Information
Name: 超自然的な庭師
Author: p1ng
Rating: 14/14
Created at: Mon Nov 15 2021
アイテム番号: SCP-2756
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル
SCP-2756の被影響物品および職員はSCP-2756-A、SCP-2756-Bおよびサイト-██から隔離されねばなりません。SCP-2756の影響を受けたと判明した職員はサイト-██の特殊部隊に再配置されます。民間の被影響者はサイト-██で無期限に留置します。
SCP-2756-A、SCP-2756-Bおよびサイト-██では、それぞれを取り囲む影響エリアから1kmを境界と定めます。境界を突破しようとするいずれの団体も即座に拘束されねばなりません。もし前述の団体が被影響物品と接触していたならば、サイト-██にて留置されます。境界の外側で発見された被影響物品は、当該地点にて焼却処分されます。
サイト-██の特殊部隊との通信は維持され、必要に応じて物資が支給されます。SCP-2756-Aの居住者およびSCP-2756-Bの探査者とのいかなる身体的接触も、サイト-██の特殊部隊に属する職員には許可されません。すべてのファイル、ログ、および文書は電子データで提出され、稼働中のサイトに送信されます。
4週間に1度、手順-Kappa-8 が実行されます。手順-Kappa-8では必ず、15人程度の火炎放射器で武装したサイト-██の特殊部隊でSCP-2756-Bに突入し、敵対的なSCP-2756の腫瘍を焼却処分してください。
説明
SCP-2756は出自不明で、有機物・無機物の双方に拡散しうる感染症です。SCP-2756に感染した無機物質は変成し始め、巻きひげまたは目や腕のような様々な器官・付属肢を発達させます。前述の器官や付属肢は有機的であるように見え、人間の臓器に類似するもののようです。SCP-2756と接触した生物は変異プロセスを経験します。少なくとも3週間のうちに感染者には腫瘍が形成され、それは手足や新たな臓器へと成長します。植物については様々な感覚器官のみが成長するようです。SCP-2756に感染した無機物質および生物由来のすべての腫瘍は正しく機能するように見えます。前述の変異以外に感染者の健康状態への影響はありません。SCP-2756の侵攻範囲を決定するために調査が続けられています。これまでの調査で、焼却処分を行うことはSCP-2756の影響の封じ込めに効果的であることが判明しています。SCP-2756が蔓延する仕組みは不明です。
SCP-2756-Aは[編集済]砂漠に位置する町です。SCP-2756はSCP-2756-Aの至る所に拡散しましたが、町の端100mを越えては拡大していません。町民によれば、SCP-2756-Aでの最初の目撃情報は1992年5月26日にありました。SCP-2756は迅速に町のその他の区域に拡がり、1992年8月3日までに町の全体がSCP-2756の感染域となり、町民の変異が始まりました。その状態にも拘らず、SCP-2756-Aでは通常の生活様式を取り戻していました(詳細はインタビュー-2756-G5を参照)。SCP-2756-Aは20██年█月█日以前に復帰を許可されました。
SCP-2756-BはSCP-2756-Aからおよそ██km の距離にある都市です。SCP-2756-Bも同様にSCP-2756の感染域となったように思われていますが、住民との接触は確立されていません。残る人間の死体のようなものから、変異の過程で住民がお互いを殺害し合ったと推測されていますが、SCP-2756の効果により人間の死体のように見えるものが形作られた可能性があるため、この理論を証明することは困難です。時折、SCP-2756-Bにある腫瘍は敵対的になり、近づく人間を攻撃しようとします。
SCP-2756-Aは1992年6月28日に、WHOに潜入中の財団エージェントがSCP-2756-Aに関連する奇妙な病気についての電話を傍受した後、サイト-██から派遣されたリカバリーチームにより発見されました。SCP-2756およびSCP-2756-Aに関する知識をもつ者にはクラスC記憶処理が施されました。チームはWHOを装い標準的な防護服を着用していましたが、SCP-2756の性質上サイト-██全域に拡がり、1992年9月7日までにサイト-██が感染区域となりました。サイト-██の解体が検討されましたが、SCP-2756に関する更なる調査の必要性およびサイトすべての機能に問題がないことから、サイト-██は隔離下に置かれることになりました。