SCP-870 : 恐らくはそこに存在するはずの怪物

Information

██████ ████氏の日記に描かれたSCP-870

Name: 恐らくはそこに存在するはずの怪物
Author: m0ch12uk1
Rating: 84/88
Created at: Sun May 25 2014
アイテム番号: SCP-870
オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル

SCP-870は8m×8mの密封された部屋に収容されます。収容エリアにはモーションセンサーを設置し、SCP-870の動向が常に監視されます。

SCP-870の逃亡を防ぐために収容エリアの付近にはモーションセンサー式銃塔が配置されます。統合失調症を患っているDクラス職員1名は常にカメラでSCP-870を観察します。

SCP-870には48時間ごとにウシ1頭の死体が供給されます。

説明

SCP-870は大きさや外見が不確定の動物種であり、未知の理由によって、統合失調症を患う人間のみが知覚できます。これにより、多くの場合SCP-870の個体は幻覚として処理されています。SCP-870の個体は雑食性であり、ほとんどの種類の植物や肉を摂食すると思われますが、基本的には人里離れた場所で摂食します。

なお、SCP-870を知覚する能力を持つ2人の人物が同じSCP-870の個体を見たとしても、2人は全く異なる外見を述べます。SCP-870の説明として以下が挙げられます:

  • クモの脚と3つの眼を持つワニ。
  • 煙でできた男。
  • ヒトの顔をした巨大なアリ。
  • オウムの頭をした背中が湾曲している子供。
  • 「脚が多すぎる」クモ。
  • 脚の代わりに人間の腕が生えている巨大なムカデ。

SCP-870の個体は非常に捕食性が強く、通常は数ヶ月から数年に及び摂食することなく被食者を追跡します。この時、SCP-870がどのようにして栄養失調に陥ることなく生存するのかは分かっていません。最終的には、被食者が単独でいるか人里離れた場所にいる場合、SCP-870は一見無作為な時間に被食者を殺害して丸呑みします。(インタビュー870-1を参照)

SCP-870の生殖法は現在のところ不明ですが、統合失調症の研究者██████ ████の日記によると、SCP-870は実際には生存するために栄養を必要とせず、被害者の死体を長い時間をかけて自身の子供に転用していると推測されています。この説は実証されておらず、検証のための研究が進行中です。

現在、財団で管理されているSCP-870の個体は頻繁に封じ込めの突破を試みており、すべての職員に敵対心を示しています。SCP-870の収容エリアからは終日、何かを打ちつけるような物音が聞こえます。統合失調症でなくともSCP-870を知覚する方法の研究が進められていますが、これには相当な時間がかかる見込みです。

現在、世界には数十の、ともすれば数百のSCP-870がいるのではないかと考えられています。これは一般市民にとって明白かつ目の前に迫っている危機であり、種に対する殲滅もしくは封じ込めの措置が取られなければなりません。

回答者

█████氏

質問者

███████博士

前書き

20██/██/██、█████氏は███ ████の自宅で「怪物」を殺害したと警察に通報した。█████氏は後に統合失調症であることが判明し、財団はSCP-870の関与を疑い、尋問のため氏を連れてきた。

<記録開始>

███████博士: こんにちは、█████さん。気分はいかがですか?

█████氏: だ……大丈夫、大丈夫だ。あんた、誰だ?

███████博士: ███████博士と申します。あなたが警察に話した内容を確認するためここにいます。

█████氏: ああ、そうか。続けてくれ。

███████博士: この「怪物」というのはどのように見えましたか?説明してもらえますか?

█████氏: あんたも俺を嘘つき呼ばわりするのか?本当なんだ、誓って言う、確かにあそこにいたんだ!

███████博士: どうか落ち着いて、質問に答えてください、████さん。

█████氏: すまねえ……すまねえ。ちょっとストレスが溜まっててな。そうだな、あれはクモみたいに見えた、だがその……脚が多すぎた。それが俺の方へ駆け寄って来て金切り声を上げたんで俺はそいつを撃った。

███████博士: █████さん、怪物を見たのはその時が初めてでしたか?

█████氏: いや、ううん……。

███████博士: █████さん?どうか質問に答えてくれませんか。

█████氏: 俺は……俺はあいつらが色んな所で見えてたんだ。あいつらを追っかけて、何やってるのか見てた。あいつらが現実なのか知らなくちゃいけなかったんだよ、分かるだろ?

███████博士: 理解できます。何か重要なものは見ましたか?

█████氏: クソどもの1匹が男を狩っていた。ちょうどそれを見たんだ、男の家の外で、彼を監視してた。俺が監視してたあいつが男を監視してた。あんたは……あんたは何かを落として、床を見たら無くなってた、そんな経験あるか?

███████博士: ええ、もちろん。どうして?

█████氏: 無くなったんじゃないのさ。男は、見てると定規を落としたんだが、あの怪物は、あいつは机の下にいて、定規をさっと掴むと丸々食いやがった。それから何日か経って、あいつは彼も食っちまった。全部丸呑みだった。

███████博士: なるほど……ありがとう、████さん。ミス・████が外までお送りしますよ。

<記録終了>

終了報告

█████氏にはクラスA記憶処理が施され、その後解放された。懸念すべきことに、█████氏の話はSCP-870が主要な人口密集地にいることを示唆していた。更なる調査が進行中である。

補遺870-1

個人的に、統合失調症患者には実のところSCP-870が完全に見えているとは思えない。我々よりは彼らの方が見えているというだけだ。我々の脳はSCP-870が見えるようには作られておらず、奴らを見ることはない。彼らの脳はわずかに違う繋がり方をしていて、ほんの少しだけ奴らを見られる。奴らは完璧なカモフラージュを身にまとっていて、我々は単にそれが見破れないのだ。 - ███████博士


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