SCP-7933 : Xは横断XingのX

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完全に汚染されたVHSテープ形式のSCP-7933実例のタイトルカード。

Name: Xは横断XingのX
Author: C-Dives
Rating: 35/37
Created at: Thu Apr 06 2023

59-デウカリオーン・チームより通達

SCP-7933が引き起こしたØK-クラス芸術的特異点事象が進行中であるため、当記事には潜在的な物語性のスクリーニング検査が行われました。当記事に対するSCP-7933汚染の恐れは**23%**と判定されました。慎重に読み進めてください。

だが残念ながら、有毛猿たちは生来の戦士だった。
影響を受けた動画を最初から再生すると、“おさるのおーだん”munky x-ingというタイトルカードから始まる10分間の映画が流れます。この映画では、4,920匹2のマンドリルが画面を左から右に歩いて横断します。背景は様々ですが、通常は砂漠か、SCP-7933汚染前の映画の1シーンに類似します。改めて再生した場合の音声ファイルは、数百匹のマンドリルの呼吸を除いては無音です。
それに、猿たちの東方での秘密の仕事はそれだけ重要だった。
SCP-7933の伝播を放置した場合、ØK-クラス芸術的特異点シナリオが引き起こされると考えられています。
破壊されているものには大いに価値があったので、無毛猿たちは腹を立てた。

補遺1 - 事案-7933-859

だが、有毛猿たちには釈明する手段が無かった。
2024/5/5、SCP-7933物語パンデミックの第1波の最中に、シカゴ・リリック・オペラが開催した戯曲“リゴレット”の公演が、第1幕の途中で突然、オーケストラ演奏無しで歌われる新曲に中断されました。台本や楽譜も影響を受けていたものの、演者たちはそれまで問題の場面のリハーサルを行っていませんでした。
なので、無毛猿たちからすれば、それは無慈悲な行為としか思えなかった。
実際のマンドリルは戯曲に登場しなかった点に留意してください。マンドリルの襲撃に対する肉体的な反応は全てパントマイムでした。
そして、我々の部族の最後の賢者である私は、理解を求めて最後の一押しをした…

台本からの異常変化した部分の抜粋 (イタリア語から翻訳)

マルッロ: 大変な知らせだ! 大変な知らせだぞ!

合唱: いったいどうした? 教えてくれ。

マルッロ: これを聞けばきっと驚くぞ!

合唱、ボルサ: 教えてくれ、教えてくれ。

マルッロ: あぁ! あぁ! リゴレットが…

(突然、身なりの乱れたリゴレットが登場する。)

マルッロ: 静かに! 奴のいる場では話せない。

合唱: リゴレットだ! なんと怯えた顔付きか…

リゴレット: 神よ、俺たちをお救いください!

マルッロ: 道化ごときに神の何が分かるというのだ?

リゴレット: 奴らが迫ってくる! 猿どもだ!

公爵: 哀れな道化に慈悲を、ついに狂ってしまったか。私の邸に猿などおらぬわ。

マルッロ: この道化は鏡を見たのかもしれませんぞ!

合唱、ボルサ: ハハハ! 大した冗談だ! ハハハ!

リゴレット: 見ろ!

(誰もが猿たちを目にする。)

合唱: なんという恐怖! 猿だ!

公爵: 猿どもが駆け足で私の喉に飛び掛かる! 見よ、私の首から血が噴水のように流れ出る有様を! おお、私は死につつある。死ぬというのは廷臣たちの妻を寝取る時よりも気分が悪くなる。しかし悲しいかな、今やそれが私の為す事だ。なんという無情! 私は大いに死んでいる。

合唱: 猿だ、猿だ!

リゴレット: 奴らがまたしても俺を咬む! 俺は死ぬ!

合唱: 猿だ、猿だ!

マルッロ: 私もまた猿どもに両腕を引き千切られている。

合唱: 猿だ、猿だ!今や誰もが死んでいる。

(全員死ぬ。終幕。)

だが、それで何ができただろうか?
公演に続いて、演者全員が昏睡状態に陥りました。ジルダ役の女優のみが救命の試みに反応し、イタリア語で“猿に心臓を引き裂かれたから動けない”と主張しました。
私の言葉が届いたとしても、お前たちはそれを受け入れるだろうか?

補遺2 - SCP-7933に関する管理者の覚え書き (改訂版)

私にも失われたものの価値は分かるとも。

こんばんは、我が友たちよ。

閾値到達事象以降の士気低下は見過ごされていない。私が同情したところで何も解決しないだろうが、これまでSCP-7933を“あのアホ臭い猿”呼ばわりして笑い飛ばしてきた者たちでさえ、伝染の影響による惨状を感じ始めているのだ。

例え物語が無くとも、芸術が無くとも、人類は生き延びられる。しかし、生き延びることと生きることには違いがある。

誤解しないでほしい、人類の心の回復力こそが我々をここまで導いてきた。だからこそ、私は今こそ第三の非常事態計画を発表し、即刻起草する — 非常事態59-プロメテウス。59-プロメテウスを通して、財団の最も聡明な頭脳たちは、人類の新たな、そして侵犯されることなき表現の形を創造することに今聞こえたのはガラスの割れる音か? あの凄まじい咆哮は何だ?

ああ、そんな。そんな筈はない。マンドリルどもだ。私の身体をよじ登っている。首に噛み付いている。神様、助けてください。あぅ。あぅ。

止めろ、猿め。あっち行け。あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。

私は死んだ。猿が勝った。

今、私の死体を100匹の猿が100回踏み付け、東に向かって大行列で歩いている。彼らは彼らなりの猿仕事をしに出かけていく。彼らが私よりもずっと優れていて強いのは良いことだ。

猿仕事の幸運を祈る、猿たちよ。必要ないとは思うが。

愛しているよ、猿たち。私を破壊してくれてありがとう。

— 管理者

SCP-7933を生き延びることはできる。それ自体には希望が持てる。

(…そして勿論、分かってくれるだろうが、私はあの長ったらしい声明をまた一から全部書き直すような気分ではない。短くまとめればどうにかなるようだ — 少なくとも、今のところは。)

幸運を祈る。君たちにはそれが必要だ。

— 管理者

しかし同様に、我々の落ち度でもない。

恐らく、我々2つの部族は相容れぬものなのだろう。

ともあれ、重い心で私はお前に告げねばならない。

この文書とその中の全ては猿に食べられた、と。

そして、これを私の最後の切実な訴えだと取ってほしい。

いい加減に空気を読んで、

我々が通る道を空けろ。

東方に向かって、

さぁ、旅立ちの時だ…

Xは"Xenobiotic"のX

SCP アンソロジー ハブ

Yは"Youth"のY


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