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Name: お誕生日の大騒ぎ
Author: C-Dives
Rating: 20/24
Created at: Mon Jul 17 2023
by PlaguePJP
特別収容プロトコル

バースデーパーティー。
SCP-6594はサイト-322のCL-クラス1収容室に厳重かつ確実に封印されています。この収容室は2007年9月、SCP-6594の収容を唯一の目的として、グレアム・グリシャム博士の天才的な頭脳が作り上げました。
これは非常に良好に機能していますし、何の問題も起きていません。収容室は全ての財団コンピュータに接続されているので、何か妙な事が起これば警報システムが知らせてくれます!
説明
SCP-6594はグレアム・グリシャム博士の誕生日のお祝いです。彼の誕生日には毎年、全てのSCP財団職員が一堂に会して祝福してくれます。青と白の飾り物 (彼の好きな色です) が沢山のSCP財団サイトの至る所に施され、ケーキが焼き上げられ、誰もが陽気に一緒の時間を過ごします。グレアム・グリシャム博士の盛大なバースデーパーティーには誰もが集まって祝ってくれます。
グレアム・グリシャム博士は絶対にこのイベントを欠席しません。蝋燭の用意を忘れないで! 彼のお願い事を聞き逃さないようにしましょう。グレアム・グリシャム博士はこれら全てに値します!
補遺6594.1
パーティー
2010年9月4日
(グレアム・グリシャム博士は昼食時間中にサイト-322の食堂に入る。彼は友人たちのテーブルに近付く。コンピュータシステムが大きなビープ音を鳴らしている。非常にうるさい。)
グレアム・グリシャム博士
今日は私の誕生日なんだ。
(彼の声は聞こえていない。ビープ音が大きすぎる。)
グレアム・グリシャム博士
今日は私の誕生日なんだ!
(彼の声は聞こえていない。ビープ音があまりにも大きすぎる。)
グレアム・グリシャム博士
おーい?
コールマン
おう、どうしたグリシャム、何か言ったか?
(グリシャム博士は悲しんでいる子犬のように項垂れる。)
グレアム・グリシャム博士
いや。
グレアム・グリシャム博士はパーティーをとても楽しみにしていました。どうやら今年はサプライズパーティーのようです。
(グレアム・グリシャム博士がラグー管理官のオフィスのドアを恐る恐るノックする。彼は招き入れられる。)
グレアム・グリシャム博士
やぁ、ラグーくん。
ラグー
調子はどうだい、グレアム。何の用で来たんだ?
グレアム・グリシャム博士
今日は私の誕生日なんだ。
ラグー
何を言っているのか分からないな。
(ラグーのコンピュータがビープ音を鳴らし始める。)
ラグー
ちょっと待ってくれ。
グレアム・グリシャム博士
何かがおかしい。
(10分が経過する。)
グレアム・グリシャム博士
あれが出てしまったらしい。
ラグー
昨日の夜、我が家のテラスの下で犬を見つけた。気性の荒い奴だったから、ダンボール箱に入れてテープでふさいだ。奴が箱から出た時に引っ掻かれてしまったよ。
グレアム・グリシャム博士
ああ、私の誕生日が近付くといつもそうなる。
ラグー
何が近付くとだって?
グレアム・グリシャム博士
何でもないよ。
(グレアム・グリシャム博士は悲しんでいる。)
2010年9月7日
(グレアム・グリシャム博士がラグー管理官のオフィスのドアを恐る恐るノックする。彼は招き入れられる。ラグー管理官はアンソニー・コイクス博士と静かに会話している。コンピュータが大きなビープ音を鳴らしている。)
グレアム・グリシャム博士
やぁ、ラグーくん。
ラグー
ちょっと待ってくれ、グレアム。この報告書には日曜日とあるぞ。今日は火曜日だ。
コイクス
えっ? 今日は日曜日だろう。
グレアム・グリシャム博士
その日は私の誕生日だった。
(ラグーは13分間タイピングする。)
ラグー
エラーが返ってくる。
コイクス
まだ来ていない日付を入力しようとしているからだ。まだ起きていない事はやりようがない。論理の基本だよ。
ラグー
今日は火曜日。待てよ、問題が分かったぞ。
コイクス
オーケイ。日曜日。
ラグー
うん。やっと分かった。主日だね。
コイクス
それで全部かい?
ラグー
そうだ。また後で会おう。
(コイクス博士は窓から出て自分のオフィスへよじ登っていく。)
ラグー
調子はどうだい、グレアム。何の用で来たんだ?
