SCP-5590 : あのクソガキロボ

Information

Name: あのクソガキロボ
Author: walksoldi
Rating: 1/13
Created at: Sun Nov 13 2022

by AnActualCrow

特別収容プロトコル

SCP-5590 (取得中に撮影)

SCP-5590は家具を全て撤去した小型実体収容セルに収容します。SCP-5590の振る舞いが変化した場合や、SCP-5590の収容セルが破損した場合は、SCP-5590研究責任者にその旨を報告してから対応を取ってください。

アレリー研究責任者の要望に則り、SCP-5590のセルには改造したルービックキューブ1個を常時設置する必要があります。

説明

SCP-5590は自我を有する高さ15 cmの人型ロボットです。SCP-5590は全力を尽くして可能な限り非暴力的な迷惑行為に徹しようとします。この行為は以下を伴う場合があります。

  • 物品のラベルの除去や貼り替え。
  • 構造物に対する軽度から中度の損傷。この損傷は構造健全性に危険が及ぶほど深刻ではありません。
  • 物体に対する中度から重度の損傷。これにより、使用中にその物体が破損する恐れがあります。
  • SCP-5590周囲の職員に対する過度な感覚刺激。大抵は大きな騒音を鳴らし続けたり、職員の目に光を当てたりしますが、触覚・味覚・嗅覚もしくはそれら複数の感覚に作用する場合もあります。

SCP-5590の両腕は体内に格納可能であり、手の代わりに様々な工具を先端に備えた付属肢として再出できます。SCP-5590の付属肢の先端に観測された工具には、丸鋸、ドリル、接着剤ノズル、ライターなどが挙げられます。

インシデントログ5590-1

SCP-5590がセルの壁から小さな瓦礫を切り出しました。SCP-5590はこの瓦礫を監視カメラに向かって繰り返し投げつけ、レンズにひびを入れました。カメラのレンズは交換され、瓦礫はセルから撤去されました。6時間後、SCP-5590は別の瓦礫を用いて再びカメラのレンズにひびを入れました。

アレリー研究責任者のメモ: そのままにしておけ。レンズにひびが入っていてもSCP-5590は観測できる。一々交換する価値はない。

実験系列1: 物体への親密性と認識
目的: SCP-5590の知性を測る。

N/A

インシデントログ5590-2

1986/3/7、SCP-5590がセルのカメラに向かって苦痛を示唆するジェスチャーを連続で行い始めました。アレリー研究員はSCP-5590を何度も落ち着かせようとしたものの失敗し、23分後にコールマン研究員がSCP-5590を落ち着かせることに成功しました。両研究員ともに、SCP-5590が苦痛を示した原因を特定できませんでした。

インシデントログ5590-3

1986/3/18、SCP-5590が丸鋸を備えた付属肢を用いてセルの床や壁に小さな切れ込みを入れ始めました。この行為によって甲高い切断音が一日中鳴り続けました。

アレリー研究責任者のメモ: 騒音を止める手立てはない。数名ほど技術者と話をしたが、カメラを動作させているシステムは、個々のカメラ映像の音量調節ができないようだ。取れる選択肢は全ての映像から音を流すか一切流さないかしかない。別のカメラ映像に映っているSCPの中には音を聞く必要があるものもいるから、サイト管理官は全ての音をオフにさせてはくれないだろう。

こいつのせいで耳鳴りを発症する前に、リスククラスを "Notice" から "Caution" に変更することにした。

実験系列2: 趣味
目的: SCP-5590をタスクに従事させれば収容セルへの損傷を防止できるのか判断する。

宛先: ten.pics|illerA.remO#ten.pics|illerA.remO
差出人: ten.pics|ylperon#ten.pics|ylperon
件名: 個人用装備品の申請

ノイズキャンセリングイヤホンのご申請は、財団監視セキュリティ要件を満たさないために却下されました。詳細については、「SCPのガイドライン: セキュリティカメラ保護Security Cameras Protect」を参照してください。

この主張に不服がある場合は、貴方のサイトの健康・セキュリティ部門にご連絡ください。

補遺5590-1

SCP-5590がセルの壁や床への切削を不規則な間隔で停止・再開するようになりました。加えて、可聴範囲内にスタッフの誰か1が存在すると、SCP-5590はセルの壁や床への切削を、より遥かに浅く静かに行うようになりました。

実験系列3: 問題解決能力
目的: 問題解決能力の実験でSCP-5590の知能をより詳細に測る。
前書: 全ての実験はアレリー研究責任者が実施した。

後書

実験結果から結論は出なかった。

実験系列4: 好み
目的: 何故SCP-5590はオメル・アレリーを嫌うのか?