サイト-██は現在SCP-2756関連研究施設として機能しています。SCP-2756-Bは財団のヘリコプターがサイト-██に物資を補給した後の1992年10月22日に発見されました。パイロットはSCP-2756-Aからおよそ██km離れた位置に、SCP-2756の感染域となっていると思われる小さな都市があることに気づきました。SCP-2756-Bの存在はサイト-██に報告され、サイト-██の特殊部隊のメンバー10人がSCP-2756-Bに派遣されました。到着時、部隊は敵対的なSCP-2756の腫瘍を除きSCP-2756-Bが無人であると気づきました。SCP-2756-Bは問題なく隔離され、伝染病をはじめとしたカバーストーリーが作成されました。
A██████ S██████氏は、SCP-2756-Aの住人であり、SCP-2756の最初の目撃例からSCP-2756-Aの居住者間で正常性を再構築するまでの感染拡大について説明を求められました。A██████ S██████氏の変異は、腹部に成長した6つの目、右前腕部の異なる位置に成長した3つの目、元々ある目に覆いかぶさるように成長した肉塊、それぞれの頬に2つ六(6)cmの触手のようなものが生え、左膝から追加の脚が成長し、そして腕の輪郭が背骨に沿って伸びており、腕として用いられる百二十(120)cmの触手のような付属器官がその先端に付いている、と説明できます。表皮のおよそ60%が羽毛で覆われています。
対象: A██████ S██████氏、SCP-2756-Aの住人。
インタビュワー: █████博士
序文: █████博士はサイト-██特殊部隊の新規補強要員であり、現在のところ変異はありません。█████博士は、町の住民が未変異の人間に対してどのような反応を示すかの確認のために選出されました。
<ログ開始>
█████博士: これがいつから始まったのか覚えていらっしゃいますか。
A.S.: 最初に何かおかしなことが起こったのはおそらく春の半ば……そう、15年前だったように思います。仕立て屋の老主人のM████が右ひじに大きな瘤をこさえて仕事場にやってきたんです。
█████博士: M████さんが変異した最初の一人ですか。
A.S.: 何人ものうちの一人です。瘤が腕になったとき、彼を家に閉じ込めました。それが何であれ、拡散しないようにしました。だた、ひと月も経たない内に彼の家に瘤ができて、その他の人にも瘤が出始めたんです。その時点で皆パニックになりました。私達は助けを呼びましたが、思うようには誰一人も助かりませんでした。変化してしまった箇所を燃やしてしまおうとすらした人もいて、私もその一人でした。新しく生えた手足を切り落とそうとした人もいました。聞くところ何人かは、まだ普通でいる間に逃げようとしたそうです。
[A.S. 氏は椅子の背にもたれかかる]
3か月と経たないうちに道や家、何もかもがそうなりました。普通なものも、人も無くなりました。その時に皆は人間性を失ってしまったと感じていました。私達の姿を見ればそう感じるのも仕方ないです。
█████博士: しかしあなた方は元の生活を取り戻されたのではないでしょうか。
A.S.: そうでもないんです。今でも何人かは日々の生活に苦労しています。
█████博士: 腫瘍は道路や家々にまで発達しました。邪魔になった腫瘍にあなた方は何かされたのですか。
A.S.: 邪魔になる場合は切除しました。数年後私達は腫瘍を切って食べることを躊躇わなくなりました。ときどきそれは変わった場所で成長するんですよ。町の中心に生えている胴体があって、人々はどこへも走っていかずにそれをただじっと見つめていて、その腕はときどき物を持ってきてくれたり、子どもたちと遊んでくれたりもします。皆がまた生活を営むのに3年以上かかりました。4年後にはまた子供をもうけ始めました。
█████博士: 私があなた方の町に到着したとき、町民はどのような反応を?
A.S.: 大人たちはショックを受けていました。何年もの間で初めてみた普通の人々でしたから。子供たちはというと、彼らは質問をしていました。その子たちはなぜあなたがそうも違う見た目をしているのか分からなかったんです。これが彼らの生き方、成長の仕方です。これが彼らの普通です。
█████博士: 普通?
A.S.: ええ、私達にとってそれは限りなく普通です。子供たちも普通の人生を送ってきているんです。彼らは遊び、学び、他の人間との違いはないのでしょう。あんなにひどい姿なのに、どうしてこんなにも普通に人生を送れるのか、興味深く思いませんか。
<ログ終了>