グレアム・グリシャム博士
今日は私の誕生日なんだ。
(ラグーのコンピュータがビープ音を鳴らし始める。彼はそれを無視する。)
ラグー
星々が瞬きしているのか、それとも自分にウィンクしているのか、考えたことはあるかい?
グレアム・グリシャム博士
こんなのは間違っている。君の行動はおかしい。
ラグー
何が近付くとだって?
グレアム・グリシャム博士
私の誕生日だ。今日なんだ。
ラグー
今日は火曜日だよ。
(ラグー管理官は窓から出て自分のオフィスへよじ登っていく。青い吹き流しが下の地面に落ちているのが見える。それはずたずたに裂けて、無価値に風に吹かれている。)
2010年11月9日
(グレアム・グリシャム博士がコールマン博士のオフィスに入る。彼は新規プロジェクトに取り組んでいる。彼のデスクの上には食べかけのマーブルケーキがおかれている。カビと真菌がケーキから生えている。青と白のアイシングがまだ汚物の下に見て取れる。)
グレアム・グリシャム博士
すまない、コールマンくん。飾りが何処にあるのか気になってね。
コールマン
何の飾り?
グレアム・グリシャム博士
私の誕生日だ。今日なんだ。誕生日のお願い事をしたい。
コールマン
何の話をしてるんだ?
グレアム・グリシャム博士
今日は私の誕生日なんだ。青と白の飾り物が欲しい。ケーキが欲しい。お願い事をしたい。
コールマン
昨日の夜、フード・ネットワークである番組を見たんだ。何とかいう男がサンドイッチを作ってた。美味そうだったよ — ローストポークだったっけかな。あんたによく似てたぜ、グレアム。
グレアム・グリシャム博士
コールマンくん。今日は私の誕生日なんだ。
(コールマン博士は17分間メモを取る。彼は大きなビープ音を鳴らしている。)
コールマン
考慮に入れておく。ありがとう。
グレアム・グリシャム博士
こんなのは間違っている。
試験ログ
提言
対象をSCP-6594に送り込む。
結果
今日はグレアム・グリシャム博士の誕生日である。そんな事をしても意味はない。
提言
対象を財団の雇用から外す。
結果
今日はグレアム・グリシャム博士の誕生日である。それは非常に失礼である。
提言
グレアム・グリシャム博士の誕生日を祝福する。
結果
保留中。
2011年9月4日
(グレアム・グリシャム博士がラグー管理官のオフィスのドアを恐る恐るノックする。彼は招き入れられる。)
グレアム・グリシャム博士
やぁ、ラグーくん。
(ラグー管理官はコンピュータにメモをタイピングしている。彼の指は非常な高速で動いている。コンピュータはビープ音を鳴らし続けている。)
ラグー
お誕生日おめでとう、グレアム。
(コンピュータのビープ音が止まる。ラグー管理官はタイピングを止めない。)
グレアム・グリシャム博士
ありがとう。
(ラグー管理官は溶けてベトベトした物質の小山になる。)
グレアム・グリシャム博士
私のお願い事が叶いますように。
(グレアム・グリシャム博士はラグー管理官の椅子に座り、非常な高速でタイピングを始める。彼の足は液体の中で水音を立てる。)
グレアム・グリシャム博士

部屋に通じる覗き窓。
今日は私の誕生日なんだ。
(コンピュータはビープ音を鳴らさない。)
グレアム・グリシャム博士はそれまで存在を知られていなかったサイト-322の地下2階で発見されました。問題の部屋に通じるドアには“CL-クラス”というプラカードが貼られていました。サイト-322にそのような指定名称のセクションがあるという文書記録はありません。この部屋の内部構造を調査したところ、ある時点でドアの施錠機構が故障したのに続いて、過去4年間、定期的に開放されていたことが判明しました。室内は1974年まで遡るコンピュータ機器で埋め尽くされていました。全てのインターフェースが大きなビープ音を鳴らしていましたが、その目的は不明です。
グリシャムは少なくとも4年間成長していたと思われるカビと真菌に覆われていました。彼の首、足首、手首はその場しのぎに作られた青と白のロープで一まとめに縛られていました。グリシャムの死因はマーブルケーキ、蝋燭、紙製の吹き流しの大量摂取によるものでした。検死解剖で死亡推定時刻は発見の1~2日前とされたにも拘らず、消化は行われていませんでした。
2011年9月4日
(ラグー管理官がグレアム・グリシャム博士のオフィスのドアを恐る恐るノックする。彼は招き入れられる。)
ラグー
やぁ、グリシャムくん。
グレアム・グリシャム博士
調子はどうだい、ポール。何の用で来たんだ?
ラグー
今日は私の誕生日なんだ。
グレアム・グリシャム博士
何を言っているのか分からないな。