誕生日は…7月です…あと私の名前はハリスです。

SCP-013-J: 我が故郷たる次元では、貴様の誕生から正確に3年と4時間が経ったのだ!

エージェント・ハリス: はあ…それで、どうでしょう?未来のことについてお聞きしたいのですが…

SCP-013-J: ケーキを食さねば我らに終末が訪れるであろう!

エージェント・ハリス: ちょっと、本当ですか?こんなケーキが?

SCP-013-J: ケーキを食せえぇ!

(監視していた05評議員の承認のもと、エージェント・ハリスはケーキを食べ始める。)

エージェント・ハリス: (不快感を示す)うっ…!これ魚の味がする!

SCP-013-J: 魚類こそはたんぱく質とオメガ3脂肪酸の貴重な源であるぞ!

エージェント・ハリス: ホイップクリームが乗ってる!

SCP-013-J: ホイップクリームがあれば何でも美味くなるのだ!

(05評議員からの命令に従い、エージェント・ハリスはいやいやながらも30分かけて完食した。)

エージェント・ハリス: (吐き気を示す)なんで…いったいこれにはどんな意味があったんです?

SCP-013-J: ケーキなき世界は回避された!

エージェント・ハリス: 正気ですか!?そんなことのために私はあんな気持ち悪い魚味スポンジケーキを食べさせられたんですか!?

SCP-013-J: 皆にケーキを!

(同一のケーキが、その機密性にもかかわらず地球上の全財団サイトに同じ方法で出現した。分析の結果、ケーキはほぼ全体的にオヒョウでできていると判明した。)

総括: SCP-013-Jが財団にとって有用である限り、SCP-013-Jの発言は真実であるとみなし、その提案に従うことが不本意ながら決定された。

日付: ██/██/████

エージェント・グリフィス: SCP…

SCP-013-J: カトルフィッシュ・オブ…

エージェント・グリフィス: …アルティメット・ウィズダム、ですね。

SCP-013-J: アァァルティメット…ウィズダム!

エージェント・グリフィス: ええ、カトルフィッシュ・オブ・アルティメット・ウィズダム。未来のイベントについて伺いにまいりました。

SCP-013-J: スペンサー管理官は危機にある!ただならぬ危機に!

エージェント・グリフィス: (皮肉げに)それでひょっとすると、彼に阿呆みたいなことをわざわざさせて、助け出す方法について、ご存じではありませんか?

SCP-013-J: スペンサー管理官に出会った者は全て、たとえ何を持っていたとしても、かの良き司令官の顔に全力で投げつけねばならない!

エージェント・グリフィス: ええ、ぜひそうしましょうとも。

総括: 以降2週間にわたって財団職員はSCP-013-Jの言葉に従い、スペンサー管理官は主に食べ物や文具を投げつけられ、最終的には研修生が運搬していた異常なタイプライターによって負傷した。サイト内の医療施設にて医師がスペンサー管理官に脳腫瘍を発見、特に何事もなく切除に成功した。

日付: ██/██/████

エージェント・ウィリアムズ: カトルフィッシュ・オブ・アル…

SCP-013-J: ハァァァァァァァ!

エージェント・ウィリアムズ: (数秒待って)すみません、今のはご命令か何かで…

SCP-013-J: 忌々しい魔の手がこの聖域までも迫りつつある!

エージェント・ウィリアムズ: (周囲を不安げに見回す)そうでしょうか?

SCP-013-J: エージェント・ジェニファー・ウォーカー!

エージェント・ウィリアムズ: 私はどう見ても男だと思うんですが…

SCP-013-J: パンツを脱げ、さもなくば我らは皆永劫地獄行きだ!

エージェント・ウィリアムズ: はあ、本気ですか!?

SCP-013-J: 地獄の刻が近づいている!

(エージェント・ウィリアムズは監視していた05評議員から、従うよう命じられる。しぶしぶベルトに手を伸ばした時、エージェント・ウィリアムズは考え直し、怒りに顔をしかめる。)

エージェント・ウィリアムズ: クソが!もうやってらんねえ!ふざけてんじゃねえぞ!(SCP-013-Jを指さす)あとお前もだよ!(05評議員の監視カメラを指さす)俺はバケモノを倒すために財団に入ったんだ、こんなガキで低能な宇宙魚を楽しませるためじゃねえ!

SCP-013-J: 痴れ者め!貴様は我らすべてを破滅させた!

エージェント・ウィリアムズ: だからなんでだよ!?

SCP-013-J: イカは頭足類であるぞぉ!耳を貸さぬことはこの全宇宙で最も危険なことなのだぞ!

エージェント・ウィリアムズ: ああ、俺がここで下半身丸出しにしてバカみてえに突っ立ってりゃあその大層恐ろしい破滅だって避けられたろうよ!そうだってんなら…おぉっ…

(エージェント・ウィリアムズのパンツから赤と黒のオーラが現れ、エージェント・ウィリアムズごと宙へ浮かんでいく。)

エージェント・ウィリアムズのパンツ: フハハハハァ!この死すべき者の怒りを支配した今、吾輩はこの世界を滅ぼす!何者も吾輩を止めることはできん!

エージェント・ウィリアムズ: ふざけてんのかてめえ!?

エージェント・ウィリアムズのパンツ: フハァァハハハハハ!

(エージェント・ウィリアムズのパンツは黒煙に包まれて消失、エージェント・ウィリアムズは地面に落下した。)

総括: エージェント・ウィリアムズは即座に解雇された。将来的にSCP-013-Jと接するエージェントは全て徹底的にサイト内の精神科医の診断を受け、類似する厄介なオブジェクトに対処した経験によって選出される。かつてエージェント・ウィリアムズのパンツだった現SCP-████の捕獲作戦は進行中だが、未だ成果は上がっていない。


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