N/A

後書

実験結果から結論は出なかった。しかし、SCP-5590は可能であれば、アレリー研究責任者を嫌っていないという見え透いた嘘を吐く点は特筆に値する。

インシデントログ5590-4

SCP-5590が丸鋸を備えた付属肢を用いて収容セルの壁からコンクリートの破片を切り出しました。SCP-5590はそのコンクリートの破片をカメラに投げつけ、レンズを粉々にしてSCP-5590のセルを遠隔から監視できないようにしました。レンズを交換しに訪れたスタッフは、SCP-5590がセルの南側の壁に掘削した小さなトンネルを発見しました2。SCP-5590はその中から発見されました。トンネルの深さは30 cmしかなく、どこにも開通していませんでした。発見されたSCP-5590はスタッフに向けて手を振り、トンネルからの退出に協力的でした。

補遺5590-2

SCP-5590は新たな小型実体収容セルに移されました。このセルは以前のSCP-5590のセルと類似していますが、相違点として、今回の監視用カメラはSCP-5590による損傷を防止するためにプレキシガラスの裏に設置されています。

メモ: ホフ管理官がアレリー研究責任者に対し、SCP-5590の収容費用が当初の予想よりも著しくかかっていると念を押した。何もかもをイラつかせようと尽力しているロボットに割り当てられたのはアレリーの落ち度でないのに、そう言われた。

宛先: ten.pics|illerA.remO#ten.pics|illerA.remO
差出人: ten.pics|ffoH.drahciR#ten.pics|ffoH.drahciR
件名: Re: 異動申請

貴方の異動申請とSCP-5590に関する全ての書類を審査した結果、貴方の異動申請は却下されました。スタッフの異動は、以下の条件を1つ以上満たす場合でのみ許可されると記憶に留めてください。

  • SCPと個人的な提携関係にあり、それが当人の業務に支障をきたしうる場合。
  • 同じ地位の他のスタッフと比較して、自身に危害が及ぶ危険性がより深刻かつ/もしくは優位である場合。
  • 個人の作業能力を著しく制限するほどの傷害 (肉体的、精神的、その他) を負った場合。
  • 重大な規律違反を犯した、もしくはその被害者となった、もしくはそれに関与していた場合 (「同僚: 私たちの身近のThaumiel」を参照)。

SCP-5590が貴方から負の感情反応を引き出そうとしているという貴方の主張 (上層部へのメールで下品な言葉は控えてください) は、異動が必要となりうるほど作業能力を妨げているようには見受けられません。

私もサイト管理官になる前は、研究責任者としていくつかのSCPを担当していました。ですので、私から貴方に助言を送りたいと思います — 研究責任者は辛いものです。その地位や職務 (広範にわたるSCPの監視、SCPに関する実験の実施や監督など) ゆえに、研究責任者は他のスタッフよりもずっと、担当のSCPに慣れ親しみがちな傾向にあります。だからこそ、研究責任者は担当のSCPが特定の職員と繋がりを持っているように感じたり、SCPが実際よりも高度な感覚や認識能力、あるいは特定の人物を好き嫌いできる精神的能力を有しているように見えたりもします。SCP-5590は貴方を嫌っていると偽ってはいません。恐らくですが、貴方が誰なのか分かってすらいないでしょう。担当のSCPが自分を嫌っていると信じ込むのは新米の研究責任者によくあることで、貴方がそんなありがちな誤解に囚われたせいで負けを認める姿を、私は見たくありません。

実験系列5: 騒音の停止
目的:
前書: アレリーがこれらの実験を全て行った。

N/A

実験系列6: 問題解決能力 (続)
目的: SCP-5590にタスクを与えれば [削除済]4 となるのを防止できるのか判断する。
前書: 全ての実験はコールマン研究員が実施し、アレリー研究責任者が遠隔で監督した。

赤いボールを中に入れて密閉した段ボール箱を、SCP-5590の収容セル内に4日間放置した。箱の外部には、SCP-5590に箱からボールを取り出すよう指示したメモを残した。

N/A

金属製の箱の中に赤いボールを入れた。箱はダイヤル錠でロックされ、SCP-5590の収容セル内に4日間放置された。前回の実験と同様のメモが箱の外部に記された。

後書

実験は大成功を収めた。これ以上の実験は必要とされない。


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